レ・ミゼラブル 少女コゼットとは、2007年に放映されたアニメである。世界名作劇場シリーズ。
人は変わることができる。人類も同じだ。
ジャン・ヴァルジャン(最終話の台詞)より
原作はフランス人作家ヴィクトル・ユーゴーによる「レ・ミゼラブル(日本名:ああ無情)」。
世界名作劇場シリーズとしては、1997年の「家なき子レミ」以来、10年ぶりの新作である。
原作の主人公はジャン・ヴァルジャンだが、当作品の主人公はあくまでもコゼットである。これは、「少年・少女が主人公」という世界名作劇場シリーズの作風に則った改変であるといえる。
ヴァルジャンは、当作品では副主人公的なポジションにあたり、彼の死とその数年後のコゼットとマリウスの家族の様子を持ってこの話は終わる。
演出の特徴としては、大人向けの原作とは違い、あくまで子供向けアニメであるため、無情すぎる現実だけを描くのではなく、「どんな絶望の中にあろうとも、未来に向かって生きること」という主題を強く伝える物語となっている。
また子供向けのために原作の残酷すぎる描写(例、ファンティーヌがワーテルロー亭にいるコゼットに送金するために売春したり、抜歯して歯を売る…など)などが極力排除されており、悲惨な死に方をする描写も極めて少ない。
画風の特徴的として、それまでの世界名作劇場とは大きく違う、いわゆる「萌え絵」のキャラデザを採用。キャラクターデザイン担当は、吉松隆博と渡辺はじめ。しかしこのキャラデザも情緒溢れる19世紀初頭のフランスの風景とマッチしており、違和感なく見られる。
はじまりは、1819年のフランス。3歳の少女コゼットを連れ、母ファンティーヌは仕事を探すためにパリからモントルメイユ・シュル・メールに向かう道中、モンフェルメイユ村までやってきた。しかし、そこで宿屋・ワーテルロー亭を営むテナルディエ夫妻に騙され、コゼットを預けてしまう。母ファンティーヌが去った後、金目当てだったテナルディエ夫妻はコゼットを雑用として、昼夜関係なくこき使い、虐待する。
それから4年の月日を経た1823年12月25日。ワーテルロー亭に、ファンティーヌの委任状を持った一人の男が現れる。そしてコゼットを引き取り、コゼットはワーテルロー亭の辛い日々から解放される。
────────しかし、自分のことを「父」と呼ばせるこの男にはある事情があった。
そして運命は青年マリウスとコゼットを引き合わせ、1832年6月のパリの革命へと物語を導く。
基本的に声優業を中心に活動しているキャストが多いが、アンジョルラス役の岸祐二は、実際にミュージカルで同役を演じている。
掲示板
20 ななしのよっしん
2020/01/31(金) 14:49:41 ID: ssJkXOy4bB
一気に最後まで見た。
神改変だと思ったのはジャヴェールの末路
ガチ泣きしたってレベルじゃないわ
逆にジャンがモンパルナスに財布渡す話とアンジョラルスによるクラクズー射殺がなかったのはかえすがえすも残念
かっこいいのになあ…「ひざまずけ」っていってクラクズー撃ち殺すの
やっぱ名劇だからか色々とマイルドになってるね
21 ななしのよっしん
2020/05/04(月) 00:15:38 ID: XKDG8zwRKt
全体的に原作より救いがあるんだよな
「救いがある」と書くと語弊があるかもしれないんだけど
22 ななしのよっしん
2022/08/08(月) 01:19:40 ID: 7kHihPMme/
ふと思い出して10年ぶりくらいに見たら、49話の名塚さんの「お母さん…」で泣く演技に感情移入してもらい泣きそうになった。
トトリのアトリエでも声色変えて死んだ(と言われていた)母親に「お母さん…」って泣いてたのを思い出すが、この人演技すげえ。
人が信じられなくなり厭世的になったら、たまに見たくなるアニメだな。
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最終更新:2024/04/25(木) 10:00
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