ロストドライバーとは (ロストドライバーとは) [単語記事]

ロストドライバーとは、『仮面ライダーW』に登場する変身ベルトである。
変身後のライダーは関連項目参照。

概要

スロットにガイアメモリを装填することで使用者を仮面ライダーに変身させる。シュラウドが最初期に製作したドライバー。『ビギンズナイト』では、目撃したタブー・ドーパント／園咲冴子が「ロストドライバー！？」と驚いていた。

TV 本編の前日談となる『仮面ライダースカルメッセージforダブル』にも登場。この時シュラウドは、「ドライバー」としか言っておらず、「ロストドライバー」はミュージアム内での通称だった可能性がある。

のちに続編漫画『風都探偵』のビギンズナイト編で、ミュージアムから設計図ごと消失した新型メモリドライバーであったことが判明。文字通り"ロスト"したものだったということである。

ロストドライバーの外見はダブルドライバーの左側のスロットがなくなったような形であり、変身に使用するメモリは1つである。見た目は非変身時はL字、変身時は横倒しになったS字を模している。

なお、仮面ライダーWに登場するドライバーは以下の通り

の記事でそれぞれ説明している。

今のところ、ロストドライバーを使用して変身する仮面ライダーは4人。

「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだぜ…レディ？」

鳴海荘吉がスカルメモリで変身する仮面ライダー。ロストドライバーとメモリはミュージアムへの復讐を目論むシュラウドが幼馴染である荘吉に託したもの。最終的にビギンズナイトでのタブー・ドーパントとの戦闘でロストドライバーは破損。スカルメモリも荘吉が地球の本棚内にこもっていたフィリップと接触するため、本棚にアクセスするキー替わりとして使用され消失している。

また、『MOVIE大戦2010』や『超電王』に登場した「別の世界の仮面ライダースカル」も、もちろんロストドライバーを使用している。

「地獄を楽しみな！」

『仮面ライダーエターナル』では加頭順が使用して「レッドフレア」の姿に変身していた。のちの『AtoZ』を見るに財団Xはミュージアムから消失したロストドライバーや新型メモリの設計図等を独自に保持していた可能性がある。

その後、彼と対峙した大道克己がロストドライバーとメモリを奪取しエターナルへ変身、克己と引きあったエターナルはその姿を「ブルーフレア」へと変えた。

終盤のアイズ・ドーパント戦でも引き続き使用し、そのままドライバーを所持して風都に来たようである。そして『AtoZ』へとストーリーは繋がる。

「どうやら切り札は…常に俺のとこに来るようだぜ…！」

左翔太郎が「ジョーカーメモリ」とロストドライバーを使用し、一人で変身した漆黒の仮面ライダー。

『AtoZ』に登場したジョーカーは「T2ジョーカーメモリ」と、仮面ライダースカル（翔太郎のイメージ）が鳴海探偵事務所に置いて行ったロストドライバーを使用して変身した。
この時現れた仮面ライダースカルの正体は、仮面ライダーW最大の謎と言っても過言ではないだろう。なお、ディレクターズカット版の最後は、「変装を解くシュラウド」とも思えるものとなっている。

ユートピア・ドーパント戦以降は、フィリップから託された下記の仮面ライダーサイクロン用のロストドライバーを使用し変身。フィリップが消失していた1年ほどの間、街を守り続けていた。

『風都探偵』時点でも稼働可能な唯一のロストドライバーとして健在だが、調整を担当していたフィリップが翔太郎が一人で無茶をしないようにそのまま隠匿してしまったため、現時点では使用されていない。

「今名づけよう。僕は、仮面ライダーサイクロンだ！」

フィリップがサイクロンメモリとロストドライバーで単独変身した姿。小説版『Zを継ぐ者』にて、翔太郎に足を引っ張られるならひとりで戦え、とシュラウドから手渡された。作中ではゼロ・ドーパントに破壊されてしまうが、フィリップはこれを修理した。この時のドライバーが、翔太郎にプレゼントとして渡され、本編最終回、ひいては後のシリーズまで使用されて行くこととなる。