ヴォルカニック(遊戯王)とは、遊戯王デュエルモンスターズGXに登場したカード群である。
ヴォルカニック(Volcanic)は火山を意味する形容詞。原作においてオースチン・オブライエンが使用。
関連カードは15種類、うちモンスターが10種類。モンスターは全て炎属性・炎族である。
効果は炎族らしく効果ダメージに特化しており、相手に直接ダメージを与えることを目的としているが、ハンドアドバンテージを稼ぐのに秀でたモンスターや強力な除去能力を持つモンスターも存在する。
現在の環境ではフィールド上・手札のアドバンテージが優先されており、ライフは軽視される傾向にあるうえ、同様のバーンカードにはこのカテゴリー以上の火力を誇る物も複数あった為、このカテゴリー主体で戦うのは厳しかった。
一方で、出張要員としては定評があり、【ボム・フェネクス】や【爆風ライザー】デッキなどでもその姿を見かけることも。
上記の様に属するカード自体は粒揃いだったものの、キーカードの「ブレイズ・キャノン」が優秀とは言い難い性能であったためか、長い間、デッキそのものが注目される事はほぼ無かったと言える。しかし、後述するたった一枚の新規カードによる強化により、可能性はありながらそれを発揮出来ていなかったカードを輝かせられる新たな戦術を獲得。その結果、出張セットのみならずデッキそのものとしても表舞台で活躍するようになった。それ故、今でも度々「数は少ないが的確な強化を受けたカテゴリ」として名前が挙げられる存在となった。
現在の弱点としては、マガジンへの依存度が小さくないため、無差別除外や罠メタなどを張られると動きが鈍ること。また、バックショットをトリシューラやD.D.クロウなどで一枚でも除外されるのも厳しい他、一部には「王宮の鉄壁」などの除外メタを使われると機能しないカードも存在する点も注意が必要。
ヴォルカニック・バレット/Volcanic Shell
効果モンスター/星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0
このカードが墓地に存在する場合、 自分のメインフェイズ時に500ライフポイントを払う事で、 自分のデッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
攻守の低い星1モンスター。墓地にある時に同名カードをサーチする。
基本的には手札コスト用。ちなみに1度のみとは書いてあるが、墓地にあるヴォルカニック・バレットAでヴォルカニック・バレットBを手札に加えたあとにBを墓地に落とせば、その Bの効果でCをデッキからサーチ出来る。
その効果により、炎族や炎属性を融合素材に指定するHERO、ジェムナイト、ボム・フェネクス採用デッキなどにおいて使用される事もある。
「カメンレオン」・「転生竜サンサーラ」の登場により、シンクロ素材としての使い道も増えている。
ヴォルカニック・バックショット/Volcanic Scattershot
効果モンスター/星2/炎属性/炎族/攻 500/守 0
このカードが墓地に送られた時、相手ライフに500ポイントダメージを与える。
このカードが「ブレイズ・キャノン」と名のついたカードの効果で墓地に送られた場合、 手札またはデッキから「ヴォルカニック・バックショット」2体を墓地に送る事で、 相手フィールド上モンスターを全て破壊する。
攻守の低い星2モンスター。墓地に送られた時に強制的に相手に500ダメージを与える効果と、ブレイズキャノンと合わせる事で追加ダメージと全体破壊を行う効果を持つ。
以前までは、ブレイズ・キャノンの運用のし辛さから後半の効果を発動する事が難しく、またブレイズ・キャノン自体の破壊効果と重複することから魅力も薄くなり、採用される事は少なかった。しかし、後述するブレイズ・キャノン・マガジンにより状況は一変。相手ターンにデッキから墓地に送る事が可能となり、マガジンが墓地に有りさえすればノーコストで1500ダメージを与えかつ相手ターンにも発動出来るサンダー・ボルトというその強力さを遺憾なく発揮出来るようになった。
他にも、素早く墓地に3枚送られるようになった為、墓地の炎族モンスターをデッキに戻す事でドローできる炎帝近衛兵とのシナジーもさらに増し、現在のヴォルカニックの強みとして活躍している。
ヴォルカニック・リボルバー/Volcanic Blaster
効果モンスター/星3/炎属性/炎族/攻1200/守 600
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、 デッキの「ヴォルカニック」と名のついたモンスター1体を デッキの一番上に置く事ができる。
