ヴィッツ(Vitz)とは、トヨタ自動車が製造・販売するハッチバック型の小型乗用車である。
それまでトヨタが発売していたスターレットと、カローラII/ターセル/コルサのハッチバックモデルを統合する車種として誕生(一時期は先代車種と併売されていた)。トヨタの小型車戦略の中心として、実質的な後継車のポストに位置し、1999年1月から販売されている。2005年と2010年にフルモデルチェンジが行われている。
コンパクトカーながらも、大人4人が快適に移動することができる室内、基本性能、洗練されたデザイン性、そして従来のコンパクトカーでは考えられなかった品質から大ヒットモデルとなり、コンパクトカーブームの火付け役となった。他メーカーも、これには対応せざるを得なくなり、Fit、スイフト、コルトの発売、マーチ、デミオのモデルチェンジをさせる結果となる。
ヴィッツ(Vitz)のネーミングの由来は、ドイツ語の「witz」(才能、機知)からの造語。海外では「YARIS」、「ECHO」の車名で販売されている(フルモデルチェンジ後からは「YARIS」に統一)。なお、現在は、ベルタが「YARIS(セダン)」、ファンカーゴが「YARIS Verso(ヤリス ヴァーソ)」として販売されている。また、ベルタの先代にあたるプラッツも、「ECHO」の名称で発売されていた。
2020年2月に4代目にフルモデルチェンジされるとともに、国内の販売名もヤリスに統一された。車名統一後のモデルはヤリスの記事参照。
1997年IAAフランクフルトショー、東京モーターショーにコンセプトカー「ファンタイム」として出展。この時点では、どちらかというと2代目を連想させる形状である。
1998年5大モーターショーの1つ、モンディアル・ド・ロトモビル(パリサロン)に出展、好評を得る。1991年1月発売。この時点ではエンジンは、直列4気筒DOHCの1.0Lエンジンのみであったが、VVT-i(連続可変バルブタイミング機構)の採用で低燃費と環境性能に優れていた事、豊富なグレードバリエーション・剛性の高いボディや新設計のサスペンション・1500mmの全高・1660mmの(当時のコンパクトカーとしては広めの)全幅・2370mmのホイールベースにより、それまでのコンパクトカーには無かった高い居住性と安定感を作りだす。
また、トヨタ独自の安全性能基準であるGOAに基づく衝突安全ボディの採用、デュアルSRSエアバッグを全車に標準装備するなど安全性の面でもそれまでのコンパクトカーの常識を覆している。
人気を博した一因にもなったのが、3ドア・5ドアのボディタイプ、数多くのグレード、更にはパッケージやエディションの豊富さから、細かい装備や仕様が選べる事で、自分好みの一台を完成させる事が出来るためである。その為、中古車で同一グレードの同一パッケージを探す事は至難の業である。
同年8月には直列4気筒DOHCの1.3Lエンジンを搭載した4WD仕様をU、Fグレードに追加。10月、グレードにクラヴィアの追加、Uグレードにユーロスポーツエディションの追加(どちらも1.3Lエンジン)。2000年10月には、スポーツグレードとしてRSが追加され、直列4気筒DOHの1.5Lが加わる事となる。人気を博し、バリエーションの増加は留まる事を知らず、続々とエディションやパッケージが追加されていく事となる。
2001年5月には、Bグレードエコパッケージとビジネスエコパッケージが追加された。これは5速マニュアルのみながら、信号待ち等のアイドリング状態でエンジンが切れるトヨタストップアンドゴーシステムを採用した、アイドリングストップ装置である。燃費は、なんと24.0km/L!!…あれ、アクセラで宣伝してるi-stopより8年も前に実用化してるってすごくね?
