中村晃単語

ナカムラアキラ

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中村晃(なかむら あきら)とは、

  1. 埼玉県朝霞市出身のプロ野球選手外野手一塁手)。この項解説する。
  2. 歴史小説作家

概要

小学校から野球を始める。

帝京高校時代は3期連続で甲子園に出場。2006年夏の甲子園伝説の智辯和歌山戦exitにも後輩杉谷拳士、同級の大田阿斗里らと共に出場しており、2年生ながら4番を打っていた。高校通算本塁打は60本。

2007年ドラフト会議福岡ソフトバンクホークスから高校生ドラフト3巡名を受け、入団する。背番号60

ソフトバンク時代

高校時代は一塁手だったが、俊足・強肩を活かすためプロに入ってからは外野に転向。3年までは二軍暮らしが続いた。


2011年外野手の相次ぐ不調(内川聖一のケガによるスタメン落ち、ホセ・オーティズ松中信彦のケガ、長谷川勇也などの不調)で、遂に一軍登録される。5月3日に代走で初出場。5月7日代打で出場。5月10日にはスタメンに選ばれ、7番レフトで出場すると、スタメン初打席で初安打を含む3安打プロ打点記録し、その日のお立ち台に立った。その後は7月まで代打やたまのスタメンで起用され、33試合に出場したが、打率.167に終わった。


2012年は開幕一軍入りするが、序盤はほとんど出番もいまま一軍と二軍の往復が続いた。7月半ばに一軍昇格すると即7番ファーストで起用され2安打を放つ。その後は小久保裕紀内川聖一バックアップとして一塁や外野で出場し閉幕まで一軍に残り、39試合に出場、打率.228。二軍では打率.295ながら首位打者出塁率.399で最高出塁率の二冠を獲得。


2013年オープン戦で絶好調だったが、故障していた長谷川勇也が開幕直前に復帰してきたため開幕スタメン入りを逃す。開幕3試合の今季初打席(代打)でヘッドスライディングした際に右手骨折、戦線離脱した。その後5月14日に一軍復帰すると、1番・ライトもしくはファーストレギュラーに抜され、4割を大きくえる高出塁率マークチームセ・パ交流戦優勝に大きく貢献した。そのまま閉幕まで1番打者として起用され、最終的に規定打席に到達して打率.307リーグ4位の出塁率.392マーク。飛躍のシーズンとなった。


2014年は開幕からしばらくは9番を打ち、あまり調子も上がらなかったが、交流戦前に1番に復帰してからは復調。快調に安打を積み重ね、前年の活躍がフロックでなかったことを明した。そのまま終盤まで1番を打ち(閉幕直前は勝負強さを買われて6番に入った)、最終的には打率.308、4本塁打、61打点出塁率.375。176安打最多安打タイトルを獲得した。日本シリーズでは第4戦で延長10回に呉昇桓からサヨナラ3ランを放ち、日本一に貢献。


2015年からは背番号7を背負う。開幕からしばらくは1番を打っていたが、1番は足を使いたいという工藤監督の方針もあり、勝負強さを買われて6月半ばから松田宣浩の後ろの7番を打つことになった。終盤に調子を崩して一時3割を割ったが、最終的には打率.300、1本塁打、39打点出塁率.386で3年連続3割をマークした。


2016年は初めて全試合に出場した。打撃不振に陥ったために、打率は.287に終わったが、99四球を選び出塁率は.416と向上した。柳田悠岐が故障で離脱した後は3番を担当した。


2017年も全試合に出場したが打率は.270と不振に陥り、場に「打撃の状態が伸びることはない」と漏らしたこともあった。一方でリーグ5位の67四球を選んだ。


2018年は開幕直後に軽度の筋挫傷で離脱し連続試合出場がストップしたが、すぐに復帰。この年はチーム事情に応じて1番・2番・3番・5番・6番と頻繁に打順が変わった。最終的に136試合に出場して打率.292、また自己最多の14本塁打マークし、OPSもキャリアハイの.804を記録した。日本シリーズでは第3戦で先制タイムリー、第5戦で逆転の2点タイムリーを放つ活躍で優秀選手賞を受賞。


2019年オープン戦を痛め戦線離脱、その後自律神経失調症と診断される。5月末に一軍昇格したが、2週間と保たず今度はりで離脱となった。復帰は8月になり、最終的にはレギュラー定着後最少の44試合の出場に終わった。


