上白沢慧音(かみしらさわ けいね)とは、東方Projectに登場する妖怪である。 テーマ曲は「プレインエイジア」
出演 | 東方永夜抄 東方文花帖 東方儚月抄 弾幕アマノジャク |
二つ名 | 知識と歴史の半獣(永夜抄3面) 歴史喰い(永夜抄Ex面、永夜抄キャラ設定.txt) 堅苦しい歴史家(東方文花帖) 歴史喰いの半獣(東方求聞史紀) |
種族 | ワーハクタク |
満月を見ると白沢(ハクタク)に変身するワーハクタクの少女。苗字の「上白沢」はワーハクタクのもじり。
(ワーハクタク→うわはくたく→上白沢)
ちなみにワーハクタクのワー(were)とは単語の意味としては「人間の男性」を意味し、女性は「ワイフ(wife)」であるが、ワイフウルフとかいう言葉は無いので半人半獣を表す造語は男女の区別無く全て「ワー○○」と言う形が用いられる。
普段は幻想郷の人間の里に住み、寺子屋の教師の傍ら歴史の編纂作業をしている。
獣人(半人半獣)は先天性のものと後天性のものがある。
先天性は文字通り生まれつき獣人であるタイプで、獣化すると完全に獣の姿に変身してしまう場合が多い。
一方後天性は何らかの魔法や呪いで獣に変身するようになった元人間で、変身しても人間としての原型を保つ場合が殆ど。
どちらにしても人間の時の知恵や記憶をそのまま残す事と、獣化すると妖獣とほぼ同等の妖力を身につける事は共通。
慧音は求聞史紀によると後天性であるらしいので両親はともに普通の人間だと言う事が分かるが、具体的にいつどのように獣人になったのかは不明。
妹紅の数少ない理解者の一人でもある。
妹紅ネタの初出は永夜抄Ex面において「あの人間」の護衛のために登場する所である。慧音を撃破した先に現れるのは妹紅なので、どう見ても「あの人間」=妹紅だが、作中では最後まで明言しなかったため、あくまで二次設定にて補完されるネタだった。
しかしその後儚月抄にて妹紅との関係が公式に取り上げられ確定した。また「人間が大好き」とも公式に判明した。
ちなみに、中性的と表されることの多い慧音の口調だが、上記の儚月抄においては妹紅に対して「~です」「~ます」といった丁寧語で話しかけている(うどんげっしょーではタメ口だったが、公式描写として考えていいかは微妙なところ)。また書籍版の文花帖においても、文との会話時にも丁寧語で答えていることから、誰に対しても永夜抄のときのような口調ではないと言える。
人間を愛しており、人間の里を襲う妖怪がいれば率先して里を守るために動く。永夜抄3面で登場したのもこのためである。会話からすると、人間である霊夢や魔理沙のことも妖怪であると誤解していた節がある。
ただし慧音自身はそれほど好戦的な性格と言う訳ではなく、里を隠した上ではあるが妖怪(だと思った主人公たち)に対して素通りしてくれないかと話し合いの場を持とうとしている。(結局戦う事になったが)
中性的で堅苦しい言葉遣いをし、実際性格も堅苦しいところが多い。
挨拶等の礼儀を重んじるらしく、人里で会った時はあいさつを必ずしよう。でないと嫌われる。
堅苦しくて話がクドい事を除けばとてもいい人で、里の人間たちには親しまれている。
ハクタク化すると好戦的な性格に変わる。妖怪化して力が増したせいなのか、仕事の予定が押していて気が立っているからなのか、素通りと言う選択肢が無理だったからなのかは不明だが、永夜抄Ex面で遭遇した時は3面の時と違って話し合いの場を持つことなくいきなり攻撃を仕掛けてくる。
歴史編纂作業
幻想郷中の歴史の知識を得て、歴史書を纏める作業。求聞史紀でのみ語られている。
妖怪は長く生きるため「自分が知らないほど昔の事」など余り無いが、人間は妖怪に比べて遥かに寿命が短く、歴史の知識は大半を書物などに頼る事になるため、間違った知識を持ってしまう危険が高い。間違った歴史観の元に争いを起こせば損をするのは人間であるため、「正しい歴史」を後世に残すため慧音は日々歴史書の編纂作業をしている。
