主人公（ドラゴンクエストX）とは (ドラゴンクエストテンノシュジンコウとは) [単語記事]

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主人公（ドラゴンクエストX）とはドラゴンクエストXの主人公である。

概要

レンダーシアのエテーネ村で生まれ育った人間の若者で、プレイヤーの分身。
従来の主人公同様固定の名前はなく、DQ9の主人公に引き続きキャラクターメイキングが可能なので、性別・容姿もプレイヤーによって様々。

今作主人公の大きな特徴の一つとして、明確に「勇者ではない」ことが上げられる。
これはDQ8やDQ9のように勇者という概念そのものがないわけではなく、DQ5のように別の人物がはっきりと「勇者」として存在しているためである。

とはいえただの一般人というわけでもなく、エテーネの民の秘術「時渡りの術」をもっていたり、勇者の「盟友」としての力を習得したりと、歴代主人公や今作勇者と比較しても勝るとも劣らないくらいの特殊能力持ちだったりする。
また冥王を倒したり、「時の王者」として神話時代の魔物に立ち向かったりと、活躍そのものも勇者と呼ばれても遜色のないレベルである（実際に後述の漫画版における主人公ポジションのキャラは勇者として誤認されている）。

イベント等の緊急時、土壇場に追い込まれるまで中々動き出さないのんびり屋さん。目の前で同行者が全滅させられても傍観してることがあるのでプレイヤーをやきもきさせる。もーちょっと早く行動してたら救えた命は結構あるんじゃないかとか考えるのは野暮である。

（以下、ネタバレ反転）
ちなみに、「盟友」という称号がもともと過去の双子の勇者のうちの一人が人間の都合によって「盟友」という称号に変更されたというエピソードが存在しており、主人公も実質的な意味で「勇者」ということにはなる。

本編中での活躍

ver.1

ゲーム開始10年前の段階で両親は村を去っており、肉親は現在兄弟姉妹（こちらもキャラメイクが可能なので名前や性別等が固定されていない）の一人だけ。主人公が生まれた日、村の守り神であるカメさまが立ち上がって大きな声で鳴いたことから「カメさまの申し子」と呼ばれている。

冥王ネルゲルの襲撃により命を落とすが、謎の声の導きにより偶然同じような時に命を落とした他種族の若者の体を用いて復活を果たす。初期村での解決を果たした後はラーの鏡で一部の者に正体を明かされ、死んでしまった〇〇の想いも果たしてほしいと託され、世界を旅することになる。そこから主人公の冒険は幕を開ける。

行き帰しを果たした主人公は、元の身体の持ち主の村の事件を解決し、一人前の証を手に入れる。
5大陸を巡り各地の様々な事件を解決していく中、賢者ホーローと出会った主人公はエテーネを滅ぼした冥王ネルゲルの存在を知る。

冥王打倒のためには現在途絶えている破邪舟の術が必要とわかると、ホーローの協力により本来の人間の姿を取り戻し、時渡りの術により500年前に渡り破邪舟の術を現在に復活させることに成功。現在の破邪舟術師フルッカの協力によりネルゲルを倒した主人公は、ホーローの導きにより勇者姫アンルシアに協力するためにレンダーシアへ旅立った。

ver.2

クロウズの導きで村娘ミシュアとなり記憶を失っていたアンルシアと出会い、三門の関所に主人公と共に旅立つ中でアンルシアは記憶を取り戻し、主人公もまた勇者姫の盟友の力に目覚め、大魔王マデサゴーラを打ち倒す。

ver.3

その後6種族の祭典に突如現れた兄弟姉妹誘拐されたアンルシア達を救うため、異世界ナドラガンドに乗り込んだ主人公は竜族達の組織「ナドラガ教団」から領界の解放者と崇められるも、彼らが復活させようとしていた神・ナドラガが邪神であることがわかり決別、教団トップのオルストフに再度殺されたが、神の器全員で起こした奇跡により再復活。そして復活したナドラガを打ち倒した。

ver.4

アストルティアが将来滅亡することを知り、それを阻止するため時の妖精キュルルと共に時を超えた旅をする内に、自身が5000年前のエテーネ王国の王族だったいう出生の秘密を知る。そして世界を滅亡させようとするキュロノスを打ち倒し滅亡の危機から救う。

ver.5

魔界への封印が解かれ、現れた女魔王ヴァレリアにより窮地に陥るも魔族の青年ユシュカに救われる。そして魔界で紆余曲折の末大魔王に就任し、大魔瘴期への対処ため敵視し合っていたアストルティアと魔界の架け橋のなるべく尽力し、ついにはアストルティアの大敵たる「大いなる闇の根源」こと異界滅神ジャゴヌバを打ち倒した。

ver.6

その功績を称えられ、まだ存命の身でありながら天使から「英雄」に選定され、天空の島・フォーリオンへと赴くが、墜落させられてしまう。天使たちからの悪評をも乗り越え、他の英雄たちと協力して与えられた試練をこなしていくうちにその試練が新たなアストルティアの神を生み出すためのものであることを知る。