戦闘破壊された時に、ヴォルカニックをデッキトップにサーチ。下記のクィーンやロケットなどをサーチできるが、バーンカテゴリーでありながら戦闘破壊が必要だったり、ステータスが中途半端だったりと少々使い勝手が悪い。
「デーモンの宣告」や「大逆転クイズ」などと併せて使うのであれば、それなりに有用。
ヴォルカニック・エッジ/Volcanic Slicer
効果モンスター/星4/炎属性/炎族/攻1800/守1200
相手ライフに500ポイントダメージを与える事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
18打点の下級アタッカー。500ダメージのバーン効果があるが、代わりに攻撃できなくなる。
ブレイズ・キャノンなどで攻撃できない時に効果を使用するとよい。下記のロケットと共にランク4エクシーズ素材にもなる。
ヴォルカニック・ハンマー/Volcanic Hammerer
効果モンスター/星5/炎属性/炎族/攻2400/守1500
自分の墓地に存在する「ヴォルカニック」と名のついたモンスターカードの枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
ヴォルカニックの上級モンスター。上記のヴォルカニック・エッジの強化版。
バーンダメージのライン、1000ダメージを超える事も可能。「トランスターン」で星4ヴォルカニックから出す手も。
ヴォルカニック・デビル/Volcanic Doomfire
効果モンスター/星8/炎属性/炎族/攻3000/守1800
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在する「ブレイズ・キャノン-トライデント」を 墓地に送った場合に特殊召喚する事ができる。
相手ターンのバトルフェイズ中に相手フィールド上に攻撃表示モンスターが存在する場合、相手プレイヤーはこのカードに攻撃をしなければならない。
このカードがモンスターを破壊し墓地へ送った時、 相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、 相手ライフに1体につき500ポイントダメージを与える。
攻撃名は「ヴォルカニック・キャノン」、全体破壊とバーンを行う効果名は「ヴォルカニック ・チェーン」。
ヴォルカニックの最上級モンスター。召喚条件がかなり厳しい。
ブレイズ・キャノン/Blaze Accelerator
永続魔法
手札から攻撃力500ポイント以下の炎族モンスター1体を墓地へ送る事で、相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
この効果を使用したターン、自分のモンスターは攻撃する事ができない。
攻撃力の低い炎族モンスターを、モンスター破壊の砲弾に変える永続魔法。
ヴォルカニックでは「ヴォルカニック・カウンター」「ヴォルカニック・バックショット」「ヴォルカニック・バレット」「ヴォルカニック・ラット」が該当。他にも多数存在。
ブレイズ・キャノン-トライデント/Tri-Blaze Accelerator
永続魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する 「ブレイズ・キャノン」1枚を墓地へ送って発動する。
手札から炎族モンスター1体を墓地へ送る事で、 相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊し 相手ライフに500ポイントダメージを与える。
この効果を使用したターン、自分のモンスターは攻撃する事ができない。
ブレイズ・キャノンをコストに、場に出せる永続魔法。砲弾に攻撃力制限が無くなり、さらにダメージ効果も追加。
強化されているとは言え、出す条件が厳しい。
クレイジー・ファイヤー/Wild Fire
速攻魔法
500ライフポイントを払う。
自分フィールド上に表側表示で存在する 「ブレイズ・キャノン」と名のついたカードを破壊し、フィールド上のモンスターを全て破壊する。
その後、自分フィールド上に「クレイジー・ファイヤー・トークン」 (炎族・炎・星3・攻/守1000)を1体攻撃表示で特殊召喚する。
このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。
ブレイズ・キャノンをコストにしたブラック・ホール。
モンスターを場に出せるが追撃はできない。やはりコストが難しい。
ヴォルカニック・チャージ/Volcanic Recharge
通常罠
自分の墓地に存在する「ヴォルカニック」と名のついたモンスターカードを3枚までデッキに戻す。
ヴォルカニック版の転生の預言。炎帝近衛兵など、より使い勝手がいいカードが存在する。後述のマガジンのコストにできるという利点が一応ある。
