不問物語とは、応仁元年から永正14年におおよそ50年間の畿内の戦乱を描いた軍記である。
作者は不明。かつての「鏡もの」のようにこの本の成立がドラマティックに設定されているのが特徴である。
成立には『細川政元記』、『瓦林正頼記』、を元ネタにしており、『瓦林正頼記』の成立年代の推定によって、この本も成立時期が多少前後する。
構成は上下二巻であり、冒頭の「鏡もの」チックな導入に反して、本文にはそれらしき気配が全くない。上巻では細川高国がどのように細川氏の家督を継ぐかの物語、下巻では高国の家臣である瓦林正頼、つまり松若の物語を描く。しかし薬師寺元一の最期の描写や、松若の人物造形など、年代記的な記述を越え、文学的にまとめようとした気配はある。また、京童部的な視点がしばしばみられることも特徴的である。
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最終更新:2024/04/23(火) 16:00
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