2001年12月、初のマイナーチェンジを行う。このマイナーチェンジでは、グレード、パッケージの見直し、新設や、フロントバンパー形状の変更、ボディーカラーの増加(計14色)、1SZ-FE(1.0L)エンジンの「超-低排出ガス」低公害車認定、Uグレードを全車1.3Lエンジンに変更するなど様々な変更が行われたが、最大の特徴は、なんと言ってもヘッドランプ形状の変更だろう。
ディアドロップ形状のヘッドランプは、その見た目が目に涙を浮かべている様を連想させる事から、通称「涙目」と呼ばれ親しまれている。今では、初代ヴィッツの代名詞となるほどになり、ユーザーにも親しまれている。
なお、クラヴィアとRSの両グレードのみは、専用のフロントバンパー形状を採用していた為に、「涙目」の採用は、されなかった。(´;ω;`)
また、このマイナーチェンジ前までの製造車を「前期」、マイナーチェンジ後を「後期」と呼ぶ(上記の通り、クラヴィアとRSは、前期型と同一の為、前期としてみなされる)。
このマイナーチェンジ時に、既に人気を得ていたヴィッツレースの競技車両として「TRD MSB」が発売される。ロールゲージと4点式シートベルトを最初から装備する事で参加者の負担を減らしてくれる事となった。
2002年12月、前回のマイナーチェンジから、わずか1年で再びマイナーチェンジを行う事となる。このマイナーチェンジにてクラヴィア、RSの両グレードも「涙目」の採用と相成った(両グレードの後期型は、このマイナーチェンジ以降の車指す)。更に、新グレード、ペアスタイルを導入、フロント部にコラムATとベンチシートが採用されている。その他、パッケージ、ボディタイプの見直し等が行われている。
このマイナーチェンジでは、新設計の1.3LエンジンとCVTをUグレードFF車に導入する。このCVT車には、ハイブリッド技術を応用した、インテリジェントアイドリングストップシステム(アイドリングストップ装置)を採用した。燃費は、10・15モードで23.5km/Lと、当時としては、ハイブリッド車を除くと、ガソリン車としては脅威的な燃費を実現した!!…あれ、アクセラで宣伝してるi-stopより7年も(ry
この、CVT車は、プリウスと共に、省エネ大賞を受賞する事となる。なお、このインテリジェントアイドリングストップシステムの登場でエコパッケージは、廃止された。
2003年1月、雑誌やインターネット上で2001年頃から発売の噂のあった、”ヴィッツにターボ積んじゃったヤツ”が初代の2度目のマイナーチェンジを受け、1.5LのRSをベースとして発売される。全車低排ガス規制適合の枠から外れた異端児である。TRD(TOYOTA Racing Development)製の専用パーツを架装し、MODELLISTA(トヨタ モデリスタ)が販売する車両である(購入は、全国のネッツ店で可能だった)。
エアコンホース、ブレーキバキューム、ヒートインシュレータも通常のRSとは異なる。
最大馬力:150ps/6400rpm、最大トルク:20.0kgm/4800rpm、車両総重量が3ドア車で980kg 5ドア車で1000kgとなる。1トンを切る車重に、150馬力という・・・乗り応えのある車となっている。
なお、当初レギュラーガソリン仕様として発売(開発側は、無鉛プレミアムガソリン仕様として開発していたが、販売側のヴィッツにハイオクwそんなの、ある訳ねぇじゃんミスにより仕様指定無し)された。その為、1台がエンジンルームから出火、1台が、白煙を出す。そして発売開始から半年後にリコール(自主改善なので、正式にはリコールではない)がかかり、取扱説明書とフューエルリッド(ガソリン入れる時に、レバーで開けるヤツ)に、ペタッっとシールが貼られる事となる。
2003年東京モーターショーで展示された、新型ヴィッツは話題を呼び、市場投入が待ち望まれる中、2005年2月にフルモデルチェンジが行われ、2代目ヴィッツのデビューとなった。既に、トヨタ最小のパッソが存在していた為、トヨタ最小の制約から放たれた事、コンパクトカーにも高い居住性が求められてきた為、コンパクトカーの市場の主流が変わってきた事を受けて、車体サイズは一回り大きくなり、全幅は5ナンバーギリギリサイズの1695mmとなった。ホイールベースも90mm拡大され、2460mmとなり、前後シート間距離が880mmになる等、居住性を高めた。
外装、内装も一新し、助手席に買い物アシストシートを導入、UVカットガラス・オプティロンメーターを全車標準装備、Bグレード以外電動格納ドアミラー・プライバシーガラスが標準装備、一部グレードには、スマートエントリー&スタートシステムも採用、世界初の花粉除去モード搭載のオートエアコンを採用等、利用者の快適さを重視した設計となっている。。更には、新開発の直列3気筒DOHCの1.0Lエンジンを採用し4WD車と、RSのMT車以外は、全車CVT装備となった。グレード体制も一新しクラヴィア、ペアスタイルの廃止、Xの新設を行った。
