七色(なないろ、ななしき)とは、虹の色。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫(菫)の7種類の色。転じて、多くの種類の意味にも用いられる。
虹など、光が生み出すスペクトルのことを一般的に七色と称するが、これはニュートンがプリズムを用いた実験で「red(赤)、orange(橙)、yellow(黄)、green(緑)、blue(青)、indigo(藍)、violet(菫)」の七色であると報告し、これが定着したため。
物理学上は光のスペクトルは無段階なので「○○色である」と定義することは出来ないが、認知心理学では、人間はいくらかの同系統の色をまとめてカテゴリ分けする傾向にあるとされる。あらゆる色を基本色でカテゴリ分けした場合の色数は文化の発達具合などにより異なるが、赤と青の2色の区別から始まり、成熟した文化でもだいたい7・8色程度が基本色とされる。つまり、ニュートンが提示した七色という数字は「大体の色」というニュアンスを伝えるのに妥当な数であったと考えられる。
転じて、「色々な種類、多くの種類」を表す場合にも七色という言葉が使われることがある(七色の声、七色の魔球等)。
虹の七色のうち、最も短波長側の光は日本語では紫とされることが多いが、厳密には太陽光に純粋な紫の光は存在せず、紫よりも青に近いバイオレット(菫色)とするのが正確である。しかし、日本人は紫と菫をあまり区別せず一律に紫とする傾向があるので、便宜上は紫とされることが多い。
なお、欧米人はpurple(紫)とviolet(菫色)を明確に区別する傾向にあり、七色に入るのはvioletである。
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最終更新:2024/11/11(月) 00:00
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