ロシア軍閥とは、Hearts of Iron Ⅳの大型modの一つThe New Order: Last Days of Europeにおいて、ソ連が崩壊したあとにロシアに存在する国家群である。
1924年、ソ連ではレーニンが死去。スターリンとの政争に勝利したブハーリンがソ連の指導者となった。経済政策として、ブハーリンは農民に収穫した農産物の売買を容認し(ネップ政策)、当初は経済も順調に成長していた。
しかし、農業が集団化されていなかったロシアでは、工業化をするほどの農作物を収穫することができなかったこと、富農(クラーク)たちが、農作物の値段を吊り上げるために市場に放出する農作物を減らしたことから、ソ連の経済は停滞するどころか飢饉が発生してしまう。この反省から、ブハーリンは1932年から農業の集団化政策を開始するが、クラークの抵抗や反乱が起き、経済が上向くことはなかった。
1941年6月、連合国と戦争をしていたドイツが突如ソ連に侵攻を開始する(独ソ戦)。史実以下の工業力と軍事力だったソ連は、ドイツの侵攻を止めることができず、1941年12月25日モスクワが占領され、翌年の1月にソ連は崩壊した。
崩壊したソ連は、西ロシア革命戦線、西シベリア人民共和国、中央シベリア共和国、極東ソビエト最高評議会の4つの国に分裂したが、どの国も国土を維持することができず、ゲーム開始時の無数の軍閥が跋扈する状態になった。
イベントが中心であり、国によっては直接の戦争すら起きない可能性があるこのmodにおいて、直接大規模な戦争ができる貴重な地域である。
ロシアを統一可能な軍閥における大まかな流れは、ゲーム開始後の軍閥内の統治→4つの地域それぞれで起きる地域統一戦争(スムータ)→隣接する地域との戦い(西ロシア対西シベリア、中央シベリア対極東シベリア)→残った軍閥同士の最終戦争→ロシアの統一となっている。ちなみに、隣接する地域の統一国家が同種類のイデオロギーの場合は、戦争をせずに外交で併合することも可能である。
なお、当modでは手動での宣戦布告ができず、ロシア統一以降のコンテンツがまだ実装されていないため、モスクワなどの旧領を回復することはできない。(コンソールを使うか、「The Second West Russian War」というMODを導入して宣戦布告すれば回収は可能)
当然ながら諸外国の軍事同盟・陣営に加盟することは手動では不可能であるが、TNOに経済システムが導入されたことで、独自の経済圏を立ち上げることや外国の経済圏に加入することができるイベントがある軍閥も存在する。
また、左派イデオロギー系の軍閥やその他一部の軍閥では、イベントやシステムを通じて諸外国の紛争に義勇軍を派兵し、介入することは可能である。
ロシアを統一可能な軍閥は複数あり、さらに1つの軍閥のなかにも複数のルートがあることが多く、現在統一可能なルート数は46となっている。(天命シベリア・人民革命評議会からコンテンツが削除されるまでは48ルートあった)
さらに統一はできないものの、プレイ可能なコンテンツを持つ軍閥を含めるとそれ以上になる。
北はアルハンゲリスク、南はカザンなど、名称からはややこしいが、いわゆる「ヨーロッパロシア」と呼ばれる地域の東側にあたる都市や領土で構成されている地域。
ソ連が崩壊し世界大戦が終了した後には、同地にはソ連軍の残党からなる軍事政権国家「西ロシア革命戦線」(以下革命戦線)が発足された。ナチス・ドイツに奪われた旧領の奪還を国是とする革命戦線は残党ソ連軍の結集やモスクワへの逆侵攻の準備を行っており、1950年代にモスコーヴィエン国家弁務官区への大規模な軍事侵攻を行った。(西ロシア戦争)
西ロシア戦争の当初は、モスコーヴィエン国家弁務官区の現地徴兵軍が士気・装備ともに貧弱であったことやジューコフ・トゥハチェフスキーを筆頭とする名将に率いられたソ連軍が大きく有利であり、モスクワまでもう少しというところまで進軍をすることができた。
しかし、ドイツ本国軍の到着や革命戦線内部の裏切りや離脱、さらには白系ロシア人を中心にナチス・ドイツに協力し参戦する者まで現れ、革命戦線は大きく後退せざるをえなくなった。戦争はドイツ本国のクーデター未遂事件もあったことで有耶無耶のまま休戦に至り、西ロシア全域の統治が困難となった革命戦線はアルハンゲリスクとその周辺まで撤退し、残された地域にはドイツから用済みとなった白系ロシア人勢力を筆頭に多くの勢力が割拠することとなった。
ゲーム上では地域統一の難易度が各軍閥によって大きく異なるのが特徴。主人公格の革命戦線、人口に軍事力ともに十分なヴャトカとサマラに対して、周囲を敵に囲まれながら軍事力の低いコミ共和国や国力の貧弱なアーリア同胞団で大きな差が存在する。また、他地域とのバランス調整のためかスムータが始まるのが一番遅いのも特徴。統一可能な軍閥が多いこともあって、AI操作の軍閥同士の戦争が泥沼化し、いつまでたっても西ロシアが統一できないのはご愛敬である。
