一〇〇式機関短銃とは、第二次世界大戦において日本軍が開発・運用した短機関銃である。
なお一〇〇式機関短銃であって百式機関短銃でもなければ一〇〇式短機関銃でもない。百式短機関銃に至っては言語道断である、たぶん。
一〇〇式機関短銃は大日本帝国陸軍が開発した短機関銃である。全長は872mmで重量は約3.5kg(装填無し)。使用弾薬は十四年式拳銃と同じ8mm南部弾で、30発入りの箱型弾倉を使用でき、発射レートは初期型で毎分450発、後期型は毎分800発に引き上げられている。
元々は1920年に自動小銃開発の前段階として短機関銃(当時は自動短銃と呼んだ)の研究が始まり、ドイツやアメリカの短機関銃を購入・分解して研究していた(ドイツ製短機関銃は一部の実戦部隊にも使用された)。そこに騎兵科が目をつけ、小銃を補完する武器として短機関銃を望んだため本格的な開発が始まった。当初は騎兵科だけが興味を持っていたり、満州事変が始まって別の兵器開発が優先されて開発は遅々として進まなかったが、空挺部隊も興味を持ったことや日中戦争が始まったことで予算が増え、開発は一気に加速した。その結果、1939年に試作品が完成し、翌1940年には小改良を加えて一〇〇式機関短銃として制式化される。
一〇〇式機関短銃は騎兵の要望を取り入れ、着剣装置、二脚、1500m先まで狙えるタンジェントサイトを装備し、機関部と銃床に分離して運搬することが出来た。着剣装置は外国の短機関銃[1]も一部で装備しているし、二脚だって伏せ撃ちでは弾倉が横にあることも手伝って非常に良いとは思うが、1500m先まで狙うサイトはどうなんだろう。そんな遠くの敵に拳銃弾当てても殺傷能力は無いような・・・・・・一応、これらの機能は騎兵だけでなく空挺部隊にも便利なものであったらしい。
1940年に制式採用されて以降、1944年までに初期型1000丁が製造された後、1944年から終戦まではサイトを簡略化するなどの生産性を向上させる改良を行った後期型が9000丁生産され、総生産数は約1万丁にのぼる。ただし、いくら作っても前線への輸送中に襲われ、更に資源不足で小銃弾や機関銃弾すら不足しているところに一〇〇式機関短銃用の拳銃弾の生産を優先させる理由もなかったため、採用したは良いが余り実戦で使用されなかったようである。
メディアにおいては、第二次世界大戦を舞台として日本軍が登場するFPSゲームなんかで良く登場する。メダルオブオナーライジングサンでは敵専用の武器であり、CoD:WaWでは恐ろしいほど配備が進んでいて日本軍が登場するステージでは必ずお目にかかることができ、拾っておけばプレイヤーは弾の心配をしなくて済むようになるレベルである。
掲示板
20 ななしのよっしん
2018/11/23(金) 12:02:24 ID: k3olONFOAB
この記事やりますねぇ!
21 ななしのよっしん
2021/03/09(火) 12:37:14 ID: 7LaMk59YO+
陸軍は機関短銃に軽機的な性格を求めてたのかな
ドイツ陸軍みたいに近接戦闘で弾をばら撒いて火力向上みたいなのを求めるならこっちじゃなくて試製二型の方を採用してそう
あと、関係ないけど試製二型はかっこいい
22 ななしのよっしん
2022/09/07(水) 12:51:21 ID: RnzGAIckUm
>>16
イギリス軍だって戦後も50年代までMachineCarbineって呼んでましたし、英軍も「近距離の制圧も可能な、拳銃より射程が長い騎兵銃」みたいな運用してますものね。
そもそもSubmachinegunってAuto-Ordnance社がトンプソンを売る時に付けた商業的な意味合いの強い造語なので
戦後もあまりヨーロッパに広まらなかったですし…
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最終更新:2025/09/23(火) 06:00
最終更新:2025/09/23(火) 05:00
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