レフ・グトコフ

レフ・グトコフ（1946～）とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している社会学者である。

概要

独立系世論調査機関レヴァダ・センター所長。ソ連崩壊後のロシアのリベラリズムのうちレヴァダ派の流れに属する人物である。

ソ連時代にはレーニン図書館研究員を務めており、当時の同僚で詩人・文芸批評家のボリス・ドゥービンと『社会制度としての文学』を著している。

ドゥービンとの共著である『インテリゲンツィア』で、後期ソ連の知識人の自閉的でシニカルな生き方を批判し、ソ連崩壊後のロシアで市民社会が形成されない元凶とする。

1987年に設立された全ソ世論調査センターに社会学者のユーリー・レヴァダらと加入し、2003年に分離独立したレヴァダ・センターでレヴァダ亡き後所長を務め、政府としばしば対立しつつもデータを提供し続けている。

2004年の『消極的アイデンティティ』ではロシア人のナショナル・アイデンティティを積極的な中身を持たず、他者の排除という消極的規定に依存していると描出した。

関連項目

• <哲学>
• 現代思想
• 社会学