他地域と比較すると、ヨーロッパロシアということもあって人口・生産力ともに優位な地域となっている。この地域のスムータを乗り切ることができる程度のHoI4経験があれば、それ以降のロシア統一戦争でAI相手の他統一候補に負けることはないだろう。
また、カレリアをめぐってフィンランドと戦争することができるのもこの地域の特徴である。
前史については上記を参考のこと。本modのロシアでの主人公格ともいえる軍閥であり、2つのうち「人民の元帥」と称されるジューコフルートは本modの正史であるとされたこともあるルートであり、[1]
もうひとつのルートであるトゥハチェフスキールートでは、その軍事的天才ゆえに「赤いナポレオン」と称された本人にふさわしい強大な軍事力を持つ軍事国家を建国することが可能である。
なお、国内のパルチザンに対して化学兵器と思わしき兵器を躊躇なく使用する、対外戦争に備えて天然痘を使用した生物兵器を開発するなど、国内統治も外交もあまりにも苛烈であることから、共産系ルートとして最もバッドエンドであるという声もあるとかないとか。
ゲーム上ではアルハンゲリスク周辺の極北ロシアに追いやられているものの、地図の端に位置していることでどこかのコミ共和国のように周囲を敵に囲まれず、順々に敵軍閥を倒していくことができ、軍事力は他軍閥と比べて精強であり、確定ではなく確率にはなってしまうがスムータでもイベントで他軍閥を併合することが可能でもあり、明らかに他の軍閥と比べて統一しやすい軍閥となっている。
その後も特にトゥハチェフスキールートでは大きな軍事バフを手に入れることができるので、ロシアの統一も容易であろう。難易度やmod内での立ち位置、様々な面を含めてこのmodを始めてプレイする人におすすめな軍閥のひとつである。
革命戦線以外にも西ロシア地域には、イデオロギーのるつぼともいえるコミ共和国、ロマノフ家の末裔であるウラジーミルが皇帝として即位しているヴャトカ、自分のことを優位種であるアーリア人だと思い込んでいるアーリア同胞団、ロシア解放軍が統治をしているサマラなど、ユニークな軍閥が割拠している。
西シベリア人民共和国が統治していた地域。この共和国は、ブハーリンの政策に反対するスターリン主義者によって治められていた国だった。ただし、スターリン主義者のみでこの地域を統治することは困難だったため、ロコソフスキーとカルヴィシェフの2人の将軍の協力がなければ存続は難しかった。のちに両将軍は国から独立してしまい、なし崩し的に共和国は崩壊した。
共和国の残党勢力であるチュメニ、ロコソフスキーが治めるスヴェルドロフスク、当mod最悪の軍閥でありルートと言われるオムスクでロシアの統一が可能。
中央シベリア共和国が統治していた地域。中央シベリア共和国は、ロシアのエリート層や文化人が作り上げた国であり、他の地域と比較しても善政を敷いていた地域であった。しかし、隣国の極東ソビエト最高評議会が攻めてきたことにより状況は一変。共和国に対して各地で分離の動きが始まり共和国は崩壊した。
中央シベリア共和国の残滓であるトムスク、企業と密接な関係をもつノヴォシビルスク、旧赤軍将校が王を自称するケメロヴォ、アナキズムを信奉するシベリア黒衛軍でロシアの統一が可能。
また、人民革命評議会でも統一が可能であるが、当該軍閥は中央シベリア共和国の構成国家ではなかったという特殊な経歴を持っている。(領土もトゥヴァと西モンゴルで構成されている。)
極東ソビエト最高評議会が統治していた地域。評議会はソ連が崩壊した後にソ連政権を構成していたメンバーがイルクーツクに逃亡して建国した国である。そのため、この国が旧ソ連の後継国家ということになる。評議会は中央シベリア共和国に攻め込んだが、戦線が膠着してしまったことで、当時の指導者であったゲンリフ・ヤゴダに対して反抗的だった勢力の離脱や反乱が相次いで発生し、崩壊してしまった。
評議会の生き残りであるイルクーツク、評議会に反乱を起こしているブリヤート、白軍の残党勢力であるマガダン、チタ、アムール、そして北方の無政府地域を統一して誕生する天命シベリアでロシアの統一が可能。
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最終更新:2024/03/19(火) 17:00
最終更新:2024/03/19(火) 17:00
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