中央区（札幌市）とは (チュウオウクとは) [単語記事]

この記事では、札幌市の中央区について説明する。
その他の中央区については、中央区の記事を参照のこと。

概要

札幌市中央区（2022年 10月1日時点）
面積	約46.42km²
人口	252,599人
隣接市区町村	石狩振興局札幌市（北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区）

文字通り、札幌市の中心付近に位置する行政区である。東側は札幌市役所や北海道庁などの主要施設が多く立地する市街地となっており、行政上の中枢ともなっている。その一方で、西側は円山や大倉山などがそびえる山林地帯となっており、市街地との差が著しい。嘘みたいだろ？大通やすすきのと盤渓が同じ区なんだぜ…

札幌市時計台や北海道庁旧本庁舎、さっぽろテレビ塔など「札幌といえば」で思い浮かべるような名所も多くが中央区内にあり、ある意味札幌市の縮図ともいえる区である。

中央区内の主な地名

中央区の市街地は、その多くが大通公園・創成川の交点を原点とした「北○条西○丁目」「北○条東○丁目」「南○条西○丁目」「南○条東○丁目」といった座標を用いた住所で表されるが、慣れないと具体的にどのあたりなのかイメージしにくいことから、これとは別に通称としての地名が存在する地域がある。この項目では、主にそういった通称を取りあげて紹介する。

大通（おおどおり）: 住所でいうと「大通西○丁目」「大通東○丁目」にあたる。西1丁目～西13丁目にかけて大通公園がのびており、その東端（西1丁目）にあるさっぽろテレビ塔がランドマークになっている。地下には札幌市営地下鉄のすべての路線が乗り入れる大通駅があり、周辺には札幌市役所・北海道庁・中央区役所などの公的機関やオフィスが建ち並ぶ、札幌市の中枢。さっぽろ雪まつりのメイン会場でもある。
すすきの: 住所でいうと概ね南3条～南7条、西1丁目～西7丁目の範囲。日本を代表する歓楽街のひとつであり、すすきのビルに設置されたニッカウヰスキーのヒゲおじさんのネオンがランドマークになっている。
狸小路（たぬきこうじ）: 住所でいうと南2条西1～10丁目と南3条西1～10丁目の中通。西1～7丁目にかけてはアーケード商店街になっており、モユクサッポロをはじめとした商業施設が立地する。
桑園（そうえん）: 住所でいうと概ね北1条以北、西9丁目～西21丁目の範囲。JR 桑園駅や札幌競馬場、札幌市中央卸売市場、市立札幌病院、北海道知事公館、道立近代美術館、イオン札幌桑園店などがある。北3条と北4条の間に細長い緑地帯がのびている場所があり、「ミニ大通」と呼ばれている。
円山（まるやま）: 円山（地形）およびその周辺を指す地名であり、住所でいえば円山の他、南1条以北の西20丁目以西あたり、および宮ヶ丘を含む。東側は市街地、西側は公園及び山林になっており、円山動物園や北海道神宮がある。市街地にはお洒落なカフェや飲食店が多く、落ち着いた佇まいの街並みが魅力。
苗穂（なえぼ）: 住所でいうと概ね東8丁目以東。JR 苗穂駅の南口や、札幌厚生病院などがある。ちなみにアリオ札幌やサッポロビール園があるのは苗穂駅の北口側、すなわち東区内である。
山鼻（やまはな）: 豊平川と藻岩山に挟まれた地域であり、住所でいえば概ね南15条以南の地域を指す。北海学園大学山鼻キャンパスや北海道札幌南高等学校、札幌市中央図書館などが立地する文教地区で、中央区でもっとも人口が集中するエリア。もいわ山ロープウェイの山麓駅もここにある。
宮の森（みやのもり）: 市街地にある宮の森1条～4条と、条の設定のない山林地帯の宮の森からなる地域。山奥に札幌オリンピックの会場として使用された大倉山ジャンプ競技場、宮の森ジャンプ競技場があり、前者は展望スポットとしても著名である。
盤渓（ばんけい）: 区の西側の奥地にある山林地帯。さっぽろばんけいスキー場や、ラベンダースポットとして知られる幌見峠がある。