中島錦とは (ナカジマニシキとは) [単語記事]

中島錦（なかじまにしき）とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。

プロフィール

姓名：中島錦
- 身長：155 cm
- 年齢：17歳（1945年）
- 生年月日：1927年 12月20日（あるいは10月15日）
出身：扶桑皇国
- 階級：少尉
- 原隊：扶桑皇国陸軍第47独立飛行中隊
- 所属：第504統合戦闘航空団＜アルダーウィッチーズ＞
使い魔：トラネコ
- 搭乗機：長島飛行脚キ44-Ⅱ（のちⅢ）鍾馗
- 使用武器：ホ301 40mm噴射砲 / ホ103 12.7mm 機関砲 / 扶桑刀（無銘・元幅40ミリ）
- 固有魔法：不明

名前、血縁関係などから、搭乗機のモデルであるキ44 二式単座戦闘機「鍾馗」をモデルとするウィッチであると考えられる。姓の由来はキ44の開発元「中島飛行機」、名の由来は「二式戦闘機（二式単座戦闘機）→二式→にしき→錦」か。

耳あたりまでの短い黒髪にやや色の濃い肌という男の子っぽい容姿。諏訪天姫ともども、扶桑陸軍ウィッチに多い巫女服様の軍装ではなく、通常のカーキ色の軍装を身につけている。

一人称は「俺」。性格は口は悪く直情径行、単純ながら面倒見の良い姉御肌。実はきれい好きであり、自主的に滑走路の草むしりに従事していることもあるとか。扶桑ウィッチには珍しく一撃離脱・ダイブ＆ズーム戦術を得意とし、使用武器も重火力のものである。

実家は長島飛行脚と関係のあるウィッチ一家。陸軍航空ウィッチに任官、新型戦闘飛行脚キ44の開発にテストパイロットとして携わる。その後、従来の扶桑陸軍航空ウィッチ戦技と一線を画した一撃離脱戦術を眼目に置いた同飛行脚の運用実験を行うために設立された第47独立飛行中隊（独立飛行47中隊）に所属し、欧州での実戦で戦技の研究・習熟に尽力した。

その後、改良型であるキ44-Ⅱへの機種転換のため扶桑に帰還。陸軍航空審査部付属福生学校にて訓練を受け、訓練生であった諏訪天姫と知り合うこととなる。

1945年初春当時にはふたたび欧州に派遣されており、独立飛行47中隊の一員としてベルギカのアントウェルペン近辺の基地に進出してカールスラント方面で戦闘参加。同年、ロマーニャ公国における第504統合戦闘航空団＜アルダーウィッチーズ＞の結成に際し、戦闘隊長である竹井醇子より招聘を受けて天姫とともに配属される。

1945年春の“トラヤヌス作戦”時には扶桑に一時帰国する天姫を護衛中だったが、急遽戻って撤退を援護する。同年7月の“オペレーション・マルス”では、帰任した天姫と504JFW基地防衛にあたった。以後、引き続き＜アルダーウィッチーズ＞所属。

姉に中島小鷹、妹に中島疾風を持ち、いずれもウィッチ。

他に、福生学校で知り合った一つ年下の諏訪天姫を妹のように可愛がっている。また、欧州勤務の長さから、ゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマンとも同じ戦場で戦った経験を持つ。ゲーム『白銀の翼』で知り合ったフランチェスカ・ルッキーニには「ニッキー」の愛称を付けられた。

諏訪天姫の項でその不遇な結末について触れているストライクウィッチーズ最初のストーリー作品、コミック『蒼空の乙女たち』に、主人公天姫の親友として登場したキャラクター。

使用武器の「扶桑刀」は、「ワールドウィッチーズ」でのイラスト時のもの。1945年初春、アントウェルペン近辺に進出していた時期の戦闘で、航続距離の関係から重量のある火器類を携行せず、扶桑刀だけを持ちだして爆撃型ネウロイを迎撃した。このとき錦が敢行した「刀剣による大型ネウロイの撃破」は欧州のウィッチには例のないもので、目撃した欧州圏のウィッチたちに衝撃を与えたという。

「元幅40ミリ」にも元ネタがあり、『蒼空の乙女たち』において錦が天姫に「俺の40ミリを使え」と扶桑刀を手渡したシーンに由来する。「ワールドウィッチーズ」単行本の島田フミカネのコメントにも「元幅40ミリ～の出典は、かなり古参の方でないとピンと来ないでしょうか。」とあり、「蒼空の乙女たち」を意識していることが窺える。