しかし一方で、ヴィッツの象徴「涙目」の廃止、ボディタイプは、5ドアのみとなり3ドアの選択が出来なくなった事、RS以外でマニュアルミッションの選択が出来なくなった事等は、残念で仕方がない(輸出車には、3ドアの設定有)。
2005年12月、装備の見直しと、グレードにI'llを追加。これまでRS専用だったフロントフォグランプをI'llに標準装備。同時に、他グレードでもオプション選択可能となる。ボディカラーの増加、F、U、Xの各グレードのヘッドランプにマニュアルレベリング機構追加。RS、I'llは、オートレベリング機構となる。また、Xにスマートエントリー&スタートシステム、リア2スピーカーを標準装備とする等した。
更に、ヴィッツレース用「RS TRD Racing」を発売する。これまで、1.0Lで行われてきた戦いも、1.5LのRSをベースとした車両の投入で、更に白熱したものとなる。2006年のヴィッツレースから、正式な参加車両となった。先代の「TRD MSB」と同様に、レース参戦に必要なパーツを標準装備しているのは、勿論の事、サスペンションキット、強化クラッチ、LSDも標準装備とした。更に、発売時に、エンジンに封印をする事となり、レース前の車検時の項目の中にも盛り込まれる。
2007年8月、2代目として初のマイナーチェンジを行う。ターンランプ付きドアミラー、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)、SRSカーテンシールドエアバッグ(全座席)を全グレードで標準装備とした他、ボディーカラー4色追加、フロント・リアのバンパー形状の変更(RSを除く)、I'll、Uの両グレードに快適温熱シートを採用する、RSにパドルシフト(1.5L CVT車)の導入・1.3Lの導入した。その他グレードの見直しも行った。なお、このマイナーチェンジに合わせてRSのターボが復活する事となる。詳しくは、後述の「TRD ターボ M」を参照。
2008年9月、RSをマイナーチェンジ。フロント・リアのバンパー形状の変更、「涙目」時と同様に遅れてヘッドランプ形状の変更、専用色の追加、MTシフトノブの変更。他グレードには、一部変更、ボディカラーの1色追加を行った。
2009年8月、燃費向上改良。エンジン・トランスミッション・オルタネーター等の制御を改良(インテリジェントパッケージ、4WDを除く)し、「平成22年度燃費基準+25%」を達成する。
※2009年12月現在、フルモデルチェンジ以降1度しかマイナーチェンジを行っていないため、パーツ等の取り付け目安・雑誌での扱い等では、マイナーチェンジ以前を「前期」、以降を「後期」としている。今後大きなマイナーチェンジが行われた場合には、呼称が変化する可能性有り。
先代「RS ターボ」も高評価を得、2代目の登場は、まだかと待ち望まれた、ヴィッツターボ。先代の販売終了から2年4ヶ月の長き沈黙を破り、2007年8月、2代目ヴィッツのマイナーチェンジと共に、そのベールを脱ぐ事となる。
正式名称は、「ヴィッツ TRD turbo M」 今回も排ガス規制の枠の中から、外れてくれたニクいヤツは、先代よりもパワーアップして帰ってきたのだった。専用ターボも出力こそ変わらないものの新たに開発し、一回り大きくなったベース車両の魅力を十分に引き出すべく、サスペンションの開発を1からやり直す等、足回りにこだわった内容となっている。
専用パーツは、「RS ターボ」から全て一新したものの、フロントのエンブレムが専用グリル付きに変更されたのみで他は変わらない。販売も先代と同じく、MODELLISTA(トヨタ モデリスタ)となっている。
2008年9月のRSのマイナーチェンジに伴い、サスペンションを設計し直し、更に「走る楽しさ」を追求している。
なお、先代RS ターボもそうだったのだが、プレス用の試乗車はあるのだが、一般客用の試乗車は存在しない。
3代目ヴィッツは2010年12月22日登場。フルモデルチェンジは5年10か月ぶりとなる。
クラストップとなる26.5km/lの燃費を誇る。
先代に引き続き日本国内では5ドアのみの設定となる。
ライバル車であるフィットやデミオ、ノートと対抗すべくボディサイズは先代よりもさらに拡大し、かつてのカローラIIクラスに車格が昇格した格好になったが、全幅は5ナンバーサイズに据え置かれている。
発売に先駆けて、ティザーサイトが公開されている。
新型ヴィッツスペシャルサイト「heart up vitz」
