ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノとは (ワンダープロジェクトジェイキカイノショウネンピーノとは) [単語記事]

この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノとは、1994年 12月9日にエニックス（現スクウェア・エニックス）から発売された、スーパーファミコン用育成シミュレーションゲームである。

ニコニコ動画では「ワンダープロジェクトJ」のタグが使われる。

概要

基本情報
ゲーム名
ジャンル	シミュレーション
対応機種	SFC
開発元	アルマニック ^[1]
発売元	エニックス
発売日	1994年 12月9日
価格	11,800円 + 税
対象年齢	CERO: なし
通信
-- --
その他
-- --
ゲームソフトテンプレート

プレイヤーは妖精ロボット・ティンカーを操作し、人間型に作られた機械、ギジンのピーノを成長させていく。

マウス操作の要領で道具や行き先などを選択し、反応（行動、使い方）の善し悪しを矯正（鉄拳制裁）して覚えさせる。覚えさせた内容（技術・能力）はイベントに反映される。

例えば、作業用ギジンが苛められているイベントにおいて、ボールの投げ方を知らない場合は見当外れな行動をして終わるだけだが、ボールの投げ方を知っていると、足元のボールを投げ、苛められているギジンを助けることができ、物語を進められる。

プレイヤーはこの「提示・反応矯正・実践」を繰り返し、ピーノを成長させるのが基本となる。

ゲームの1周目は通常ENDを迎えるが、2周目以降は成長評価システムが導入されており、ピーノの成長やシナリオのクリアの度合いに応じて見られるED（真ED含む）が異なる。

なお、本作発売から2年後の1996年 11月22日に、NINTENDO64にて続編が発売された。本作のEDから十数年後の世界を舞台にしている。詳細は当該記事を参照。　→　ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット

人物・キャラクター

■ピーノ: ジェペット博士によって新たに作られたギジンの主人公（ギジン 4649 型）。人間と同じように思考し、意思や感情を持つ。見た目は人間に非常に近い姿をしているため、一見しただけではギジンとは判別しにくいが、首を回転させられるという人間には不可能な事ができるため、うっかり首を回してしまってバレることもある。回路Jと呼ばれる独自の回路を有している。; 起動したてで何も知らない子供であるため、プレイヤーはティンカーを介してピーノに指示を与え、学習させていくことになる。; 終盤において、コルロ王国を征服しようとするメッサラに致命傷を負わされるものの、回路Jを発動しメッサラを打ち倒す。平和は取り戻されたが、通常EDでは修復され生還、真EDでは完全にクラッシュし二度と目覚めなかった。続編「J2」においては真EDが正史となっている。
■ティンカー: ピーノよりも先に作られていた妖精型のインターフェイスロボ（ギジン 4648型）。プレイヤーの意思や操作をピーノに伝える役割を持つ。どこからかピーノを殴り飛ばす用のハンマーを出せるという特技を持つ。; 4649 型の開発完了直後にジェペット博士が連行され博士に後を託されたことから、プレイヤーに4649 型の命名および以降の協力を依頼する。
■ジェペット・ラマルク博士: ギジンの開発者でピーノを生み出した技術者。ゲーム初期に4649 型（ピーノ）を開発するものの、直後に王国の兵士に連れて行かれてしまったため、ティンカーに後のことを託す。; 続編の「J2」にも登場している。
■ミミ・アンジェライト: ギジンのために店を開いている少女。
■ファム: 動物が友達という、人間嫌いの老人。機械産業に傾倒し農業が廃れていくコルロ島を嘆いている。; 続編「J2」にも登場。
■ヤマネコ: 金持ちの家に侵入し盗んだものをギジンたちに分け与えている、いわば義賊。
■ドロ / ボー: ヤマネコの手下。続編の「J2」にも登場。
■コルロ3世: コルロ島の第3代国王。機械産業を重視している。厳格な性格とされているが娘のティファニーにはベタ甘。「シケイ（死刑）じゃーーーー」と言うことがある。
■ティファニー王女: コルロ王の16歳の娘で優しい心の持ち主。ギジンに会いたがっているが宰相のメッサラに禁じられている。; 真EDにおいては、他国から迎えた王子との間にピーノに似た姿の子供が生まれる。
■宰相メッサラ: 王の片腕として高い実力を持つ宰相。ギジン差別主義者であり処刑すらも平然と行う冷酷な性格の持ち主。ティファニー王女の世話を任されて以降は王女がギジンに会うことや近づくことを禁止している。; 実はピーノたちよりも前にジェペット博士が生み出したギジンの一体（ギジン 4646型）。"人間と全く同じ心を持つギジン"を志向して作られた独自の回路「回路X」を内蔵した結果"征服の心"が生まれてしまい、ジェペット博士によって処分される前に逃亡し行方をくらましていた。ゲーム終盤にピーノに致命傷を負わせ、巨大飛行船を用いてコルロ島を征服しようとしたが、瀕死の状態から回路Jを発動させたピーノに倒された。; ……が、実は生き残っており、続編の「J2」に登場。