この仕事は主に(と言うか殆ど)満月の夜ハクタク化した時に行われる。満月は基本的に月イチのペースでしかやってこないので、一晩で一か月分の仕事を一気に行う。そのため満月の夜は気が立っている事が多いそうだ。不用意に邪魔しに行くと角の生えた頭で頭突きを食らうハメに…。
なお歴史書と言えば稗田家の持つ幻想郷縁起があるが、この幻想郷縁起は慧音の歴史を食べる/創る能力の及ばないところに存在する。そのため慧音がいくら歴史を改竄しようとも「稗田家の歴史」は常に不変であり、慧音が歴史を編纂する時・寺子屋の授業を行う時の資料としても役立っている。
寺子屋
主に里の子供たちを集めて歴史を教えている。
難解で退屈なことに定評のある授業で、阿求にも「私が授業した方が面白いと思う」とか言われる始末である。
寺子屋の授業では宿題も出される事があり、宿題を忘れたりするとお仕置きとして慧音に頭突きされる。
二次創作ではハクタク化した時の必殺技であるかのように描かれることもある頭突きだが、公式で人間の時からやっている必殺技である。単にハクタク化したときに頭突きされるともっと痛いというだけで…。
なお寺子屋云々の話は永夜抄の時点では特に無いが、文花帖(書籍)で「正しい歴史」を教えるために歴史の学校を作ることを考えている、と射命丸文の文々。新聞で述べており、その後のインタビューで実際に作ったことが語られ、求聞史紀で「寺子屋」として紹介されている。
文花帖の時点ではあくまで歴史の学校で、歴史以外を教えているかどうかは不明だったが、鈴奈庵18話・19話で国語や算学も教えていることが判明した。教師も慧音だけではないようである。
慧音の能力を知るためにはまず「歴史」の定義をしなければならない。
阿求によると、ここで言う「歴史」とは誰かの手によって書き記されたものを言う。
何かの出来事があった場合、それは「事実」としては存在するが、人の手によってまとめられ広く知られて初めて「歴史」となる。事実があっても書き記されなければそれは「歴史」にはならないし、逆にありもしない事でもそれっぽく広められてしまえば「歴史」となる。
つまり「歴史」とは純然たる事実の記録ではなく誰か特定の一個人の視点によるものであり、その個人の都合が多分に混じる。それは現在広く信じられている歴史とて例外ではない。
ハクタクは歴代の施政者のもとに現れ、未来の厄災等について警告を発してきたが、施政者にとってはそれすらも「都合の良い歴史」を組み立てるための道具であった。
実際古代中国では、政権が変わると前政権を攻撃し否定する事で新政権の正当性を主張するという風習が存在した。そのため、政権が変わるたびに歴史が編纂し直され、都合の悪い歴史が削除されて新たに作られた歴史に差し替えられてきた。(中国だけではなく、どこの国でも自国に都合の良い歴史に編纂しなおすことはある)
もちろん歴史書を改竄しただけでは、その「事実」を実体験として知っている者にはすぐに改竄があったことに気づかれてしまう。実際永夜抄において彼女がこの能力を使用した際、人間キャラは「あるはずの人里が発見できないが、人里がそこにあったという事は知っている」と言う状態に陥っていた。一方、妖怪から見ると人里は普段どおりそこに存在しており何ら変わりがなかった。
このことから慧音の「歴史を食べる」とは過去にあった事実を完全に抹消してしまうものではなく、人々が歴史を認識するのに最も信頼の置けるソースである「現実」を見えなくしてしまうだけの能力だと思われる。(永夜抄のキャラ設定.txtにも「見えなくした」と言う表現が使われている。)
あくまで「見えなくする」だけであるため、実際には「無かった事」にされた出来事も依然として存在は残っているし、能力が通用しない相手に対してはそもそも「無かった事」にならない。