RSをベースに専用サスペンション・ボディへの溶接箇所追加等を施した「RS“G's”」と言う特別仕様車が2011年9月に追加された。
またVit'z“RS Racing”がTRDより発売される。初代、2代目同様にヴィッツワンメイクレース用の架装車両である。12年のレースから競技車両となる。
2013年にビッグマイナーチェンジが行われ、よりキーンルックが洗練された。
2017年には国内のヴィッツにもハイブリッドが設定された。コンパクトハッチのハイブリッドはすでにアクアが存在していたため、これには驚きを持って迎え入れられた。
初代、2代目共に高評価を得て3代目のマイナーチェンジも発表されると「そろそろだろ?」感が出てきた2013年8月、GAZOO Racingより“GRMN Turbo”が発表される。
86と共に発表された事もあり、やはり目立つ事はなく『限定200台』という事もあり完売している。って、初代も2代目も200台そこそこしか売れんかったんだから妥当な判断だと思う。
このヴィッツのホットハッチは全日本ラリーにも参戦し、2015年にJN5クラスのタイトルを獲得している。
登場時から爆発的なヒットを記録し続けたヴィッツは、トヨタの小型車戦略を一新させる事となる。ヴィッツ開発で培ったノウハウ、シャーシ、構成部品等を使い、コンパクトカーのみならず、次々と小型車全般に投入させる。これを可能にしたのが、NBC(New Basic Car)プラットフォームである。複数の車種でフレームや内装、計器類等を共有する事で、同一生産ラインでの複数車種の製造が可能となり、生産コストの削減、ベース部分が既に確立されている事により、設計期間の短縮と費用の削減が可能となった。そして、トヨタの小型車戦略を支える事となる。
2005年2月のフルモデルチェンジで2代目ヴィッツに移行すると、Bプラットフォームとして他車種のベースとなった。ヴィッツ自体のサイズ変更、販売網の再編による販売終了、ダイハツとの共同開発(2代目bB)により、採用車種は少なくなったが、依然トヨタの小型車のベースとなっている。
なお、NBCプラットフォームを使用している車種でも、ヴィッツのフルモデルチェンジ後にフルモデルチェンジしていない車種は、継続してNBCプラットフォームを使用中。
トヨタ最小車としてスターレットから、そのポジションを奪ったヴィッツは、手軽に楽しめるモータースポーツベース車としても期待された。小型車のワンメイクレースとしては、シビックやマーチで既に行われていたが、どちらも掛かる金額的にとても手軽に始められるモータースポーツでは無かった。その為ヴィッツレースが始まると多くの参加者を得る事となりモータースポーツの入門口としての大きな役目を担う事となる。
更にヴィッツラリーが始まると、その門戸をラリーの世界にも広げる事となる。現在では、どちらも“参加するモータースポーツ”としての入門口として大きな意味を持っているほか、他のコンパクトカーでのモータースポーツ競技の開催への布石、レース車両と街乗り車両は別物という概念を根底から覆した事による他のナンバー付き車両でのレース開催への布石ともなった。
正式には「TRD-MSB」MSBはMotor Sports Basicの略。1.0LのBグレード又はFグレード車にサーキットでのレースやラリー競技に必要不可欠なロールケージを装着、更にヴィッツレースが、そのまま公道走行が可能な車両が前提だったのでロールケージに緩衝材を装着。4点式シートベルト等も標準装備とした。購入&装着に金額の掛かるロールケージをパッケージングし、ベース車両+約20万円で購入出来るとあって、更にヴィッツレースの参加者を増やす事となる。
現在では、ヴィッツレースの競技車両としての役目は、後継の「RS TRD Racing」に譲ったが、「TRD ヴィッツチャレンジ(ヴィッツラリー)」では、競技車両として現役である他、ヴィッツレースの流れを受けた幾つかのワンメイクレースが存在する。どのレースもヴィッツレースより規制は若干緩いものの、ナンバー付き、改造範囲・パーツなどはヴィッツレースとほぼ同等などレース入門者に優しく、マシン性能の差の出にくい形となっている。以下にあげるのは、代表的なレースである。リンク先は主催者公式ページ。
先代、「TRD MSB」が、ライトモータースポーツの世界を切り開いてきて、はや4年。市販のヴィッツもフルモデルチェンジし、2代目となり、レース用車両も2代目の登場が待たれる事となる。そこで登場したのが「RS TRD Racing」である。1.5LのヴィッツRSをベースにしたもので、「RS」が、“Runabout Sports(ランナバウト スポーツ)”つまり、走る事を楽しむという意味なので、モータースポーツを楽しむ為の車として、疑いの余地は無いのである。
