レスポールとは、ギブソン社より発売されているエレクトリックギターである。
レス・ポールのシグネイチャー・モデルであり、本来はレス・ポール・モデルと呼ばれるべきだが、日本ではレスポール(中点がない)の愛称として知られている。
エレキギターの中ではフェンダーのストラトキャスターと並んで有名なモデルである。ストラトキャスター同様に数多くのメーカーによって類似品が作られているが、正式にレスポールと呼べるのはギブソン又はその子会社のエピフォンが製作したものだけである。レス・ポールとの契約が切れた時期はギブソンでも(当時はSGシェイプであったが)レス・ポールを名乗れなかった。
ハムバッカー(ダブルコイルピックアップ)を2基搭載し、サンバースト系か登場当初の色であるゴールドトップというカラーリングがスタンダードとなっている。レス・ポール自身の演奏ジャンルであるジャズやカントリーはもちろん、搭載されているハムバッカーピックアップによって生み出される甘く太いサウンドと豊かなサスティーンからブルースやメタルまでとジャンルを選ばない優等生である。一方で大きさの割りに重量が重かったり、ハイポジションの演奏性に難がある等の欠点もある。
ブリッジは登場当初はトラピーズタイプであったがボディトップにスタッドで固定されたラップ・アラウンドタイプを経て1955年にテイルピースとブリッジが個別に調整可能なチューン-O-マティックへと変更された。ピックアップも当初は通称ソープバーと呼ばれる大型のシングルコイルを搭載しており、1956年に上位機種のレスポールカスタムがハムバッカーに変更、続いて通常モデルにも搭載されて皆の見慣れた姿となった。
サンバーストが標準色となったのは1958年で、以後レスポールSGへのモデルチェンジまでに生産された物は特に"Burst"と呼ばれヴィンテージギター市場での相場は数千万円にもなる。
先述した様な仕様(慣例からスタンダードと呼ばれる)の他、テイルピースやブリッジ・ペグにゴールドパーツを多用したカスタム、装飾を廃した低価格モデルのスタジオなどのバリエーションがある。単に「レスポール」といえばスタンダード(現在のモデル名ではトラディショナル)の事を指す場合が多い。
なお、レス・ポール本人のほうはこの見慣れた通常状態のレスポールを使っている姿はあまり見られない。
エピフォン製レスポールは日本製を除いてヘッドの角が落とされた形をしており、時期によってはトラスロッドカバーに「GIBSON」と書かれている。
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最終更新:2024/04/20(土) 10:00
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