なおこの能力は永夜抄では人間に通じて妖怪には通じないという設定になっていたが、単純に人間と妖怪で通用するしないが分かれているかどうかは不明。
少なくとも慧音は「妖怪が里を襲ってきた」と思って里を隠しているため、妖怪全般に効かないのであればそんな事をする意味が無い。従って妖怪に対しても歴史を食べる能力は有効であるはずだが、永夜抄において自機となった妖怪にはいずれも通用しなかった。永夜抄自機の妖怪たちはいずれもボスクラスの強い妖怪であるため、慧音の力を上回る妖怪にだけ通用しないと言う事だろうか。
この能力が原作中で明確に使用された事がないため詳細が不明であるが、「ハクタク時に幻想郷の全ての歴史の知識を得て編纂作業を行う」と言う設定からするに、人間の時は知り得なかった歴史の裏、つまり無かった事にされている事実などの存在を知るのだと思われる。
一方的な都合で無かった事にされてしまっている事実はハクタクの力で引き上げて歴史書に記す(時には無かった事にしておいた方が世のためになるような事実もあるだろうが)。食べる能力が歴史書の改竄のようなものであるのと同様に、創る能力も歴史書を書き記すための能力なのではないだろうか。
中国の伝説上の妖怪。白澤とも書くが日本語では一般的には白沢。
ただ中国神話の妖怪とは言っても、日本(江戸時代)にも伝わっており日本にも白沢に祈願する風習はあった。
ヒゲの生えた人面牛に胴体を含め6本の角が生え、そして体中に目玉がついているというあまり見かけたくない外見をしているらしい。つまるところキモい。
麒麟や鳳凰と同じ聖獣の一種で、世を治める施政者の前に姿を現すと言われる。
なおハクタク化した慧音には別に体に目玉がついていたりするわけではない。先述の通り慧音は後天性の半獣であるため変身しても人間の形を保つ(多分。慧音の裸を見た事がある奴が居たら情報提供を求めると共に殴らせろ)。頭に2本の角が生え、髪の色が変わると共に衣装チェンジするくらいである。
非常に聡明で万物の知識を持つと同時に病魔避けの力を持っており、白沢に出遭う事が出来た者は子孫まで繁栄すると言われていたため、古の施政者は白沢に関するものを身近に置く事が多かった。
あるとき中国の帝が白沢に遭い、悪霊などについて話を聞いたところ、1万種以上に及ぶ悪霊についてクドクドと説明をし始めたらしい。慧音のクドい性格はモデルから由来しているものだったのだろうか?
主に日本の歴史に関連した名前のスペルカードを使用する。その中でも特に天皇家に関連した名前のスペルが多く、永夜抄3面では天皇家の歴史に見たてて産霊「ファーストピラミッド」※1から始まり、終符「幻想天皇」※2で終わる。
難易度や刻符のノルマによっては虚史「幻想郷伝説」や未来「高天原」へと名称が変わったりスペルが追加される。
※1 産霊とは物事を創造・進展させる働きを持つ霊的な概念のことで、この名を冠した高皇産霊の子孫に初代天皇の神武天皇がいる
※2 終符(文字通り終わり) 人間宣言によって現人神とされていた天皇思想は幻想となり終わりを告げた
よく慧音は二次創作において高身長でボインな大人のお姉さんとして描かれる事が多いが、原作ではそういう描写はほぼ無い。
と言うよりもむしろ、永夜抄の立ち絵では明らかに霊夢たちより背が低い。
求聞史紀の挿絵でも背が高いとは言えない雰囲気で(他キャラとの対比が出来ないので確かでは無いが)、見た感じではやはり霊夢等より背が低いように見える。
萃香並にちびっ子で巨乳となるとまた別の大きいお友達が増えそうではあるが…。
枚数が増えたので、上白沢慧音のお絵カキコに分離しました。
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最終更新:2024/03/28(木) 17:00
最終更新:2024/03/28(木) 17:00
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