ロックマンワールド4とは (ロックマンワールドフォーとは) [単語記事]

　ロックマンワールド4とは、1993年 10月29日に発売されたゲームボーイ用アクションゲーム。ロックマンワールドシリーズの第4作である。2012年 12月12日より、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信中である。

概要

　ベースとなった作品はロックマン4と5。今作からオープニングデモや終盤のボスラッシュ等が本家シリーズから導入され、また本家シリーズには無い初導入の要素が多数存在し、番外タイトルの域に留まらない完成度となっている。

主な特徴

アイテムの購入システム

　今作初登場のアイテム「Pチップ」を集めることで、ライト研究所で「E缶」等のアイテムを購入できる。中にはライト研究所でしか手に入らないアイテムも存在する。

　このシステムは、「Pチップ」を「ネジ」に変えて『7』以降の本家シリーズに逆輸入された。

新アイテム

ミニE缶 … 4個集めると「E缶」となるアイテム。4個集まるまで使用できない。
W缶 … 選択した武器のエネルギーを全回復する。「E缶」同様4個までストック可能。
S缶 … ライフエネルギーと全武器のエネルギーを全回復する。1個だけストック可能。
エネルギーバランサー … 特殊武器を選択していない状態で武器エネルギーを取得すると、残量の最も少ない武器のエネルギーを回復する。本家シリーズ『6』にも登場しているが、ゲームの発売日を踏まえると今作が初出となる。

スーパーロックバスターの仕様変更

　チャージショットは『5』のスーパーロックバスターを採用しているが、出力の大きさから発射時にロックマンが少し後退するようになり、ダメージを受けてもチャージが解除されなくなった。

　同じステージを一定回数コンティニューすると、ライト研究所のイベントを経て、チャージ時間が短縮するほか通常弾の連射速度も上昇する。この状態はパスワードに記録されない。

ゲーム後半における武器エネルギーの回復

　本家でもそうだが、ゲーム後半に進むと、ステージをクリアしても消費した武器エネルギーの全回復が行われない。代わりにライト研究所で「Pチップ」を特定個数支払う事で全回復できる。

パスワード

　GB版『バイオニックコマンドー』のシステムを流用しており、残機数や「E缶」も記録可能になった。一方、パスワードは前作までと比べて複雑となった。

特殊武器の使い道

　レインフラッシュで流砂を止めたり、リングブーメランで『ロックマンX』のブーメランカッターのようにアイテムを回収出来たりと、一部の特殊武器には戦闘以外での使い道が追加されている。

ストーリー

　全世界の科学者が自らの最新型ロボットを発表するイベント「世界ロボット博覧会」にワイリーが突如出現。世界征服に利用するためにロボット達を暴走させた。平和を守るため、そしてワイリーの野望を阻止するため、ロックマンは再び立ち上がった。

8大ボス

前半ステージボス

ロックマン4から前作に登場しなかった4体が登場。各ステージに「ビート」入手に必要なプレートが配置されている。今作では後半ステージ移行後も再挑戦が可能になった為、プレートを取り逃しても回収し直せる。

DCN.025　ブライトマン
DCN.026　トードマン…ドリルマンが登場しない兼ね合いで弱点がリングブーメランに変更された。
DCN.028　ファラオマン
DCN.029　リングマン

後半ステージボス

ロックマン5から4体が登場。各ステージにあるワイリープレートをすべて回収しないと基地ステージに行くことができない。

DWN.035　ストーンマン…FCではリングマンステージの中ボスだったカバトンキューが出張している。
DWN.038　チャージマン
DWN.039　ナパームマン…ローリングドリルの上に乗って進む箇所がある。
DWN.040　クリスタルマン…ジャイロマンが登場しないため弱点がチャージキックに変更された。ステージが異様に長く分岐がある。

オリジナル敵キャラクター

RKN.003 バラード

　ロックマンキラー 3号機。戦車ステージと基地ステージで計二回戦う。入手できる特殊武器は8方向に投げることができる炸裂弾「バラードクラッカー」。

　詳細はバラードの記事を参照。

ガッツホバー

　ブライトマンステージに登場。ガッツマンのような顔をした足場で、同ステージ建設時に利用された。ロックマンが乗ると移動しながら少しづつ下降していき、ジャンプして離れると元の高度まで上昇する。

ムーブホバー

　クリスタルマンステージに登場。動かずに浮遊しており、ロックマンの攻撃を受けるとのけぞり、元の場所にゆっくり戻ろうとする。ロックマンに対して無害であり、上にも乗れる。

ガンナージョー

　宇宙戦艦ステージに登場するアパッチジョー(今作未登場)の派生型。小型宇宙戦闘機に搭乗する。

プレスン

　宇宙戦艦ステージで雑魚敵として登場。前作のラスボスであるワイリーマシンワールド 3号の小型量産型と思しきロボット。上空に飛び上がってロックマンめがけて落下してくる。攻撃手段が類似している今作未登場のパワーマッスラーの代役と思われる。

戦車砲台

　前半4ステージクリア後に行くことになるワイリー戦車ステージのボス。上下移動しながら追尾弾と楕円状に移動する玉で攻撃する。弱点はファラオショット。

戦艦ブリッジ

　最終ステージである宇宙戦艦ステージのボス一番手。伸縮自在のアームによる攻撃の他にリングマン、ストーンマン、ナパームマン、バラードの特殊武器を再現してくる。中心のコアが露出した時しかダメージを与えられない。弱点はファラオショットおよびビート。

ハンター

　『1』に登場したくっつきスージーに超高性能 AIを取り付けた改良機。戦艦内部のボスとして2回登場する。一番手は3体の分身を作り出し部屋中を跳ね回る。二番手は地形を張って移動するタイプで、二体同時に登場する。どちらのタイプもダメージが蓄積するにつれ移動速度が上がっていく。弱点はファラオショット、ナパームボム、ビートなど。

ワイリーロボ・アイアンゴーレム

　ワイリーの長年の夢であった巨大人型ロボット。その巨体から宇宙で建造されていたが、途中でロックマンが戦艦に侵入したため未完成の状態で出撃した。

　第一段階では巨大な腕によるパンチや、腕を叩きつけた際に落ちてくる鉄屑、弱点である胸部コアからのエネルギー弾による攻撃を行う。弱点はクリスタルアイだが、コアの位置が高い為パワーストーンなどの上部に届く武器以外では腕に乗らないと攻撃が届かない。

　第二段階ではアンテナ（伸びた眉毛）からドンドン発射される弾、巨体を生かした体当たり、口を開けての吸い込みが攻撃手段。吸い込み時に開いた口が弱点となる。こちらの弱点はバラードクラッカー。

ワイリーカプセル

　アイアンゴーレム撃破後に戦うラスボス。姿を消したり現したりしながら上部からバウンド弾や爆弾を投下する。爆弾は着弾地点の足場を破壊するので落ちないように注意。ダメージを与えるには上部への攻撃手段が必須となる為、ファラオショットやバラードクラッカーのエネルギーをどれだけ温存できているかがカギ。もしもの為にW缶やS缶を事前に研究所で入手しておこう。