丸山忠久とは、将棋棋士である。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。棋士番号は194。
タイトル履歴は名人2期、棋王1期の合計3期。竜王戦では3回挑戦者になるも、いずれも敗れている。その他、棋聖戦・王座戦でタイトル挑戦者、第3期叡王戦(タイトル昇格後初の開催)でベスト4入りを果たしている。
いわゆる羽生世代の一人であるが、森内俊之、佐藤康光、郷田真隆らが羽生にわずかに遅れ1990年代前半にはすでにトップ棋士とみなされていたのに比べると、奨励会入会試験に2度落ちたこともあり、藤井猛と同じく彼らにやや遅れて頭角を現した棋士である。しかしその後の実績は彼らに比肩するものを残した。
また、2023年の第31期銀河戦では、決勝戦で藤井聡太に八冠独占後初の黒星をつけ、53歳1ヶ月という銀河戦史上最年長優勝を達成し、1993年にNHK杯テレビ将棋トーナメントで優勝した加藤一二三以来30年ぶりとなる「50代の棋士による全棋士参加棋戦優勝」を成し遂げた。これが評価されて2023年度の将棋大賞では敢闘賞を受賞している。さらに翌2024年の第32期銀河戦でも決勝で再び藤井聡太を破って、自身の最年長優勝記録を更新して連覇を達成。50代半ばに達しても衰えないところを見せている。
主に角換わりなどを得意とする居飛車党。辛い(カラい)受けが特徴的な棋風である。
いつもニコニコしていることからニコニコ流、駒音を立てないことから音無流とも言われるが、その実態は一切の取りこぼしをなくそうとすることから「激辛流」と呼ばれる。いわゆる「友達をなくす手」であり、徹底して勝利にこだわる勝負師の手である。
常にニコニコしている。実は将棋界屈指の肉体の持ち主で、中川大輔八段と自転車で200キロ走ろうか、という会話をしていたという(中川八段も空手で鍛えた肉体派)。一時期は軽井沢に住んでいたが現在は都内在住、突然アイドルと結婚する、など、私生活は謎に包まれている部分が多く、棋界関係者もよく知らないらしい。
加藤一二三九段と同様、対局の際の食べ物が固定しているという特徴を持っており、また、よく食べる。順位戦では、昼食で麻婆豆腐定食・シューマイ、夕食でヒレカツ定食・なめこ汁・カロリーメイト(チョコ味4本入)。その他、ミネラルウォーター、寿司、そば茶など。これらは通称「丸山定食」と言われている。
また「唐揚げ定食に唐揚げ3個追加」という新手を連投していた時期もあり、これは「丸山定跡」と名付けられた(注文先の「みろく庵」が2019年3月をもって閉店し、幻のメニューとなった)。増量戦術は他にも「冷やし中華にチャーシュー6枚追加」などがあるが、最たるものは小食の渡辺明に挑戦した2016年竜王戦(後述するソフト指し疑惑で三浦弘行が出場できなくなり、急遽代わりの挑戦者になった)の第3局で、「鶏そばにハンバーグ定食、ハンバーグ1枚おかわり」の布陣で周囲の度肝を抜いた。対局場はハンバーグのおかわりにすぐ対応できず、同じハンバーグを注文していた観戦記者のために作っていた分がそのまま提供されたという(ちなみにこの日、午前のおやつとして「饅頭5個」、午後のおやつとして「チョコレートケーキにカロリーメイト(ドリンクタイプ)3本」を注文している)。
ニコニコ動画では順位戦最終局、藤井猛九段との一戦でカロリーメイトを食べながら相手を投了に追い込む、いわゆるモグモグ投了で一躍有名になる。その際、聞き手の千葉涼子女流三段は「用意周到丸山流」と表現。
・・・と思ったら2011年3月2日のA級順位戦最終局で、渡辺明竜王との対局中に頭頂部に「冷えピタ」を貼るという新手を披露。解説の佐藤康光九段も「初めて見ました」と苦笑することに。
2016年、三浦弘行九段にソフト指し疑惑が浮上(のちに冤罪・無実だと結論付けられる)。疑惑の4局のうち2局が丸山相手のものだったが、丸山はその疑惑を否定した上で、日本将棋連盟の対応を批判している。
優勝回数:12回
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最終更新:2025/07/19(土) 15:00
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