ヴァーユとは、インド神話(ヒンドゥー教)に登場する風の神である。
古代インドの聖典「リグ・ヴェーダ」にも登場し、風を司る軍神。豊穣・子孫繁栄・福富を与える神としても信仰されている。
名はそのまま風を意味しており、空を支配する。インドでももっとも古い神々の一人。ゾロアスター教の風神ワユと同一の存在。
古代インドでは火の神アグニ・太陽神スーリヤとともに三大神として信仰もされていたが、時代の移り変わりとともにその地位はインドラへと移っていった。インドラと友人か、それと同等の地位・関係を持っており、互いに密接に関係している。ソーマ酒を好み、インドラとともに率先してそれを飲む権限を持っている。
姿は容姿端麗で、色白の青年とされる。性格は明るく、風のように開放的で奔放、また豪快だとされる。ヴァーユが現れるときは、赤い2頭の馬、または赤と紫の馬の引く馬車に乗って現れる。また、インドラが同乗する際は千頭立ての黄金の馬車に乗って現れる。
ラーマーヤナに登場するハヌマーン、マハーラーバタに登場するビーマの父とされており、神話としては、ガルーダが守るメール山(須弥山)をガルーダが離れた際に吹き飛ばしたというものが残っている。また吹き飛ばされたメール山の山頂は、海に落ちてランカー島(現在のスリランカ)になったといわれている。
後に仏教に取り入れられ、天部の十二天の一人、風天となった。白い旗の付いた槍を携え、鹿に乗り赤い甲冑を着た人物として描かれる。ちなみに、風神雷神で描かれる風神とは別物で、地位的には風天のほうが上である。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 03:00
最終更新:2024/04/25(木) 03:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。