七尾線 単語

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七尾線とは、

概要

津幡駅から能登半島を北へ向かい和倉温泉駅へ至る路線。路線の起点は津幡駅であるが、列車の起点は金沢方面となっている。また、かつては輪島まで延びていたが和倉温泉駅より先は1991年津幡駅和倉温泉駅間電化開業時にのと鉄道に移管されている(このうち、穴水輪島間は2001年止されている)。
なお七尾和倉温泉間はJR西日本が第一種鉄道事業者、のと鉄道が第二種鉄道事業者である。この区間はJR列車特急のみ運転され、普通列車のと鉄道が担当する。

ICOCA2021年に全線で導入されており、IRいしかわ鉄道を経由して乗できる。ただし、七尾駅和倉温泉駅間は特急列車時のみ使用可で、のと鉄道普通列車には乗できない。
また、ICOCAで利用できる区間には制限があり、西は北陸本線大聖寺駅[1]東は城端線新高岡駅あいの風とやま鉄道越中宮崎駅までである。

北陸本線は交流電化されているが、七尾線は直流電化された。これは七尾線内にあるトンネルの高さが低く交流架線を通す事が出来かった為であり、この事もあって大阪名古屋から七尾線に直通する北陸特急サンダーバードしらさぎ」は敦賀津幡で交直セクションを通過する事となっている。

2015年3月14日北陸新幹線開業前は大阪駅発着の「サンダーバード」が4往復、名古屋駅発着の「しらさぎ」が1往復、越後湯沢駅発着の「はくたか」が1往復乗り入れていたが、北陸新幹線開通後は、大阪駅発着の「サンダーバード」1往復と新たに設定された金沢駅発着の「能登かがり火」5往復が乗り入れている(本数に増減し)。ただし、コロナ禍2022年に「能登かがり火」は4往復に削減された。
また、これとは別に2015年10月から金沢駅発着の観光特急列車花嫁のれん」が2往復運行している。
なお、2024年3月北陸新幹線敦賀まで開通した後は681系683系の運行区間から孤立することになるが、引き続き5往復で維持される。

北陸新幹線開通後はJRの路線として接続する北陸本線IRいしかわ鉄道に転換されたため、他のJR路線とは一切接続しなくなる(同様の例としてJR東日本大湊線が該当する)。但し列車はすべて津幡えて金沢まで運行する。

かつて氷見線氷見から羽咋駅まで「氷羽線」として延伸する計画も存在していたが、国鉄の財政難によって計画は実現しておらず、氷見線と七尾線を羽咋駅乗り換える事は出来ないままとなっている。

なお、かつては末期色化の対路線だったが、前述の通り北陸本線が交流なのに対し七尾線が直流である為か七尾線のみ色が違っていた(北陸七尾)。

曲がりなりにもの路線でありながら、にめっぽう弱く、これといった対策はなされていない。
梅雨季には遅延それなりに発生する。 
なお関連動画を見れば分かるように、普通列車として運用している415系800番台の一部が齢50年をえて運用されており新車両の導入が望まれていた。その後2019年521系100番台U編成の導入が発表され、2020年10月3日より運行開始。2021年3月13日ダイヤ正より413系415系を全て置き換えた。
現在北陸本線で運用されている521系は2両一編成であり、かつては3両一編成の415系800番と安易に置き換えようとすると夕のラッシュ時に混雑による遅延や客の取り残しが発生すると考えられ、JR西日本としても頭の痛い問題になっていたが、老朽化したC01編成とC04編成がの為運用離脱し、代わりに455系1両と413系2両を組み合わせた413系B04編成に末期色塗装を施して運用していた。しかし結局は521系に置き換えられた(その代わり編成数は増えた)。おこの時増備された521系は乗客が増える金沢側の都合で車両を増結することと車両使用料の問題もあってかIRいしかわ鉄道持ちである。
列車に詳しい方ならお分かりだが455系413系で編成内でドア位置が違うが、あくまで3両一編成に拘るJR西日本にとっては大した問題ではないと思われる。