ヴォルカニック・ラット/Volcanic Rat
通常モンスター/星1/炎属性/炎族/攻 500/守 500
灼熱の火山地帯に生息するネズミの変種。どんな暑さにも耐えられる体を持っている。
ヴォルカニック・カウンター/Volcanic Counter
効果モンスター/星3/炎属性/炎族/攻 300/守1300
自分が戦闘ダメージを受けた時に発動する。
墓地に存在するこのカードをゲームから除外し、 自分の墓地に「ヴォルカニック・カウンター」以外の炎属性モンスターが存在する場合、自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
墓地にあれば受けた戦闘ダメージを相手にも与えられる。魔法の筒のように跳ね返す事は出来ない。
アニメではこの効果で引き分けたが、実際にはライフが0になった時点で負けである。
ヴォルカニック・クイーン/Volcanic Queen
効果モンスター/星6/炎属性/炎族/攻2500/守1200
このカードを手札から出す場合、相手フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げて 相手フィールド上に特殊召喚しなければならない。
1ターンに1度自分フィールド上に存在するこのカード以外のカードを1枚墓地に送る事で、 相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
また、自分のエンドフェイズ毎にこのカード以外のモンスター1体を生け贄に捧げなければ、 このカードのコントローラーは1000ポイントダメージを受ける。
このカードを特殊召喚する場合、このターン通常召喚できない。
相手モンスターをリリースして相手に出す。小型「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」。
リリースは強力な除去ではあるが、相手にモンスターを渡している点には注意。
このカードが登場してから5年後に、このカードと同様の方法で特殊召喚でき、なおかつ攻守がこのカードと真逆となっているモンスター「サタンクロース」が登場している。
ヴォルカニック・ロケット/Volcanic Rocket
効果モンスター/星4/炎属性/炎族/攻1900/守1400
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、 デッキまたは自分の墓地から「ブレイズ・キャノン」と名のついたカード1枚を 手札に加える事ができる。
下級の1900アタッカー。ブレイズ・キャノンをサーチ可能。
従来ならばブレイズ・キャノンを手札コストと割り切って使っても良かったが、後述するマガジンの登場後、起点となるそのカードを容易に手札に加えられるカードとして評価が上昇。
星4の為強力なランク4エクシーズにも繋げ易く、ヴォルカニックの戦闘要員として活躍する。
ブレイズ・キャノン・マガジン
永続罠
「ブレイズ・キャノン・マガジン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、魔法&罠ゾーンに存在する限り「ブレイズ・キャノン-トライデント」として扱う。
(2):自分および相手メインフェイズにこの効果を発動できる。 手札の「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分および相手メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。 デッキから「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送る。
永続罠。三種類の効果を持ち、どれも既存カードと強くシナジーする。
一つ目の効果により、ヴォルカニック・ロケット一枚からこのカードを用意する事ができる為、今まで出すのは現実的ではなかったヴォルカニック・デビルも採用が考えられるようになった。
二つ目の効果により、効果により手札に加わったバレットを墓地に送る事による擬似的なドロー加速、バックショットの効果発動による除去が可能。
三つ目の効果により、バレットの発動準備、バックショットの効果発動のトリガーとなる。更に、従来のヴォルカニックが弱かった魔法・罠除去への牽制の役割もこなす。
どれも強力な効果であり、現在のヴォルカニックの中核を成すカードと言える。
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最終更新:2023/03/26(日) 21:00
最終更新:2023/03/26(日) 21:00
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