ヴァルケソとは (ヴァルケソとは) [単語記事]

ヴァルケソとは、買取拒否される粗大ゴミである。

…というのは冗談で、1992年に発売されたスーパーファミコン用アクションゲーム「重装機兵ヴァルケン」がPS2にリメイクされた際の俗称である。
他の俗称として「ヴァルクソ」もある。

概要

「叩かれるのには、理由がある。」

2004年、12年の歳月が流れファンはどれほど待ち望んだか。
クロスノーツがヴァルケンのリメイクを発表。そのニュースを嗅ぎつけたファンはきっと熱狂したであろう。

…しかし、待ち受けていたのは悪夢だった。
買ってしまったファンは怒り、悲しみ、憎しみ…そしてディスクを粉々に粉砕する者もいた。

パッケージからいきなり手抜き感丸出し。SFC版パッケージからの切り抜きで作業用アームが残ってる。
操作性の超劣化。ダッシュの時間が短くなり連続で出すことができなくなった。
さらにホールド押しても機体は左右に向く。
武器の退化。威力低下に加えバルカンの弾速も遅くなっている。
自機・武器の性能が退化しているにも関わらず、敵の方は更に強化。どう考えても嫌がらせとしか思えない。
ちなみにスタッフのインタビューでは「もっと難しくしたかったです（笑）」…殺す気ですか？
ポーズ時のマップ表示無し。
「エネルギーユニットは敵艦艦尾にあるはずです。レーダーで確認できるわ」
「OK、でもレーダー自体無いようだ」
宇宙空間でも薬莢が放物線を描く。
ブースター時の煙坂、道ダッシュの坂の跡等、細かい演出は全てカット。
それどころか大雑把に一通り見ても、あることが分かる演出やメッセージも削除。
（例：演出ではステージ3の中ボス撃破時、敵のレーザーで床が空く演出、
　　　セリフではビルドヴォーグ撃破時のベルダークのセリフ等）
さらに追い打ちをかけるかのように、「兵士達の終末」（終末ではなく終幕）や
「アーク・ノバ地下までの時間は～」（地下ではなく落下）といった誤植。
体力低下時・自機爆破時のメッセージ無し。画面もホワイトアウト無し。唐突に爆破して死ぬ。
入れた意味がさっぱり分からない捏造のステージ0。何もしなくてもクリアできる。果たしてスタッフは何の意思を込めて入れたのか…
BGMの超絶劣化。スーパーで流れるような耳障りなアレンジになっている。
なお、アレンジャーのDJ eQuipはプロデューサーのSan gK yu Namと同一人物という噂が…
(San gK yu Nam氏は、韓国においてゲーム音楽というジャンルを拓いた人物ではあるが作曲家の能力は…
天まで聳え立つクソの山という人物。某韓国人ブロガー曰く、「あのアレンジならNam氏で間違いないだろう」)
ちなみに無謀にもサントラも発売されている。質は…まあ、買わなくても分かるだろう。
当然効果音も超劣化。唯一の評価点といえば、大統領自害時の銃撃音。ただそれだけ。銃撃音だけ。
…でもやっぱり酷い。
スタッフロール曲削除。エンディング曲をそのまま流して変なループ。
グラフィックはPS2だから良くな……ってない。むしろ劣化。顔グラフィックも酷いことに。
CD-ROMの読み込みが長い。ディスクメディアだからという問題じゃない。
頻繁に変わるバーシスの発艦位置。一統感ゼロ。しかもアサルトスーツが発艦する前から、全開でブーストを噴かしている。
慣性？無重力？なにそれおいしいの？
「クリア出来ないステージの練習に」とステージを単体でプレイできるAPPENND IX モードがある。
…が選択できるのはクリアしたステージまで。クリアできないステージの練習と言いながら明らかに矛盾している。
あの、もうやめていいですか？

ということで、PS2版は劣化移植どころじゃ済まない、工場廃液級のクソゲーに仕上がってしまった。
もちろんオリジナル版やっていないユーザーでも、完璧なクソゲーと分かる出来である。
だが、オリジナル版未プレイのユーザーに、これだけは言っておきたい。
ヴァルケンは決してクソゲーではない。多少バランスは悪いもののSFC アクションゲームの名作である。
是非とも中古でSFC版かVC版を購入して、プレイして欲しい。

案の定、PS ソフトのレビューサイト「Play Station mk2」でも100点中、4点と最低点数を叩き出した。
Amazonでのカスタマーレビューにおいても、レビューを書いた30人以上の購入者全員が、星一つの評価を下しているという始末である。（本来なら星0やマイナス評価を付けたいという人も少なくない）
関連リンクにそのレビューページやアーカイブを貼っているので、興味がある人は是非見て欲しい。