レディ・プレイヤー1(原題:Ready Player One)とは、アメリカ合衆国で製作された2018年公開の映画である。
概要
原作はアーネスト・クラインの小説「ゲームウォーズ」(原題は映画と同じ「Ready Player One」)。監督はスティーブン・スピルバーグ。
VR空間をテーマにしたSF映画。原作では80年代に登場したアニメ・ゲーム・映画のネタが取り入れられているが、映画ではそれ以降の他作品のキャラクターも登場している。
日本では2018年4月20日(金)より全国の映画館で公開。
「Ready Player One」というタイトルは、昔のアーケードゲームで使用されたメッセージに由来している。2人以上のプレイヤーが交代でプレイするタイプのゲームにおいては、これからどちらのプレイヤーのゲームが始まるのかを明示するために「Ready Player One(プレイヤー1、プレイ開始の準備を)」といったようなメッセージがプレイ開始直前に表示されることがあった。
あらすじ
2045年。多くの人々は荒廃した街に暮らす現実を送っていたが、若者たちには希望があった。
それはVRの世界、「オアシス」。
そこに入れば、誰もが理想の人生を楽しむことができる。
ある日、そのオアシスの創設者、ジェームズ・ハリデーが亡くなり、彼の遺言が発表された。
❝全世界に告ぐ。オアシスに眠る3つの謎を解いた者に全財産56兆円と、この世界のすべてを授けよう❞。
突然の宣告に世界中が湧き立ち、莫大な遺産を懸けた壮大な争奪戦が始まった。
(※公式サイト内「ABOUT THE MOVIE」より引用)
キーワード
- オアシス
- 作中に登場するバーチャルリアリティ世界であり、2045年の世界では荒廃していく現実世界からの逃避を求めて多くの人々が参加している。
- アバターを自由に設定できるほか、様々なアイテムやステージなどが存在しており、現実世界では実現不可能な体験ができる。
- その一方、アバターが死ぬとそれまで積み重ねてきた実績やアイテムは全て抹消され、最初からやり直しになるシビアなゲームでもある。
- ジェームズ・ハリデー
- 「オアシス」の創設者だが、作中ではすでに故人。天才ではあったが人付き合いは苦手だった。
- 彼が遺言として残したイースター・エッグ探しが「オアシス」に新しい流れを作り出した。
- イースター・エッグ探し
- イースター・エッグ探し自体はアメリカのイースターで行われるイベント。「オアシス」内でのイースター・エッグ探しはハリデーが残した謎解きの事。
- 3つの謎を解き、3つの鍵を手にしたものにハリデーの遺産と「オアシス」の運営権が与えられるという破格の賞品が出されている。
- イースター・エッグ探しをするプレイヤーはガンター(egg hunterの略語)と呼ばれている。
- 作中ではイースター・エッグ探し開始から5年が経過しているが、第1の謎「レースゲーム」が未だクリアされていない状況から始まる。
- IOI
- 「オアシス」の権利を得ようともくろむ世界最大のインターネットプロバイダー会社。会社ぐるみでガンター組織を運営し、謎を解くヒントにするためにハリデーの分析に挑んでいる。
登場人物
- パーシヴァル/ウェイド
- 現実世界では両親を早くに亡くし、親戚と集合住宅(スタック)のトレーラーハウスで暮らす若者。
- 「オアシス」内ではハリデーの遺したイースター・エッグを探すガンターの一人。アバターは銀髪の青年。
- サブカルチャーに関する知識が非常に豊富。
- イースターエッグを探すのに徒党を組まない一匹狼だが、エイチとは親友。ただし、現実世界では会った事がない。ダイトウ、ショウとも組んではいないが知り合いではある。こちらもやはり現実世界で会った事は無い。
- アルテミスの言葉をヒントに第一の謎を最初に解いて最初の鍵を手に入れたことで一躍有名になるも、それがゲーム内と現実両方にまたがるIOIとの戦いの始まりにもなった。
演じた俳優はタイ・シェリダン。
- アルテミス
- IOIに「オアシス」の実権を握られることを阻止するために謎解きに挑む女性ガンター。「オアシス」内でのアバターは赤髪の女戦士。
- IOIに対抗するためパーシヴァルと協力して謎解きに挑む。サブカルチャーの知識はパーシヴァルに負けず豊富。
- 現実世界での名前はサマンサ。顔にあざがある若い女性。父親をIOIによって亡くしている。(ネタバレに付き反転)
演じた俳優はオリヴィア・クック。(ネタバレに付き反転)
- エイチ
- 機械を修復するスキルを持つパーシヴァルの親友。アバターは巨漢で禿げ頭のサイボーグ。ガンターでもある。強面の巨漢だが、ホラー映画は苦手。
- 現実世界での名前はヘレン。黒人女性。現実世界でもIOIに襲われるウェイドを助けに現れた。(ネタバレに付き反転)
演じた俳優はリナ・ウェイス。(ネタバレに付き反転)
- ダイトウ
- 三船敏郎に似せた侍のアバターのプレイヤー。冒頭の決戦場の戦いで「2分間だけ巨大ロボットに変身できるアイテム」を手に入れている。
- 現実世界での名前は日本人男性トシロウ。瞑想を趣味としている。ヘレンと共にIOIに襲われているウェイドを助けに現れた。俺はガンダムで行く!(ネタバレに付き反転)
演じた俳優は森崎ウィン。(ネタバレに付き反転)
- ショウ
- 忍者に憧れ、アバターも忍者にしているプレイヤー。ダイトウとコンビを組んでいる。
- 現実世界での名前も同じ。11歳の少年で、原作では日本人だが、映画では中国人に変更された。(ネタバレに付き反転)
演じた俳優はフィリップ・チャオ。(ネタバレに付き反転)
- ソレント
- 原作ではIOI役員。映画ではIOI社長。「オアシス」の実権を握るために謎解きのための組織シクサーズを組織し、自らも威厳に満ちたアバターを身にまとってゲームに参加する。
- しかし、サブカルチャーなどへの関心は薄く、目的のためには現実世界での人殺しなどもいとわない恐ろしい人物である。
演じた俳優はベン・メンデルソーン。
カメオ出演/パロディネタ作品
他、まだまだあるので追加をお願いします。
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