モータースポーツを楽しむ事を前提とし、更に先代より手軽に参加しやすくする為、パッケージングする装備を増やしている。具体的な架装パーツとしては、先代でもあったロールケージ、4点式シートベルトは勿論の事、フロント・リアにトランスポートフック、専用サスペンション、専用LSD、強化クラッチカバーとクラッチディスク等、そのままでレース参加が可能なほど充実している。
更に架装出荷時に、エンジンを封印する事により、レースでの一層の公平性を保つ事となる。
普段乗ってるヴィッツでサーキットに行きレースをし、帰ってくる…そんな軽い気持ちで手軽に始められるレースをコンセプトに始められた「Netz Cup Vitz Race」。2000年に日本初のナンバー付き車両で行うワンメイクレースとして開始された。アルテッツァによる2000ccのエンジンにレースカー相当のパーツを装着した本格的なレース「アルテッツァシリーズ」と入門編の「ヴィッツシリーズ(ヴィッツレース)」という2種類のレースとして開催される。
ヴィッツレースは、ナンバー付きの車両の為トランスポーター(キャリーカー)を必要としない等、今までのレースにはない敷居の低さから、瞬く間に人気を集め、当初全国単一で行われていたものの、翌年2001年からは、全国を、東北・関東・関西・西日本の4つのブロックに分ける事となる。それでも、近場で参加出来る手軽さ等から参加者は増加し、レースシーズンオフに「TRD MSB」を発売した影響もあり、2002年シーズンからは、北海道ブロックも追加し、計5ブロックとなる。しかしそれでも、コンソレーションレース(決勝に進めなかった参加者の為のレース、予選落ちレース)にも参加出来ない参加者が出る程の盛況を見せた。この人気を利用しアピールすべくショップ等が、参戦し豊富な資金を使って改造等の認められていないエンジン等を、状態の良い物にするため複数車両からパーツをチョイスし、良いとこ取りしたりと、一般の参加者との差が広まっていった。
なお、参戦は上記の事情から、1.0LのB、F両グレードに必要な構造変更を行った車両、「TRD-MSB」の両方が認められていた。
2006年シリーズからは、参加車両が「RS TRD Racing」へと変更された。レースの公平性を画くす為、出荷時にエンジンに封印を施し、予選前の車検で封印を確認する、交換可能な部品の指定を強化する等されている。
2006年シリーズで、「アルテッツァシリーズ」が終了した為、2007年シリーズよりNetz Cupは「ヴィッツシリーズ」単独開催となった。
2001年以降は、各ブロックの成績上位者に特別戦の参加権が与えられ、特別戦(日本一決定戦)が開催される。2007年、2008年は、特別戦がF1 日本GPのサポート(前座)レースとして開催される事となった。
参戦するには、国内A級ライセンスと競技車両、レーシングギア(ヘルメット等のドライバー装備品)、TRA()発行のレーシングパスポート、レース用タイヤ(2006年シリーズからは、Sタイヤ)、と勿論の事、普通自動車運転免許が必要となる。
遠足と一緒で、おうちに帰るまでがレースです。※但し、公道では安全運転で!!
なお、レースによっては、予選日の前日に練習走行時間が設けられている場合あり。
「TRD MSB」の名前の通り、ヴィッツレースだけでなくラリーのベース車両にもなる事が念頭にあり、TRD自ら2002年から主催してWRCスタイルの、日本初のワンメイクラリー「NEW STYLE ONE MAKE RALLY TRD Vitz challenge」を開催する。2002年はRound SPを含めた全7戦(Round SPは、シリーズポイントに含まず)、2003年~2006年までは全6戦、2007年は全7戦、2008年は全6戦、2009年は全5戦が行われている。
2005年からは、門戸を広げる為、クラス分けを行い、初心者でも更に気軽に参加出来るようにした。2007年シーズンから、「RS TRD Racing」のクラスも設立された。更に、2009年には、学生の参加を促す為、クラス5(SCP10学生対抗クラス)が増設された。中古車が出回り比較的安価で入手出来る「TRD MSB」でラリーし、走る楽しさ、整備する楽しさを知って貰おうと、ドライバー、コドライバー共大学生・短大生・専門学校生である事を条件に参加が可能となっている。
更に、体験してみたいという学生の為に参加希望者向けに競技車両のレンタルも開始された。なお、クラス5限定とはいっても建前なのでクラス5からの申し込みが無かった場合、一般クラスからの申し込みもOKなので、興味を持たれた方は、是非お問い合わせを!!
