レッドタートルある島の物語とは (レッドタートルアルシマノモノガタリとは) [単語記事]

レッドタートルある島の物語とは、日本、フランス、ベルギーによる2016年公開の合作アニメ映画である。

概要

原作・監督・脚本にオランダ人を据えた80分の長編アニメーション。

無人島に漂着した男とその家族の満ち足りた歳月を描く。

キャッチコピーは「どこから来たのか　どこへ行くのか　いのちは?」。

フランス語や英語での「叫び」はあるがセリフはなく字幕も表示されない。また声優も不明。

ジブリ側から持ち寄った企画であるためか、かなり監督のしたいようにやらせて作られた感じがある異色の作品。

自然との共存や生命への敬意がテーマなこともあり、魚のワタ抜きや腐ったアザラシの死体など生々しい描写もある。

ジブリが関わった作品なのにあまり話題にならず、2020年 10月23日の時点でニコニコ動画に三つしか関連動画がなかったりDVD レンタル店にこれだけ置いてないこともあるなどとにかく存在が薄い。カンヌやアニー賞を受賞するなど評価は高いのだが、どうしても絵柄がジブリ的でなくセリフ無しというのがとっつきづらい要素のようだ。

今、蟹が死体と勘違いして啄みに来るほど疲弊している男が浜辺にいた。

男は何らかの理由で海に投げ出されこの無人島に漂着したのだった。

孤独から来る幻想を見たりするも島の探索をし脱出用の舟を作りあげるがそのたび赤い亀の妨害にあい結局島に押し戻されてしまう。

暴行のすえ男は亀を殺すがこれを深く後悔し、まるで亀の生まれ変わりのように出現した一人の女を懸命に介抱。これを妻とすると子供が生まれ、この島に骨をうずめる決意をする。

しかし、巨大な津波が島に襲い掛かり――

男: 脱出を夢見てたくましく一人で生きてきたが何度目かの失敗と妻子の誕生でこの島で生きていくことを決める。
女: やがて男の妻となる黒髪ロングの女性。男が殺した赤い亀の甲羅に身を包んだ状態で発見される。隙間に落ちた我が子を助けようとする男を引き留め自力での脱出を促すなど、男よりもやや肝が据わっている。
子供: 男と女との間にできた息子。浜に流れ着いた酒瓶が宝物。
赤い亀: 男が1人になると現れる大きな亀。男が脱出しようとすると舟を破壊してその都度島に戻してきた。そのお返しに男に甲羅をひっくり返され暴行を受け死亡……?
蟹: 乳白色の小さなカニ。可愛い。