しかし、邪悪な力の介入により、他の英雄たちが悪神化してしまい、その処理に追われることとなり、姿を現した「ジア・クト念晶体」らとの闘いに身を投じていく。

ステータス

MMORPGの主人公なので当たり前っちゃ当たり前なのかもしれないが、DQ9の主人公に引き続き全職万遍なく対応できる万能型主人公。かつては生き返し先の種族によってそれなりの向き不向きがあったが、現在は大幅に緩和されたのでどの種族でもほぼ問題なく全ての職に対応できる。

本作では基本的にNPCとの共闘がほとんどないため強さの比較が難しいが、主に職業クエのキャラ達の会話からどの職においてもずば抜けた才能を持っていることがわかる。

一応比較対象としては、仲間モンスターと現状唯一戦闘に参加するNPCであるアンルシアがいるが、前者は文字通り人外であり、後者は比べるとこっちがみじめになってくるほどのステータスお化けなのであまり参考にならない。
※例として挙げると、主人公の力の最大値は2014年夏に行われた国税調査の時点でレベル80バトマスの271。

対してアンルシアはレベル5 0+闘志全振りで483にまで達する（一応アンルシアは片手剣と盾以外の装備ができない分ステータスで底上げされているので、こちらより高いのは当然な部分もある）。

プレイヤーの分身として

今作主人公は、従来の主人公とは比較にならないレベルで「主人公＝自分」であることも特徴の一つ。これは本作がMMORPGであるため、主人公がアバターとしての側面も持つためである。

前述のようにキャラメイクが可能なことに加え、本作は装備品のほぼ全て(一部のアクセサリーを除く）のグラフィックが反映される。さらに高性能装備等の外見を好きな見た目の装備に変更できる「ドレスアップ」、装備品の一部のカラーを好きな色に変更できる「カラーリング」等のシステムもあるため、非常に個性豊かなキャラクター像を作り上げることが可能。

また、本作は職人やコロシアム等、メインストーリーとは関係ない要素も非常に充実しており、よほどの廃人でもない限りすべてのコンテンツをフルに遊びきることは不可能な状態となっている。これにより「日課」と呼ばれる毎日の行動が人によって大きく変わっていくことになり、ある者はひたすら武器鍛冶職人として装備を作り続け、ある者は道端の素材を拾いまくって売りまくり、またある者はひたすらにコロシアムで戦い続ける修羅となるなど、同じ主人公でもその生活スタイルはまさに千差万別となる。

これらによって印象付けられる個性により、同じ主人公でもプレイヤーにとってそのイメージは大きく異なってくる。そのため、今作はドラゴンクエストの基本コンセプトの一つ「主人公＝あなた」をもっとも体現しているゲームだとと言えるだろう。

エックスくん

初期エックスくん

OPムービーやPVに出てくる、モンスターバトルロードのDQ9の主人公「ナイン」のように公式が用意した主人公の代弁キャラクター。正式名称は「エックス」。

基本的にはプレイヤーの主人公と変わりないのだが、各種OPやPV、なにより冒険者広場の「ふうせん三姉妹のルール＆マナー講座」とそれ関連の質問のせいで無駄にキャラクター像が出来上がってしまい、「エックスくん」と親しみを込めて(?)呼ばれるようになった。PVからみるに、兄弟姉妹は妹で「ミーナ」という名前のようだ。

性別は男。種族は基本的に人間で、メイン職業は「戦士」。
片手剣と盾装備のオーソドックスなスタイルで、PVの最後は彼のギガスラッシュや会心必中で〆られていた。
初期OPから戦士のよろいセットを愛用していたが、ver.2のOPでは古強者のよろいセットを装備している。
件のマナー講座では神兵のよろいセットに憧れるものの、全財産1万7000Gという貧しい状況だったためRMTの誘惑に負けかけたところをふうせん三姉妹に止められた。
のちに仲間から★なしや錬金失敗品ではあるものの神兵のよろいセット(+聖王の大盾)を誕生日プレゼントでもらったらしく、2.2前期のPVではこれを装備して出演している。ちなみに同PVでは聖王のハンマーも装備しているのだが、これは数日頑張って集めたオーブと、ふくびきで当てたボスコインを売っぱらって手に入れた★1の品らしい。購入経緯がリアルすぎる。

2.2後期PVでは更に上位装備である王軍師のよろいセットを装備して登場。こんなやりとりの後だったもんで、一部のプレイヤーからはRMTに手を出したんじゃないかと疑われてしまった。

ver.3のOPでは、件の神兵の鎧セットを着て登場。武器はこれまでの片手剣から錬金釜で作成した豪華な両手剣に変更している。
多くの仲間に囲まれ、強敵相手に怯まずに渾身斬りやビックバンを放つ姿にはかつてゴーレムの急襲に怯えていた頃の面影はどこにもなく、あまりのかっこよさに思わず「エックスさん」と呼んでしまいたくなるほどたくましい成長を遂げている。

ver.3.1PVでは神兵の鎧セットがついに凱歌になり、両手剣は装備しておらず片手剣に盾になっていた。片手剣は天命の剣を、盾は3.1で追加される新装備の炎帝の盾だと思われる。