2017年からWRCに復帰したトヨタのWRカー。豊田章男社長は参戦発表会見で「18年間恋い焦がれた彼女に会ったような気持ち」とWRカーヤリスを見たときの熱い気持ちを語った。
特徴は赤黒白のGAZOOカラーにマイクロソフトのロゴと、一度見たら忘れられない大胆なエアロパーツ。エンジンはGRE(グローバル・レースエンジン)の1.6リッター直4ターボで380馬力を発生する。
開発拠点はフィンランド。シャーシ開発とオペレーションはTMR(トミ・マキネン・レーシング)、シャーシ開発のサポートとエンジン開発・メンテナンスはドイツのTMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)が担当する。開発ターゲットとニーズについては、そこにトヨタ本社が加わって三者で協議する。またマイクロソフトとの提携により、ビッグデータを用いたシミュレーション技術の向上、コンピュータを用いた車両開発や事務処理の技術など、マシン開発を通じて「もっといいクルマづくり」のための研究も行う。
ドライバーは総合2位を3度獲得したヤリ=マティ・ラトバラ、SWRC王者ユホ・ハンニネン、WRC2王者エサペッカ・ラッピで、コ・ドライバーも含めオールフィンランド体制。チーム内では日本・イギリスはじめ10ヶ国以上の人々が英語で仕事をしている。
シーズン前は「表彰台争いは5戦目以降、優勝争いは最終盤」と語っていたが、開幕戦モンテカルロでラトバラがいきなり2位表彰台、第2戦スウェーデンでは早くも優勝を果たした。
市販車のヤリスにも動きがあり、WRC参戦記念仕様のホットハッチをヤリスGRMNの名で欧州で限定販売することが決定している。また日本でもTGRヴィッツの名で販売される可能性があるという。
初代発売開始時(1991年1月) / マイナーチェンジ時(2001年12月) / マイナーチェンジ時(2002年12月)
2代目発売開始時(2005年2月) / マイナーチェンジ時(2007年8月) (U/Fグレード) (B/I'll/RSグレード)
Uグレード | Fグレード | Bグレード | |
---|---|---|---|
駆動型式 | FF | ||
エンジン型式/種類 | 1SZ-FE / 直列4気筒DOHC | ||
変速機 | 5速MT / 4速AT(Super ECT) | ||
全長(mm) | 3610 | ||
全幅(mm) | 1660 | ||
全高(mm) | 1500 | ||
ホイールベース(mm) | 2370 | ||
トレッド フロント/リア(mm) | 1450/1430 | ||
室内長(mm) | 1815 | 1800 | |
室内幅(mm) | 1380 | ||
室内高(mm) | 1265 | ||
サスペンション フロント/リア | ストラット式/トーションビーム式 | ||
ブレーキ フロント/リア | ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング式ドラム | ||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | ||
燃料タンク容量 (L) | 40 | ||
ステアリング | ラック&ピニオン | ||
最小回転半径(m) | 4.3 | 4.9 | |
車両重量 5ドア(AT)/3ドア(AT) (kg) | 860(880)/850(870) | 850(870)/820(840) | 820(840)/810(820) |
U | F | B | クラヴィア | RS 1.3L / 1.5L | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駆動型式 | FF/4WD | FF | FF/4WD | FF | |||||
エンジン型式 | 2NZ-FE | 1SZ-FE | 2NZ-FE | 1SZ-FE | 2NZ-FE | 2NZ-FE | 1NZ-FE | ||
種類 | 直列4気筒DOHC | ||||||||
総排気量(cc) | 1298 | 997 | 1298 | 997 | 1298 | 1298 | 1496 | ||
変速機 | 5速MT / 4速AT(Super ECT) | ||||||||
全長(mm) | 3640 | 3660 | |||||||
全幅(mm) | 1660 | ||||||||
全高(mm) | 1500 | 1510 | 1500 | 1510 | 1500 | 1500 | 1510 | 1500 | 1485 |
ホイールベース(mm) | 2370 | ||||||||
トレッド フロント(mm) | 1450 | 1440 | 1445 | ||||||
トレッド リア(mm) | 1430 | 1420 | 1430 | 1420 | 1430 | 1430 | 1420 | 1420 | |
室内長(mm) | 1815 | 1800 | 1815 | 1820 | |||||
室内幅(mm) | 1380 | ||||||||
室内高(mm) | 1265 | ||||||||
サスペンション フロント | ストラット式 | ||||||||
サスペンション リア | トーションビーム式(4WD車はトレーリング車軸式) | ||||||||
ブレーキ フロント | ベンチレーテッドディスク | ||||||||
ブレーキ リア | リーディングトレーリング式ドラム | ディスク | |||||||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | ||||||||
燃料タンク容量 (L) | 40 | 45 | 40 | 45 | 40 | 40 | 45 | 40 | 45 |
ステアリング | ラック&ピニオン | ||||||||
最小回転半径(m) | 4.3 | 4.9 | 4.3 | 4.9 | 5.3 | ||||
