『世界の料理ショー』とは、カナダ放送協会制作の料理番組である。
原題は”The Galloping Gourmet”。カナダ本国では1968年から1971年まで制作・放送され、その後全世界に輸出された。
日本においても1970年代後半に東京12チャンネル(現:テレビ東京)系列で放送され、その後も断続的に各放送局で再放送された。
日本国内で放送されたものは日本語吹き替えがなされており、CVは当初は浦野光や大野しげひさ、のち黒沢良が務めた。
特徴としては料理研究家のグラハム・カー(Graham Kerr / 日本語カナではグレアム・ケアーとも表記されるが”グラハム~”が一般的)と、番組プロデューサーでもあるトリーナ・カー(Treena Kerr)夫妻が世界中の料理を取材し、その取材を元に、ワインを飲みながら軽妙なトークを交えグラハムが再現。出来上がったものを観客のうち一人と食べる、というもの。
画面には登場しない番組スタッフ「スティーブ」との掛け合いなど、お笑い的要素もふんだんに含んでおり、日本においてもファンが多い。アメリカでは1970年、1971年のエミー賞にノミネートされた。好調な”The Galloping Gourmet”ではあったが、グラハム夫妻が交通事故により大怪我をし、番組収録が困難となったため惜しまれつつ打ち切りとなってしまった。
『世界の料理ショー』は、採り挙げる料理がかなり高カロリーなものが多く、「溶かしバター」「生クリーム」の出現率が異常ともいえるほど高い。とくにバター登場率は、番組開始時間前にバターを溶かしておいてもハズレないほど。
1990年代に”The Graham Kerr Show”(邦題:新・世界の料理ショー)として制作されたものは、世界的な健康志向の反映と、トリーナ夫人が循環器系の病気で倒れてしまった(高カロリーの食事がおもな原因とみられる)経験と反省を踏まえ、低カロリー・低コレステロールの料理に変わった。現在北米で放送されている”The Gathering Place”もこの路線に立つ。
「笑える料理番組」の先駆けでもあり熱烈なファンが多く、おおくの日本の漫画、テレビ番組やCMなどにオマージュされる。
とくにCMでは、日清カップヌードルの「MISO」にジェームス・ブラウン(JB)が登場した際、JBが『世界の料理ショー』のキッチン(どう見てもそうとしか見えないセットであった)で、ヤカンからお湯をカップメンに注ぐシーンがあった。
長らく再放送もなく、視聴の機会は各種動画サイトで、ユーザーが80年代初期の再放送録画版を違法アップしたものを見るほかなく、「幻の料理番組」となっており、『たのみこむ』リクエストボードでもDVD商品化リクエストが多かった。
そうした声を受け、2009年3月25日ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより「世界の料理ショー DVD-BOX」が発売された。
掲示板
13 ななしのよっしん
2015/03/15(日) 18:31:48 ID: kSLRqortrS
DVDBOXが再販されるぞ!!
http://w
14 ななしのよっしん
2018/08/13(月) 02:59:03 ID: TZ7WSklzL5
そうだろ、スティーブ?
15 ななしのよっしん
2018/09/11(火) 21:42:09 ID: DvLim3jvLg
米料理とかはそこそこ登場するのにパスタ系は一切でてこなかったな。
ピザは新編で登場したけど。
溶かしバターを愛用していた通称グルメ野郎時代なんて、
バターで炒めた腎臓をストックで煮込んでパスタに掛ける料理とかありそうだったのに…
アフリカ料理とかは治安や移動手段の都合で登場しないんだろうけど、
パスタって西洋じゃメジャーな食材なんじゃないのかな?
当時の日本ではスパゲッティやマカロニ以外は知名度なさそうだけど
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最終更新:2025/12/07(日) 10:00
最終更新:2025/12/07(日) 09:00
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