2020年は前年からの自律神経失調症に加え両膝痛で出遅れるが、7月11日に一軍復帰。17日のオリックス戦でプロ入り以来初の4番に入り、3番の柳田悠岐得点の高い並びを形成した。8月10日以降はまた例年同様1番から6番までコロコロ打順が変わったが、この年は2番打者としての起用が最も多くなり、また守備位置は一塁がメインになった。9月17日北海道日本ハムファイターズ戦で通算1000安打を達成。2年ぶりに規定打席に到達し、打率.271、6本塁打50打点の成績を挙げ、一塁でゴールデングラブ賞を受賞(中田翔と同時受賞。ただし一塁での出場数は60試合で中田ともども規定守備には到達していない)。クライマックスシリーズでは第2戦でチェン・ウェインから2打席連続ホームランを放ちMVPを受賞した。


2021年シーズンを通して一塁のレギュラーときどき左翼)を務め、例年通り2番から8番まで様々な打順を務めたが、打撃はシーズンを通して低調。規定打席到達では自己最低打率.245に留まった。守備では122試合で一塁を守って1失策に留め、2年連続で一塁のゴールデングラブ賞を受賞した。


2022年114試合の出場で打率.253、7本塁打、51打点に留まった。

プレースタイル・人物・その他

ファンからは「アキラ」、たまに「アキーラ」と呼ばれる(2009年に所属したクリス・アギーラが元ネタ)。

バットコントロールと選球眼が最大の特徴。通算成績でも四球三振を上回っている。またチャンスにも強い。打ちの低出塁率マンが多いホークス打線において重なれる打者であり、勝負強さも相まって、成績の数字だけでは計れない貢献度が高く、パ・リーグの他球団ファンからは「ソフトバンクで一番嫌な打者」と言われることも。

ただし、足自体はそれなりに速いが、盗塁は苦手(成功率が6割を切る)。そのため、出塁率を活かすために1番を打たせると足が使えず、中軸を任せるには長打がやや物足りず、下位打線に置くと出塁率の高さがもったいないという一長一短なところがあり、チーム事情や首の方針によって打順が変わりがち。基本的には5~7番での出場が多い。左投げのため外野と一塁しか守れないが、地味ながらも外野両の守備は高い。

普段はホームランバッターではないにもかかわらず、ポストシーズンでは2014年から7年連続でホームラン記録しており、しかもスラッガーのような引っりの特大ホームランが多い。

パカパカと動かすバッティグフォーム(通称「パカ打法」)は、福田秀平が一時期真似をしていた。

帝京高校出身という縁もあり、2018年正月には「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の名物企画リアル野球BANに(ただし石橋JAPAN側ではなく対戦相手のソフトバンク側として)出場。「杉谷(拳士)のせいで帝京チャライメージがついてしまった。それを覆すために出場しました」とのこと(ちなみにこの年は、杉谷シーズンで不振だったためリアル野球BANを欠場している)。本人があまりバラエティ向きの性格ではないためかその後は出場していない。

応援歌

球団 レス No プレイヤー
ソフトバンク 応援歌のピコカキコ一覧#413 9724
9724

成績

年度別打撃成績









































2011年 ソフトバンク 33 52 48 6 8 1 0 0 2 4 4 0 0 0 11 0 .167 .167
2012年 39 63 57 6 13 2 0 0 3 2 2 1 3 0 5 0 .228 .262
2013年 109 492 427 77 131 22 2 5 44 7 2 2 54 7 59 12 .307 .392
2014年 143 638 571 75 176 22 4 4 61 10 3 2 59 3 61 4 .308 .375
2015年 135 590 506 58 152 22 0 1 39 7 9 3 66 6 47 7 .300 .386
2016年 143 612 488 69 140 21 1 7 50 6 9 4 99 12 53 8 .287 .416
2017年 143 600 511 66 138 19 2 6 42 3 14 5 67 3 57 5 .270 .355
2018年 136 580 506 57 148 28 1 14 57 1 3 6 60 5 68 5 .292 .369
2019年 44 159 139 10 34 3 1 3 11 0 3 1 15 1 13 0 .245 .321
2020年 100 413 362 43 98 13 2 6 50 0 3 6 39 3 47 4 .271 .341
2021年 139 552 462 49 113 20 2 8 56 1 11 6 70 3 59 8 .245 .344
2022年 114 435 379 34 96 12 2 7 51 2 7 2 45 2 48 7 .253 .334
NPB:12年 1278 5186 4456 550 1247 185 17 61 466 43 70 38 577 45 528 60 .280 .365

通算守備成績

機構 守備位置 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
NPB 一塁手 611 3743 281 20 298 .995
外野手 790 1204 30 6 4 .995

タイトル・表彰

タイトル
最多安打 1回 2014年
ゴールデングラブ賞 2回 2020年2021年一塁手
日本シリーズ優秀選手賞 2回 2018年2020年
クライマックスシリーズMVP 1回 2020年
その他
オールスターゲーム出場 1回 2018年

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最終更新:2023/06/02(金) 12:00

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