不同意わいせつ罪

不同意わいせつ罪とは、2023年（令和5年）7月13日に施行された改正刑法で新設された犯罪である。

概要

従来の「強制わいせつ罪」は「暴行・脅迫を用いた場合」などに限定されていましたが、実際には暴行や脅迫がなくても、相手の同意がない状況で性的行為が行われる被害が多数あった。

国際的には「同意のない性的行為＝犯罪」とする国が増えており、日本も国連などから改善を求められていた。日本国内でも性暴力被害者支援団体の声や「不同意性交等罪」（旧・強制性交等罪と統合）の新設とあわせて議論され、2023年改正で実現した。

そのため改正で 「同意のない性的行為」そのものを処罰対象にする規定 が設けられた。これが「不同意わいせつ罪」である。

条文の概要（刑法179条の2）

暴行や脅迫その他の方法により、相手の同意なく、わいせつな行為をした者は処罰される。

ポイントは「暴行・脅迫に限らず、同意がない場合に広く適用される」ということです。

典型例

• 酔って抵抗できない相手にわいせつな行為をする
• 信頼関係や上下関係を悪用して性的な行為をする
• 脅しや威圧で「嫌だ」と言えない状況を作ってわいせつ行為をする
• 同意を得ていないのにキスや体を触る

罰則は6ヶ月以上10年以下の懲役で、強制わいせつ罪と同じく、かなり重い刑罰が科されます。

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関連リンク

• 不同意わいせつ罪に関する関連条文 | 内閣府男女共同参画局
• 刑法（e-Gov 法令検索）

関連項目

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