「穏やかな海、爽やかな潮風……今この瞬間にも新しい美の生誕が祝福されているわ」
ヴィクトリアスとは、STGアプリゲーム「アズールレーン」に登場する、第二次大戦時のイラストリアス級航空母艦2番艦〈HMSヴィクトリアス〉をモチーフにしたキャラクターである。
KAN-SEN名 | |
---|---|
ヴィクトリアス HMS Victorious,R38 |
|
基本情報 | |
所属 | ロイヤル |
艦種 | 航空母艦 |
レアリティ | SSR |
CV | 中村繪里子 |
イラスト | 夢咲楓&Enka |
艦歴 | |
国籍 | イギリス(イングランド) |
出身地 | タイン・アンド・ウィア ニューカッスル・アポン・タイン |
造船所 | ヴィッカース・アームストロング社 |
艦級 | イラストリアス級航空母艦2番艦 |
進水日 | 1939年9月14日 |
就役 | 1941年-1968年(イギリス軍) |
最期 | 1968年3月13日(解体) |
備考 | |
姉とは逆に活発な性格で、自分の美を信じて疑わないが、姉と同じ天然な所があり若干ウブなところも。プライドが高くワガママな一面もあるが、根は優しいため諭せば話しをよく聞いてくれる。
2018年2月26日~3月15日までと2019年1月24日~2月14日までの限定建造のみで実装された、ロイヤル(アズールレーンの世界観でのイギリスにあたる国)に所属する正規空母。レアリティはSSR。
姉のイラストリアスが白い清楚なドレスに身を包んだ「深窓の令嬢」を思わせる容姿なのに対し、妹のヴィクトリアスは同じ白が基調ながら、前が大胆に開いたシースルーのドレスを着ており(通常絵では座っているのでよく見えないが、ローディング画像に描かれた姿を見ると上から下まで全部開いているため、おへそからおぱんつまで全て丸見えである)、「勝利」を意味する名前からか、頭には黄金の月桂冠(正確にはオリーブ冠)を戴いている。なお、この冠が「完全勝利S」のときに出てくるマークにそっくりなので、「完全勝利Sの化身」と呼ぶ指揮官もいるとかいないとか。
豪奢な金髪も相まって、カラーリングは姉が「白と黒」なのに対して妹は「白と金」。イラストリアスと一緒に出撃させると姉に向かって「たゆんとしすぎてる」と言うが、彼女も姉譲りの豊満さなので人のことは言えない。姉同様に布のような飛行甲板を背中に背負っているが、特に目を引くのが右手に持った杖(錫杖?)。全体的な雰囲気はギリシャ神話の女神のようである。SDでは飛行甲板が尻尾、冠が角のように見えるため、擬人化したゴールドドラゴンと呼ぶ向きも。
性格はおしとやかな姉に対して行動派のようで、「困ったことを解決するには暴力が一番手っ取り早い時が多い」とのたまう(一応その前に「暴力は好きではないけど」と付けているのだが)。鉄血のティルピッツと親交があるらしく、遊んでくれないからとその部屋を爆撃したことがあるそうだ。……親交?