令和6年能登半島地震による運転見合わせと再開

2024年1月1日に発生した地震高松駅和倉温泉駅間にて羽咋駅ホーム損傷等の設備損傷があり、運転再開見込みは立っていなかった(参考:JR西日本運行情報・北陸エリアexit/国土交通省 令和6年能登半島地震における被害と対応についてexit)。※なお、のと鉄道区間でも設備損傷が確認されている。

1月3日より(金沢駅~)津幡駅高松駅間は本数を減らして運転を再開している。高松駅羽咋駅間は1月4日18時時点で床流出やレールの歪み、架線柱の傾斜などにより復旧に2週間以上要する状態であった。また、羽咋駅和倉温泉駅間は七尾駅和倉温泉駅石のせり出しや橋梁のズレなど被害が大きく再開の見込みが立っていない状況となっていた。
高松駅までの区間再開後は普通列車のみの運行で、「サンダーバード17号・20号」は金沢駅和倉温泉駅間で区間運休、「能登かがり火」「花嫁のれん号」は全便運休となっていた。
運休区間のうち、高松駅羽咋駅間は1月15日始発より本数を減らして再開した。残りの区間のうち羽咋駅七尾駅間は大阪直通の683系サンダーバード17号・20号」とその送り込みを兼ねた「能登かがり火1号8号」を含めて1月22日始発から運転再開。その後、安全確認が取れたことから、2月3日より徐行を解除したうえで「能登かがり火」も全便が運転される。
七尾駅和倉温泉駅間は被害が大きいが、2月15日に再開した。ただし、被害が大きかったため一部区間で徐行やホームの一部使用制限のため時刻変更が行われている。なお、「能登かがり火」は一往復のみ七尾駅和倉温泉駅間が引き続き運休となっていた(その後、3月16日ダイヤ正により七尾駅発着便が設定)。

なお、運転見合わせ区間では「能登かがり火5号」運用に入っていた681系0番台6両編成(「しらさぎ」用W08編成・金沢総合車両所所属)1本が間で地震によりパンタグラフが破損し自走不可となり立ち往生していた(和倉温泉駅からの七尾駅への回送中に被災)。その後、七尾線の復旧が進んだことからW08編成は1月26日から27日にかけてDE10牽引により丸基地へ救援配給された。なお、681系W08編成が向かっていた七尾駅では停中の521系ホーム石がせり出して接触していた。
また、同様に「能登かがり火8号」運用に入っていた683系0番台6両編成(「サンダーバード」編成・吹田総合車両所京都支所所属)1本が金沢駅に向かって走行中、かほく市内で地震に遭い間停。「能登かがり火8号」を中途打ち切りとし乗客を降誘導したものの車両が取り残されていた。
他にも、留置中のものを含む521系4本が運転見合わせ区間に取り残されていた(うち1本は前述の七尾駅ホーム石が接触中の編成)。

駅一覧

便宜上、全列車が乗り入れるIRいしかわ鉄道線金沢駅津幡駅間も記載する。

●:停:一部停、|:通過

特急 備考 所在
金沢駅 金沢市
金沢駅
森本
津幡駅 IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線 河北津幡町
中津幡駅
本津幡駅
宇野 かほく市
横山駅
高松駅
免田 羽咋宝達志水町
宝達
敷浪
羽咋駅 羽咋市
羽咋駅
千路
金丸 鹿島能登町
能登
能登二宮駅
徳田駅 七尾市
七尾駅 のと鉄道:七尾線
普通列車終点
和倉温泉駅 のと鉄道:七尾線

使用車両

関連動画


関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *よって、北陸本線特急普通列車に乗ってICOCA福井県以西に乗り通すことはできない。ただし、2024年には北陸新幹線敦賀駅まで延伸し、長距離需要は新幹線に移行するので最終的にいものと思われる。ちなみに大聖寺駅IRいしかわ鉄道の西端のとなる予定。
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最終更新:2024/04/19(金) 20:00

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