エックスくんと愉快な仲間達

ここでは主にOPでエックスくんと行動を共にしているキャラクターを紹介する。ちなみにオーガ女・エルフ男・ウェディ女・プクリポ男・ドワーフ男は「エックス」とともにシアトリズムドラゴンクエストに出演している。

オーガ女：初期OP冒頭でエックスくんを助けた人物。両手剣の一撃でゴーレムを叩き斬ってみせた実力者。後にピンチに陥っていたところをエックスくんPTに助けられ、そのままPTに合流したようだ。装備武器から考えて職は戦士であった思われるが、ver.3にて片手剣二刀流に変わっていることから最初からバトマスだった可能性もある。
OPではエックスくんの次に目立っており、飛龍のドレアに一番気合入れてる人。ドルボードはカムシカ。
武器：両手剣→片手二刀流　防具：オーガの村人服→バトルドレス→グレートマント
エルフ男：エックスくんと初めてPTを組んだ人物。両手杖を持っているが、僧侶のほういを装備しホイミ系の呪文を唱えていることから職は僧侶だと思われる(初期の設定画などから見ると、僧侶は両手杖、魔法使いはスティックを装備する予定だった様子)。ver.3では装備的に旅芸人かスパスタに転職したようだ。ドルボードはドルフラワー。
武器：両手杖→扇　防具：僧侶のほうい→ゴシックコート→フェンサーマント
プクリポ男：ウェディ女と旅をしていたところ、エックスくん達と合流する。こちらもスティックを装備しているが、上記の理由に加えメラ系の呪文を唱えていたことから職は魔法使いのはず。ver.3ではスクルトらしき呪文を唱えていることから、僧侶に転職した模様。ドルボードはカムシカ。
武器：スティック　防具：くすしのローブ→王宮魔術師のローブ→退魔の装束
ウェディ女：プクリポ男同様にエックスくんのPTに合流する。職はおそらく武闘家。ver.3ではホーリーローブにステッキ装備に変更しており、僧侶に転職した模様。ドルボードはモーモン。
武器：棍→スティック　防具：けんぽうぎ→拳聖の道着→ホーリーローブ
ドワーフ男：ver.3の段階では確実にPTに加わっているものの、いつごろから参加していたのかは謎。初期OPで剣を作ってくれた人物、ver.2OPでマスターベストを装備していた人物と同一人物なのかもしれない。装備はランプ職人装備であり、武器を持っていたり戦闘に参加している描写がないため職人メインの可能性も。ドルボードは魔法のじゅうたん。
ウェディ男：ver.3で新たに仲間になっていた人物の一人。装備的に職は魔法戦士かどうぐつかい。ドルボードはメタルハンター。
人間女：ver.3で新たに仲間になっていた人物の一人。同OPではエックスくんの次に目立つ。職業は踊り子。ドルボードはキラーパンサー。エックスくんに似た栗色の髪で、エックスくんPTでは彼以外で初めての人間である。
エルフ女：ver.3で新たに仲間になっていた人物の一人。人間女の踊り子同様ver.3の新職である占い師(？)であるため結構目立つ。ドルボードは人間女同様キラーパンサー。

ユルール

こちらは漫画『ドラゴンクエスト　蒼天のソウラ』に登場する、DQ10の主人公に該当するキャラクター。
ちなみに名前は作者である中島諭宇樹が実際に使用しているキャラクターと同じ。

年齢は17歳、性別は男。生き返し先の種族はオーガなのだが、プレイヤーが選べるマッチョオーガとは違い、17歳らしく小柄な体躯の少年オーガである。俺らにもその外見使わせてください。
わずか一年近くのうちにキーエムブレムを７つ集めており、その功績と名声からグランゼドーラに伝わる「勇者」は彼なのではないかという噂が流れ、そのまま「勇者」ユルールという通り名が定着してしまった。
兄弟姉妹は妹で「ユメル」という名前。

職業は「戦士」。
片手半剣「バスタードソード」と盾を装備したこれまたオーソドックスなスタイルで、防具は戦士のよろいセットを装備している。兄妹設定といい、エックスくんと設定が酷似しているのはやはり半公式的なキャラだからだろうか。
片手半剣という特性を最大限に活かした剣術はまさに天才的で、片手剣・両手剣の特技を同時に使いこなす他、ギガスラッシュを２つ重ねる大技「アバンストラッシュXギガスラッシュX(クロス)」などのオリジナル技も体得している。

その性格は堅実かつ徹底的な戦闘スタイルからは想像できないほどの楽天的でのんびり屋。また神話に異常に詳しいというマニア的な側面もある。

主人公（ドラゴンクエストX）単語

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