ヴルトゥーム(Vulthoom)とは、クラーク・アシュトン・スミスの同題のSF小説に登場する宇宙人であり、今日ではクトゥルー神話の古き者の一柱である。
雄蕊が美しく中世的な妖精の姿にも見える、美しい巨大な花の姿をしている。
太古、地球を目指していたものの、乗っていた宇宙船が火星に不時着、地下に移り住んで一部の火星人たちを配下にしていたが、邪神と呼ばれるようになっていった。長い年月のうちに実在を信じる者は減って行ったが、地球から来ていた宇宙船乗りたちを自分の配下にして、再び地球を目指そうとしていた。
ヴルトゥームというのが種族名なのか個体名なのか不明だが、ラムジイ・キャンベルは「妖虫」の中で種族名としてこの名を登場させた。しかし、後、リン・カーターはヨグ=ソトースの三男でクトゥルーとハスターの異母弟である古き者とした。
別名は他にもあり〈ラヴォルノス(Ravermos、ラバーモス)の眠れるもの〉〈Gsarthotegga〉というものがある旧支配者である。
ラヴォルノスは火星の都市の名前であり上記の火星人たちの住まう都市なのだろう。そこにはアイハイ族が住んでいるといわれ、ヴルトゥームを崇拝しているという。
実は花や妖精の姿は偽物で実像はまったく別のものであるという説があるが、真偽は不明である。
ただ、我々の前に姿を現わしたときは青白く膨らんだ、幹から枝状に分かれた根をもつ巨大な球根植物のような姿をしていた。てっぺんには花のがくを思わせる朱色の部分があり、そこから妖精が生えていた、という話がある。
DQシリーズの敵キャラクターで例えるとローズダンスのような姿が一般的であると思われる。
ヴルトゥームは1000年の休眠期間と1000年の活動期間を繰り返しており、それゆえに崇拝することで不死を得ることができると信じられているが、そのためには1000年の眠りにつかなければならないという。
ヴルトゥームの発する甘い香りには催眠効果があるといわれており、その匂いを嗅いだものはまるで楽園にいるかのような幻覚に陥るといわれている。
登場作品:『ヴルトゥーム/Vulthoom』-Clark Ashton Smith
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最終更新:2024/04/24(水) 18:00
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