レガシーは、マジック・ザ・ギャザリングのフォーマットのひとつである。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(以下WotC)に制定された禁止カードを除く、これまでに発売されたカードセットすべてを使用できるエターナルフォーマットの1つ。
1枚で数万もする最強の土地ことデュアルランドが使用でき、現在では「旧枠(8版以前)」と呼ばれるカードセットに収録された強力な呪文と、「新枠(8版以降)」の強力なクリーチャーやプレインズウォーカーが共存する環境のため多種多様なデッキが入り乱れる混沌とした環境となっている。
このフォーマットに触れた事のないプレイヤーから「レガシーは瞬殺コンボ溢れるクソ環境」とよく言われるが、実際はエターナルの抑止力こと《意志の力/Force of Will》(以下FoW)の存在と、禁止カードリストによってお手軽なオールインワンコンボは軒並み排他されている。前者の存在から青が強く、トーナメント環境において支配的である事は紛れもない事実であるが、その結果土地を並べてクリーチャーを展開し呪文で補助する全うなデッキが環境を謳歌しているのもまた事実である。
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を軸とし、青のカウンターと白の除去やリセットで盤面を制圧するコントロールデッキ。数あるレガシーのデッキの中でもわかりやすく強いため、GPなどの大きな大会でもメタゲームの実に1~2割を占める。
前述のカードによるライブラリー操作によって、ターン中1番最初に引いた場合のみ非常に軽いコストで強力な呪文が使えるようになる各種奇跡呪文と、相手が呪文を唱えた時にライブラリーの一番上を公開し、それが唱えられた呪文と同じマナコストの場合問答無用で打ち消す《相殺/Counterbarance》を活用していく。
フィニッシャーは4/4飛行を持つ天使を大量に生成する奇跡呪文《天使への願い/Entreat the Angels》と、神ジェイスこと《精神を刻む者、ジェイス/Jace,the Mind Sclupter》。
あまりの使用者の多さ、そして使い込みの浅いプレイヤーが大会で引き起こす時間切れによる引き分けに辟易しているプレイヤーも多く、時折ネット上では独楽の禁止などこのデッキの弱体化を巡って論争が繰り広げられる。
2017年4月24日付けの禁止制限改訂で《師範の占い独楽》が禁止され消滅。
と思ったら《先触れ》《予報》《予期せぬ不在》をひっさげて奇跡の復活を遂げた。
最強の1マナドロー呪文である《渦巻く知識/Brainstorm》によって、モダンでは変身が不安定な《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を確実に変身させ、それを打ち消し呪文や除去、火力で後押しするクロック・パーミッションと呼ばれるアーキタイプの代表格。
色の組み合わせが豊富なため個々の使用率はまばらだが、デルバーデッキとして合算すると青白奇跡に次ぐ高い使用率を誇る。
純粋にカードパワーの高いカードを詰め込んだ、赤黒緑のグッドスタッフデッキ。
土地などを除けばほとんどのカードが新枠以降のカードであるため、かつてはモダンでもほぼ同等のデッキを組む事ができた。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》からの《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》や《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の動きは強烈。
黒の優秀な手札破壊と除去、緑のタルモゴイフ、青のドローソースをマナを使わずプレイできる《断片無き工作員/Shardless Agent》を主軸としたグッドスタッフ。当然FoW入り。
レガシー有力除去の《突然の衰微/Abrupt Decay》、マナクリ兼墓地対策の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》で安定性も高い。
多くのデッキに刺さる《虚空の杯/Chalice of the Void》で1マナ呪文を一ターン目にシャットアウトし、《難題の予見者/Thought-Knot Seer》などの優秀クリーチャーで相手を圧倒する。打消しにも強く、コンボと青白奇跡に強い。
デッキの半分以上を土地にすることで、1ターンに複数の土地を置けるカードを最大限に利用。
などのコンボがある。
土地を3枚墓地から回収する《壌土からの生命/Life from the Loam》は、発掘能力で自身を回収することもできるため、コンボしないデッキには圧倒的な強さを誇る。
マジック史上最も壊れたシステム、ストームを悪用して相手のライフを一瞬で消し飛ばす極悪コンボデッキ。
黒の各種マナ加速、0マナのマナアーティファクト、ドローソースやサーチカード、そして《むかつき/Ad Nauseam》を1ターンの内に唱え、相手のライフを10回コピーされる《苦悶の触手/Tendrils of Agony》で吸い取る。
打消しを多めにとった青いデッキでさえ熟練すれば倒すことが出来るが、下手なプレイヤーでは使いこなせないほどプレイ難易度が高いため。このデッキの本当の敵は自分自身かもしれない。
一人回しになる事も多いので、練習すればするだけ強くなれるデッキ。
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》などの発掘能力を持ったカードを利用しデッキを墓地に送りつつ、墓地から何度も戻ってくる《イチョリッド/Ichorid》や《黄泉からの橋/Bridge from Below》のゾンビトークンで相手を攻撃する。
《戦慄の復活/Dread Return》や《陰謀団式療法/Cabal Therapy》などのマナ無しで打てる呪文を多用し、土地0枚で構築したマナレスドレッジも存在する。
そのプレイ風景から、ドレッジ・ザ・ギャザリングと揶揄されることも。
各種環境から相手の行動を妨害する低マナ域の白いクリーチャーを《霊気の薬瓶/AEther Vial》で送り込み、リシャーダの港でマナ拘束を仕掛ける。
勝ち筋は《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》から各種剣や《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》などの強力な装備品を引っ張ってきてのビートダウン。
最近サーチ要員とロック要員が入って強化された。
デッキ名のDeath & Taxes(死と税金)は「逃れることのできないもの」を意味する英語の慣用表現。
お互いの手札から好きなパーマネントを出す《実物提示教育/Show and Tell》を利用して、コストは重いが強力なカードを場に出す事を目的としたデッキ。
よく利用されるのが
《騙し討ち/Sneak Attack》で大型を爽快にシュートするプランもあるぞ!
Show and Tellと同じように、大型のクリーチャーを場に出す事を目的としたデッキ。ただしこちらは手札からではなく、墓地から場に釣り上げて出す方式。
《納墓/Entomb》によってデッキから直接好きなカードを墓地に置けるのが強み。
通常赤黒か黒青で組まれるが、黒単色でPOXとハイブリッドしたポックスリアニも存在する。
語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。
マナクリーチャーと、自身のクリーチャー分だけ緑マナの出る《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》から膨大なマナをひねり出し、最後はクリーチャーの数だけパンプアップする《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》を叩き込んで勝利する、非青コンボデッキの代表格。
奇跡に弱いという致命的な点があるが,ぶん回れば圧倒的。
ゼンディカー~ミラディンの傷跡ブロックを席巻したCaw-Bladeのアップグレード版、神ジェイスと石鍛冶をレガシーの優秀な打消しとドローソースで守り抜く。
最近は死儀礼を加えた4cが主流になりつつある。除去と手札破壊でグッドスタッフ性は上がったものの、マナ基盤が厳しいという欠点も。
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最終更新:2023/03/22(水) 23:00
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