車両重量 5ドア(AT) | 910(920) | 980(990) | 850(870) | 970(980) | 830(850) | 910(920) | 980(990) | 930(940) | 950(970) |
3ドア(AT) (kg) | 900(910) | 970(980) | 840(860) | 960(970) | 820(840) | 900(910) | 970(980) | 920(930) | 940(960) |
U | F | B | ペアスタイル | クラヴィア | RS 1.3L / 1.5L | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駆動型式 | FF | FF | FF | FF | FF | |||||
4WD | 4WD | |||||||||
エンジン型式 | 2SZ-FE | 1SZ-FE | 1SZ-FE | 1SN-FE | 2SZ-FE | 2NZ-FE | 1NZ-FE | |||
2NZ-FE | 2NZ-FE | 2NZ-FE | ||||||||
種類 | 直列4気筒DOHC | |||||||||
総排気量(cc) | 1296 | 997 | 997 | 997 | 1296 | 1298 | 1496 | |||
1298 | 1298 | 1298 | ||||||||
変速機 | Super CVT | 5速MT / 4速AT(Super ECT) | 4速AT(Super ECT) | Super CVT | 5速MT / 4速AT(Super ECT) | |||||
4速AT(Super ECT) | 4速AT(Super ECT) | |||||||||
全長(mm) | 3640 | 3660 | ||||||||
全幅(mm) | 1660 | |||||||||
全高(mm) | 1500 | 1500 | 1500 | 1500 | 1500 | 1485 | ||||
1510 | 1510 | 1510 | ||||||||
ホイールベース(mm) | 2370 | |||||||||
トレッド フロント(mm) | 1450 | 1440 | 1445 | |||||||
トレッド リア(mm) | 1430 | 1430 | 1430 | 1430 | 1420 | |||||
1420 | 1420 | 1420 | ||||||||
室内長(mm) | 1810 | 1795 | 1810 | 1815 | ||||||
室内幅(mm) | 1380 | |||||||||
室内高(mm) | 1265 | |||||||||
サスペンション フロント | ストラット式 | |||||||||
サスペンション リア | トーションビーム式 | |||||||||
トレーリング車軸式 | ||||||||||
ブレーキ フロント | ベンチレーテッドディスク | |||||||||
ブレーキ リア | リーディングトレーリング式ドラム | ディスク | ||||||||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | |||||||||
燃料タンク容量 (L) | 40 | 40 | 40 | 40 | 40 | 45 | ||||
45 | 45 | 45 | ||||||||
ステアリング | ラック&ピニオン | |||||||||
最小回転半径(m) | 4.3 | 4.9 |
4.3 |
4.9 | 5.3 | |||||
車両重量 5ドア(AT) 3ドア(AT) (kg) |
970 | 870(890) 850(870) |
870(890) 850(870) |
920 | 970 | 940(950) 920(930) |
960(980) 940(960) |
|||
1010 | 980(990) 970(980) |
1010 |
U | F(1.3L) | F(1.0L) | B | X | RS | |
---|---|---|---|---|---|---|
駆動型式 | FF | FF | ||||
4WD | ||||||
エンジン型式 | 2SZ-FE | 1KR-FE | 1NZ-FE | |||
2NZ-FE | ||||||
種類 | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | |||
総排気量(cc) | 1296 | 996 | 1496 | |||
1298 | ||||||
変速機 | Super CVT | Super CVT | 5速MT / Super CVT | |||
4速AT(Super ECT) | ||||||
全長(mm) | 3750 | 3800 | ||||
全幅(mm) | 1695 | |||||
全高(mm) | 1520 | 1520 | ||||
1540 | ||||||
ホイールベース(mm) | 2460 | |||||
トレッド フロント(mm) | 1470 | 1480 | 1470 | 1460 | ||
トレッド リア(mm) | 1460 | 1470 | 1460 | 1450 | ||
室内長(mm) | 1865 | 1855 | 1865 | 1855 | ||
室内幅(mm) | 1390 | |||||
室内高(mm) | 1270 | |||||
サスペンション フロント | マクファーソンストラット式 | |||||
サスペンション リア | トーションビーム式 | |||||
ブレーキ フロント | 14in. ベンチレーテッドディスク | 15in. ベンチレーテッドディスク | ||||
ブレーキ リア | リーディングトレーリング式ドラム | 15in. ディスク | ||||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | |||||
燃料タンク容量 (L) | 42 | |||||
ステアリング | ラック&ピニオン | |||||
最小回転半径(m) | 4.7 | 4.4 | 4.7 | 5.5 | ||
