レッド・フラッグとは、
1975年に創設された「レッド・フラッグ(Red Flag)」演習を作ったのはリチャード・「ムーディ」・サッター(Richard “Moody” Suter)空軍少佐だと言われている。彼は「レッド・バロン」報告(1969年に作成された、ベトナム戦争における空対空戦闘を調査した報告書)に、戦闘機パイロットが生き残る確率は10回の戦闘出撃(ソーティ)を終えた後に急激に上がることが書かれていることを知っており、飛行訓練によって最初の10ソーティの実戦を模擬する、つまりパイロットが実戦に出る前に10ソーティ分の実戦経験値を飛行訓練で積ませることを考えた。[1]
TAC(戦術航空コマンド)が始めたレッド・フラッグは成功を収め、SAC(戦略航空コマンド)、MAC(軍事空輸コマンド)や陸軍、海軍、海兵隊の部隊までも対象にするよう拡大、それに加え外国の部隊もレッド・フラッグに参加するようになった。
演習では空軍、州軍航空隊や空軍予備役の飛行要員が「リアリスティックな敵の脅威」に晒される。パイロットは模擬地対空ミサイルや対空火器、そしてアグレッサー飛行隊に守られた敵に対して戦闘任務を遂行する。
SAM陣地では圧縮空気で砂漠の砂を吹き上げることで、ミサイルは発射されないもののパイロットは「SAMの発射」を目撃できる。パイロットが「撃墜」されると、しばしば帰還後にヘリコプターによって「墜落」地点まで運ばれ、パラシュートで降りるかヘリから飛び降りて、味方地域への脱出行を演じることになる。
1日の模擬戦が終われば成績がまとめられてデブリーフィング(事後説明)で批評が行われる。その日採られた戦術が評価され、問題が見つかれば修正される。アグレッサー隊員や地上兵器操作員の講評により、パイロットは「敵から見た」自分の腕前を知ることができる。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/28(木) 22:00
最終更新:2024/03/28(木) 22:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。