レギンレイズとは (レギンレイズとは) [単語記事]

レギンレイズとは、アニメ『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』に登場するモビルスーツである。

概要

REGINLAZE レギンレイズ
型番	EB-08 EB-08s（指揮官機）
全高	18.5m
重量	31.9t
搭乗者	ジュリエッタ・ジュリスイオク・クジャンほか
動力	エイハブ・リアクター
武器	・ライフル・ガントレット・ナイトブレード・ツインパイル・レールガン・銃剣（ライフル下部に装着）

地球圏最大の治安維持組織「ギャラルホルン」が使用するMS。登場は第2期から。

第1期の時点では、ギャラルホルンのMSは全て「グレイズ」系列で統一されていた。これは、グレイズの汎用性とコストが優れていて後継機の開発の必要性が薄かったことと、ギャラルホルン以外にMSを使用する武装組織の絶対数が少なかったため、MSは抑止力として所有してさえいればそれで済んでいたという事情があった。

しかし、鉄華団の活躍によってMSの重要性が世界に知らしめられ、厄祭戦時代のMSを積極的にレストアして配備する武装組織が増えたため、本格的な対MS 戦闘を重視した重装備・高出力の機体が要求され始めた。これに応える形で開発されたのがレギンレイズである。

新開発の「レギンレイズ・フレーム」は、グレイズの汎用性の高さを引き継ぎつつ、強度を高め高出力に耐えられる設計になっている。その結果、グレイズより全高、重量ともに増加している。

最初に試験的に18機がロールアウトし、月軌道外縁統合艦隊「アリアンロッド」に配備され、上級士官やエース級のパイロットに割り当てられた。

バリエーション

・ジュリエッタ・ジュリス機
緑色の一般機に、片手持ちの警棒のような武器を両手に持った「ツインパイル」仕様になっている。
このツインパイルにはワイヤーアンカーの射出機構が備わっている。
ジュリエッタ以外の兵士が乗る一般機は「緑色+グレー」のツートンカラーが基本だが、ジュリエッタ機はグレーの部分が白に塗り替えられている。

・イオク・クジャン機
黒を基調とした指揮官機にレールガンを装備した長距離射撃仕様になっている。
また、護身用にナイトブレードを装備している。

・イオク親衛隊機
緑色の一般機に、銃剣付きのライフルを装備したものなどが見受けられる。

レギンレイズ・ジュリア

REGINLAZE JULIA レギンレイズ・ジュリア
型番	EB-08jjc
全高	29.9m
重量	43.3t
搭乗者	ジュリエッタ・ジュリス
動力	エイハブ・リアクター
武器	・ジュリアンソード・バルカン

レギンレイズの高機動型として開発された試作機。フライトユニットの装着やブースターの増設により大型化し、デザインも鋭角的なものとなった。
高機動型の仕様は伊達ではなく、従来の量産機を遥かに凌ぐ加速度と機動性を有しているが、それ故に相当の腕前を乗り手に要求する機体に仕上がっている。

他のMSには見られない特徴として、手の部分がカギ爪状のマニピュレーター（モビルワーカーやブライガーみたいなアレ）になっている。試作機であるという点とこの手の形状ゆえか、汎用性の高いレギンレイズとは対照的に武装は手甲に取り付けられたジュリアンソードというブレードとバルカンのみと非常に簡素。
このジュリアンソードは刀身が数珠状に展開する、いわゆる蛇腹剣となっている。鞭の様にしなやかな斬撃を繰り出せる上、剣には軌道そのものを電気信号によって操作する機能も付いており、真っ直ぐな機体性能とは裏腹に広範囲かつトリッキーな攻撃を可能にしている。

量産型の改修機、ピーキーなスペック、ほぼ元ネタそのまんまな名前のロマンあふるる武装など、魅力的な要素を数多く備えており、リーク時から注目されていた。
しかし一方で『フレーム＋人名』という不吉極まりない名称と、パイロットの立ち位置や忠を尽くす性格は否が応にも尊敬する上官に拾ってもらった恩を忘れず上官の存在を誇りとして戦い抜いた男とその末路を想起させるものとなっており、期待と同時に視聴者の胃をキリキリさせている。ちなみにデザイナーによると「イメージ的には女性型グレイズアインと言った感じ」とのこと。