イベント『凛冽なりし冬の王冠』でも登場。史実通りにティルピッツを撃破するための「タングステン作戦」に参加し、ユニオンから提供された新型艦載機で彼女を追い詰めるが……。
2019年1月24日からのイベント復刻時には着せ替え「女神の休日」が実装された。
普段のほとんど裸同然の格好から一転して、コートを着込んでマフラーを付けた冬の出で立ちである。ただし、どういうわけかコートをわざわざはだけて、縦セーターに包んだ胸部装甲を見せており、普段以上にやらしい格好に見えてしまうのは気のせいだろうか。
この着せ替えはイベント復刻の終了までの限定販売なので、欲しい指揮官はショップに急ぐことにゃ。
2021年2月4日には、春節着せ替え「女神の導き」が実装された。
大胆な白ドレス姿である。なんかいつもの姿とあまり変わらないようにも見えるが…(主に露出度的に)。ともあれ、こんな女神様と春節パーティーの時間を過ごしたければ、ショップに貢ぐのみであるにゃ。
スキル1:勝利の歌
自身の戦艦へのダメージが10.0(20.0)%アップし、受ける投射ダメージを10.0(20.0)%軽減する
ゲーム内での性能は「防御特化と安定性の装甲空母」である姉に対して「博打的な攻撃重視の装甲空母」。艦載機枠がイラストリアスの「戦闘機/戦闘機/攻撃機」に対し、ヴィクトリアスは「戦闘機/爆撃機/攻撃機」と対艦攻撃重視型となっており、スキルに関しても戦艦の砲撃への耐性を除けば対戦艦攻撃強化と「強襲空母」という攻撃偏重なもの。ステータスはSSR空母中ワーストの装填を除いてSSR空母の標準的なものとなっている。
スキル1「勝利の歌」は対戦艦ダメージを増加させ、受ける投射ダメージを軽減する。残念ながら巡洋戦艦・航空戦艦はダメージ増加の対象外であり、通常海域でよく出てくるのが金剛型の巡洋戦艦であるため恩恵が薄い。また火災の炎上ダメージは軽減できないので注意。2020年12月22日にはスキルの内容が更新され、艦隊にいる仲間の空母・軽空母にも対戦艦ダメージの増加がかかるようになった。やはり巡洋戦艦や航空戦艦は対象外なので、本質的にあまり改善されたとは言えないのが辛いところ。
スキル2「強襲空母」は航空攻撃時に一定の確率で発動し、一度だけ航空攻撃ダメージを2倍にする。ホーネットが持つものと同名であり、こちらのほうが発動確率が若干高いが、やはり安定に欠けるのが難点。
総評すると、上手くスキルが発動すればエンタープライズ並みの対艦攻撃を繰り出すが、それがなければパッとしない非常に不安定な艦である。更に最近では、同じ装甲空母で耐久力が上位互換である大鳳の実装により、ロイヤル陣営であることくらいしか強みがない。「強襲空母」を活かすための艦載機の装填速度と攻撃力のバランス取りが難しい、非常に扱いづらい艦と言えるだろう。
ロイヤルネイビーがイラストリアス級空母を建造するに至った話は、イラストリアス(アズールレーン)の記事を参照していただきたい。そのイラストリアス級空母の2番艦として建造されたのが、〈HMSヴィクトリアス〉である。「ヴィクトリアス」は「勝利者」の意味[1]。ロイヤルネイビーでは伝統のある名前で、装甲空母のヴィクトリアスは4代目にあたる。
就役は1941年3月29日。そしてその初陣は、同年5月に繰り広げられた、あのビスマルク追撃戦となった。ちなみに〈ヴィクトリアス〉が試運転を開始してからわずか2週間後である。同じく試運転中にかり出された〈PoW〉ほど悲惨な目に遭ったわけではないが、さすがにこの状況では戦果を挙げられるものでもなかったが、〈ヴィクトリアス〉から発艦したソードフィッシュが〈ビスマルク〉に魚雷を1本命中させている。(〈ビスマルク〉の行き足を止めて見せた〈アーク・ロイヤル〉に空母の見せ場は持って行かれたけど)
1942年12月。その当時、南太平洋海戦を制したとはいえ、太平洋のアメリカ艦隊では空母の数が不足していた(〈レキシントン〉〈ヨークタウン〉〈ホーネット〉は撃沈され、〈エンタープライズ〉は中破しており、このときまともに使えるアメリカの空母は〈サラトガ〉のみだった)そのため、〈ヴィクトリアス〉はアメリカ海軍に貸し出されることになり、パナマ運河を通って太平洋に出た。
ちなみにこのときに「USSロビン」という名前に改名されたという説があるが、これは間違いで、単に米軍との通信連絡を取る際のコールサインとして短い名前を付けて欲しいと言われて、「じゃロビンで」と決めただけのようである。