車両重量(kg) | 1030 | 1010 | 980 | 1050 | 1060(MT車:1030) | |
1110 | 1100 |
Uグレード | Fグレード | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1.5L | 1.3L | 1.0L | 1.3L | 1.3L | 1.0L | ||
駆動型式 | FF | 4WD | FF | 4WD | FF | ||
エンジン型式 | 1NZ-FE | 2SZ-FE | 2NZ-FE | 1KR-FE | 2SZ-FE | 2NZ-FE | 1KR-FE |
種類 | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | 直列3気筒DOHC | |||
総排気量(cc) | 1496 | 1296 | 1298 | 996 | 1296 | 1298 | 996 |
変速機 | Super CVT-i | 4速AT(Super ECT) | Super CVT-i | 4速AT(Super ECT) | Super CVT-i | ||
全長(mm) | 3785 | ||||||
全幅(mm) | 1695 | ||||||
全高(mm) | 1520 | 1540 | 1520 | 1540 | 1520 | ||
ホイールベース(mm) | 2460 | ||||||
トレッド フロント(mm) | 1470 | 1480 | |||||
トレッド リア(mm) | 1460 | 1470 | |||||
室内長(mm) | 1865 | 1880 | 1865 | 1855 | |||
室内幅(mm) | 1390 | ||||||
室内高(mm) | 1270 | ||||||
サスペンション フロント | マクファーソンストラット式 | ||||||
サスペンション リア | トーションビーム式 | ||||||
ブレーキ フロント | 14in. ベンチレーテッドディスク | ||||||
ブレーキ リア | リーディングトレーリング式ドラム | ||||||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | ||||||
燃料タンク容量 (L) | 42 | ||||||
ステアリング | ラック&ピニオン | ||||||
最小回転半径(m) | 4.7 | 4.4 | |||||
車両重量(kg) | 1080 | 1030 | 1110 | 1000 | 1020 | 1110 | 990 |
Bグレード | I'll | RS | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1.0L | 1.5L | 1.3L | 1.3L | 1.5L | ||
駆動型式 | FF | 4WD | FF | |||
エンジン型式 | 1KR-FE | 1NZ-FE | 2NZ-FE | 2SZ-FE | 1NZ-FE | |
種類 | 直列3気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | ||||
総排気量(cc) | 996 | 1496 | 1298 | 1296 | 1496 | |
変速機 | Super CVT-i | 4速AT(Super ECT) | Super CVT-i | 5速MT / Super CVT-i | ||
全長(mm) | 3750 | 3800 | ||||
全幅(mm) | 1695 | |||||
全高(mm) | 1520 | 1540 | 1520 | |||
ホイールベース(mm) | 2460 | |||||
トレッド フロント(mm) | 1480 | 1470 | 1480 | 1470 | ||
トレッド リア(mm) | 1470 | 1460 | 1460 | 1450 | ||
室内長(mm) | 1855 | 1865 | 1880 | |||
室内幅(mm) | 1390 | |||||
室内高(mm) | 1270 | |||||
サスペンション フロント | マクファーソンストラット式 | |||||
サスペンション リア | トーションビーム式 | |||||
ブレーキ フロント | 14in. ベンチレーテッドディスク | 15in. ベンチレーテッドディスク | ||||
ブレーキ リア | リーディングトレーリング式ドラム | 15in. ディスク | ||||
燃料供給装置 | EFI(電子制御式燃料噴射装置) | |||||
燃料タンク容量 (L) | 42 | |||||
ステアリング | ラック&ピニオン | |||||
最小回転半径(m) | 4.4 | 4.7 | 5.5 | |||
車両重量(kg) | 990 | 1080 | 1110 | 1030 | 1020 | 1070(MT車:1040) |
掲示板
52 ななしのよっしん
2020/10/06(火) 07:09:02 ID: NEGNeKo6n5
ヤリスは1500ccのMT、しかも6MTのグレードがあるのが熱い
53 ななしのよっしん
2021/02/28(日) 19:13:21 ID: o9WWKIUNAO
出たての時はかわいい系のイメージがあったけど段々シャープでかっこ良くなっていったねえ。
今のヤリスなんか超かっこいいし。
車持てるようになったらヤリスにしたい
54 ななしのよっしん
2023/07/15(土) 15:25:04 ID: ++dYwVjVzJ
ベ〇トカー「MR2復活!」
ベス〇カー「カプチーノ復活!」
トヨタ「272馬力四駆MTのヴィッツ発売!」
事実は小説よりなんとやら・・・
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最終更新:2024/09/08(日) 09:00
最終更新:2024/09/08(日) 09:00
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