世紀末(せいきまつ)とは、1世紀(100年を単位とする年代区分)の終わり、またはある一時代が終了する最終段階のことである。
またそこから「世も末」と混同されることがある。
西暦は100年ごとに1世紀と区分けされている。1世紀、2世紀、3世紀、4世紀と100年ごとに数字が増えて西暦2001年からは21世紀になる。
そこで前の世紀と次の世紀をつなぐ世紀の終わりのことを「世紀末」と呼ぶ。たとえば21世紀の世紀末は2099年~2100年ごろである。
また19世紀末頃の退廃的な思想や、フィクション作品の設定等から、「世も末」「終末」のような意味や世界観でも使われることがあるが、世紀末は単なる暦の区切りが近い時期を指す言葉なので、救いがたい状況を「世紀末」と表現することは間違いである。
元々人類には、東西を問わずノストラダムスの大予言や末法思想のように終末観があった。
またある時代が終わり王朝や政権が交代する時、多くの場合に前時代の王朝はすでに腐敗しており、移行時に多くの混乱が起こり犠牲も出ることからか、単に一時代の終わりという意味以上の退廃的な意味を含んでおり
「多くの築き上げてきた物が倒壊し、人々が阿鼻叫喚するような状態」
平たく言えば「世も末」という意味を持つようになった。
なお文学、芸術界隈で「世紀末」といえば、通常は19世紀末からの退廃的思潮(デカダンス)を指す。
少年ジャンプ並びに日本の漫画を代表するマンガの一つでもある北斗の拳は199x年の核戦争によって文明が途絶え、荒廃した世界を舞台としており、アニメ版のタイトルは「世紀末救世主伝説北斗の拳」とされている。(ちなみに連載は1983年~1988年なので、1990年代に描いていた訳ではない)
この作品の大ヒットにより「世紀末」という言葉自体がこの作品のような
文明と秩序が滅んで暴力による支配が横行したりするようになった世界・ジャンルを指す場合がある。
「世紀末」だけでは様々な意味を含めてしまうが
上記の世界観をピンポイントで指すものは、ポストアポカリプス(項目参照)と呼ばれる。
身も蓋もなく言えば、「世紀末」だと100年ごとに必ず来てしまう。
北斗の拳においては核戦争が原因であるが、同様に世界規模の災害や疫病等の蔓延、ゾンビの発生等によって人類の大半が死に絶え、日常・治安・文明の維持が不可能になった状態も指しやすい。
稀にディストピアと間違われるが、そちらは価値観や倫理が偏っているが一定の生活・統率がある。
前述の北斗の拳をゲーム化した格闘ゲーム「北斗の拳」(アーケード、サミー、2005年12月稼動開始)で一部のキャラクター(主にトキ)の性能が高すぎるうえ、数々の即死コンボやバグ技が存在するなど、格闘ゲームとしてはあまりにぶっ壊れたバランスであり(→ジョインジョイントキィ)、そのぶっ壊れ具合、特に理不尽な暴力を行使し合うルール無用具合がある意味で原作の世界観にマッチしていた。
そのあまりにも理不尽なゲームバランスを持つ格ゲーを指して「世紀末」と称する風潮がいつしか出来上がってしまった。
類義語には幕末(月華の剣士)や16世紀末、戦国(戦国BASARAX)などが挙げられる。
主な世紀末格ゲーの特徴を列挙。
何度読んでも「こんなゲーム誰がやるんだよ」と指摘したいところだが、高まりすぎた難易度の所為で人間のミスの要素が介在することでバランスが取れてしまうことも多々あり、その場合“スポーツアクション”というジャンルに転身することもある。(例:世紀末スポーツアクション、戦国陸上)
同時に、腕自慢が極限まで腕と判断力を競い合うゲームとして熱烈なファンとしてトッププレイヤーを抱え込んでしまうこともままある。
その後、MUGENにトキ始め北斗勢が移植され、相変わらず格闘ゲームを辞めたような異常な強さを発揮したのである北斗勢がその異常な強さでほぼ原作再現どころか一部弱体化と言えるほどの性能なのにそれでもまだ強いと言う有様であった為、文句が出ることもなく「世紀末なら仕方ない」と言われるようになった。
そして、北斗勢が台頭したことでそれに対抗できるGGやEFZ勢、原作ボスや壊れキャラ、或いは強化アレンジキャラなど多少凶悪なキャラによる格ゲー離れした戦いが楽しみ方として許容され、それを指して世紀末というようになった。
その結果、格闘ゲーム及びMUGEN動画で「世紀末」と云えば、格ゲー版北斗の拳のように「強すぎる」「バランスがヤバイ」「10割コンボ(本日の10割)」「一撃必殺」等という意味で用いられるようになった。
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最終更新:2025/03/28(金) 21:00
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