レスキューポリスシリーズ 単語

52件

レスキューポリスシリーズ

2.6千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

レスキューポリスシリーズとは、特撮ジャンルの一つである。

概要

一般的にはメタルヒーローシリーズの中の1ジャンルとして内包されているが、宇宙刑事シリーズと並んで確立したジャンルを築いてる為、特にこう呼ばれる。

特警ウインスペクター特救指令ソルブレイン特捜エクシードラフトが該当する。

登場の背景

一番最初の作である特警ウインスペクターが作られた当時(1990年)、連続少女殺人事件と次期が重なっており、犯人宮崎勤の嗜好がクローズアップされた際、特撮における「敵を倒す」という部分が曲解されてしまった為に特撮番組に対する当たりが強くなっていた。

そこでこれまでの「敵を倒す」ではなく、「人を救う」というまったく新しい方向性を見出した。その論見は見事に成功し、続編、続々編が作られるまでになった。

レスキューポリスシリーズの特徴

従来、メタルヒーローシリーズ主人公らは架の組織やとっぴおしもない設定が多かったが、レスキューポリスシリーズは警視庁という実際に存在する組織に所属するという割合にリアリティのある設定がなされている。警視庁の設定は機動刑事ジバンでも登場しているが、対峙する対となるのが人間となった点でより説得に強みを持たせている。また、特定悪の組織が存在せず、犯罪者といった人間を対としていた。その為、一つ一つの話の独立色が強く、ある意味マンネリになる事が少なかった。

主人公も従来、人離れしたであったり、サイボーグであったりとチートじみた設定が多かったが、レスキューポリスシリーズは常識的な範囲では並みの人間以上のはあったが、基本的には普通人間であり割合に現実的な設定になっている。ロボットキャラも登場したが、いずれも人間味あふれるキャラ付けである。

にも特徴が出ており、それまではストレートに言えば「敵を殺する」と言うものだったが、レスキューポリスシリーズでは「敵を逮捕する」や「人や、人の心を救う」というものに変化している。その為、従来の特撮脚本家の他にも、刑事ドラマでお染みの脚本家も参加し、子供向け番組としては非常に重厚な番組に仕上がっていた。その為、時として刑事ドラマであると言うファンも少なくない。実際、番組内では主人公らは「刑事さん」と呼ばれている。

彼らのメカにも大きく特徴が現れており、登場する装備は敵を倒すためではなく、任務遂行の中で必要になる救助などで使われる事が多かった。特殊車両は前作ジバンGM社製が使われていたが、レスキューポリスシリーズではソルブレインを除いて、GM製が使われた。普通覆面パトカーではマツダ製が使用されている。

オープニング&エンディングソングを歌うのはシリーズを通じて、宮内タカユキが担当した。彼はメタルヒーローシリーズではレスキューポリスシリーズが始めてであった。

世界観は一応3作品で繋がってはいるものの、はっきりと繋がっているのは本部長である正木俊介が登場するウインスペクターソルブレインである。エクシードラフトはそもそも本部長が違っており、正木の登場も突拍子もなく、ウインスペクターソルブレインキャラが登場しないなど、強い後付け感が否めない。

平成ライダーとのつながり

放映時間が同じである平成ライダー、特に仮面ライダークウガ仮面ライダーアギトにはメタルヒーローシリーズ、特にレスキューポリスシリーズの要素を引き継いでいると思われる部分が存在する。

レスキューポリスシリーズも仮面ライダークウガアギト警視庁物語の軸に登場しているが、トライチェイサー2000ビートチェイサーガードチェイサーハンドル部をエンジンキー代わりにするといった設計思想でウインスペクターウインチェイサーのものとまったく一緒のものとなっている。特にトライチェイサー2000にはデザインも含めて顕著にその傾向がみられる。さらに言えば、仮面ライダーG3シリーズパワードスーツ的な所でレスキューポリスシリーズの要素が見られる。V1システムの部品がこれまでのメタルヒーローシリーズの寄せ集めであるから仕方ないね

仮面ライダークウガアギトヒーローお約束を排したリアリティを重視して作られた側面もあるので、似た思想を持つレスキューポリスシリーズの要素を取り入れても不思議ではないかもしれないが、共に警視庁が絡むという事でファンの中には関連性があるのではないかというもある。ちなみに時系列的にはウインスペクター1999年の設定であり、仮面ライダークウガ2000年であり、実は1年しか違っていない。

現実には…

現実警察においても実はレスキューポリス的な部署が存在する。

警視庁を例にすると機動隊の内部に設置されている機動救助隊であり、1972年と割合に歴史が深い。しかし消防レスキューべると、どちらかと言えば警察業務メインなので救出と言うよりは現場における現場検証消防活動の補助がとなる事もある。都道府県において「広域緊急援助隊」と言う部隊が存在しているが、阪神・淡路大震災がきっかけとなり設立された割合に新しい部隊である。

このように警察内でもレスキュー部隊は存在していており、現に福知山線事故などでも彼らは活動をしたが、警察活動の範疇である以上、限界があったのも事実である。そんな中で記憶に新しい東日本大震災。この中で救助活動は人戦術を使ったもので、困難を極めた。この経験をもとに2012年9月警視庁で特殊救助隊「SRT」と言われる部隊が設立された。これは警察による本格的な救助専門の部隊ヘリコプターや重機を使用した、通常の警察では対処不能な事態において彼らが出動する。

現実世界においては当然ではあるがパワードスーツや特殊マシーンが登場するわけではないが、警察活動と同時に人の命を救うという点においては何ら変わるものではない。

ソフト化

VHS時代は特捜エクシードラフトこそ全話ビデオ化されていたが、ウインスペクターは全話リリースではなく、ソルブレインに至っては総集編扱いで全な形での映像化がされていなかった。2010年DVD化され、全話が収録されている。

関連動画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/20(土) 06:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/20(土) 06:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP