ヴァレリー・ポドロガ(1946~)とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している哲学者である。
ロシア科学アカデミー哲学研究所分析人類学セクター長、ロシア人文大学教授。ソ連崩壊後のロシアのリベラリズムのうち「余白の哲学」派の流れに属する人物である。
ペレストロイカ期の1986年に設置された哲学研究所の「ポスト古典哲学研究室」を拠点に、叢書「余白の哲学」を立ち上げ、ジャック・デリダといった西側の現代思想の導入を担った。
ヴァレリー・ポドロガ自身の思想としては、モーリス・メルロ=ポンティやジル・ドゥルーズを参照し、『風景の形而上学』、『身体の現象学』において言語的意味に回収されない身体的力動を分析。記号論がもっぱらだったロシアの哲学・文化理論に多大な影響を与えた。
同グループに属したミハイル・ルイクリン、ミハイル・ヤンポリスキーもヴァレリー・ポドロガ同様身体論に取り組み、ソ連の「文学中心主義」に反旗を翻すリベラル勢力となっていった。
2000年代には近代ロシアを力動的観点から論じる『ミメーシス』、『後の時間』などで政権批判を繰り返している。
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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