〈ヴィクトリアス〉は1943年1月にアメリカのノーフォークに到着して、米軍機を搭載できるように改装(英軍機に比べて米軍機は性能が高い分重くて、そのままでは発艦・着艦が出来なかった)。その工事に半年近くかかったが、6月には〈サラトガ〉と同じ艦隊を組んで、ソロモン諸島の上陸作戦の支援にあたった。
しかし、その頃に後に米帝プレイとも言われる空母の量産体制が整った(月刊正規空母ことエセックス級や週刊護衛空母ことカサブランカ級が本格的に前線に投入され始めた)ため、〈ヴィクトリアス〉は「ご苦労様でした」ということでイギリスに帰ることになった。この〈ヴィクトリアス〉が、第二次世界大戦でイギリス海軍からアメリカ海軍に貸し出された唯一の艦船だった。
ノーフォークで米軍用装備を取り外した後、1943年9月に本国に戻った〈ヴィクトリアス〉は、再度イギリス仕様に整備し直され、1944年4月にはタングステン作戦に参加した。これは、ノルウェーで「孤独な北の女王」となっているドイツの戦艦〈ティルピッツ〉の撃破作戦[2]である。文字通りの目の上のこぶになっていた〈ティルピッツ〉を排除すべく、イギリスは何度も攻略作戦を立てることになるが、このタングステン作戦はその最初のものだった。
空母〈ヴィクトリアス〉と〈アーガス〉の艦載機による猛攻により多数の被弾をしつつも〈ティルピッツ〉は沈まず、作戦は失敗に終わってしまう。その後も執拗にイギリスは〈ティルピッツ〉の排除を狙い、ついにはソビエト領内の基地を使い陸上爆撃機まで使って、ようやく11月になって止めを刺すことが出来た。
それはさておき、〈ヴィクトリアス〉はタングステン作戦の後も〈ティルピッツ〉への攻撃を続ける予定だったが、Uボートから魚雷攻撃を受けたことや、艦載機では無理な作戦だと判断された(前述の通り、最後は陸上爆撃機を使った)ことから、〈ティルピッツ〉撃破作戦からは手を引くことになった。
本国で整備を受けた後、次に〈ヴィクトリアス〉が向かったのはインド洋だった。こちらの東部艦隊に加入する〈ヴィクトリアス〉を待っていたのは姉妹艦の〈イラストリアス〉と〈インドミタブル〉だった。
その後、1944年11月には新たにイギリス太平洋艦隊が編制され、〈ヴィクトリアス〉はこちらに編入された。さらに1945年2月にはアメリカの第5艦隊に加わり、沖縄戦に参加。5月には4日、9日と続けざまに神風特攻を受けるが、戦艦なみの装甲を持つ装甲空母の強みを生かして沈没は免れた。
7月下旬になると、〈ヴィクトリアス〉は本土空襲に参加(と言っても艦載機使用なので輸送船や地上基地への攻撃がメインだった)。特筆すべきものとしては、別府湾で機雷に触れて座礁していた護衛空母〈海鷹〉(元貨客船〈あるぜんちな丸〉)に止めをさしたことが挙げられる。ちなみに、イギリス艦である〈ヴィクトリアス〉は、主に政治的な理由で主要な海軍基地への攻撃隊からは外されていた。
8月12日に、〈ヴィクトリアス〉はオーストラリアのシドニーに向かった。というのも、日本の敗北が既に秒読みになっており、なおかつこの時点ではアメリカ軍による日本上陸作戦が行われる予定で、イギリス軍はその前に撤収することになっていたためだった。
こうして、〈ヴィクトリアス〉はシドニーに向かう途中の海上で終戦の知らせを聞くことになった。
戦後の1947年には予備役に編入されたが、1950年から58年にかけて大改修が施され、アングルドデッキや蒸気カタパルトを装備した近代空母に生まれ変わった。こんなに改修に時間が掛かったのは、タービンからそっくり交換したためである。なお、1960年にはイギリス映画「ビスマルク撃沈」に自分自身とアーク・ロイヤル役として登場し、銀幕デビューも飾っている。1966年には極東艦隊所属となり、その間には日本にも寄港している。
しかし1967年6月に発生した火災で損傷し、折からの軍縮の風潮もあってイギリス海軍から空母を廃止する流れに飲み込まれてしまった。1968年に除籍となり、スクラップとして売却。1969年7月13日に解体完了した。イラストリアス級空母で最も長生きした空母であった。
その後、1995年1月に就役したヴァンガード級原子力潜水艦2番艦にその名が受け継がれた。5代目の〈HMSヴィクトリアス〉である。
ヴィクトリアス(アズールレーン)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
ヴィクトリアス(アズールレーン)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/20(土) 12:00
最終更新:2024/04/20(土) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。