九州とは、日本国の一地方で、本州の南西に位置し、周辺の諸島や沖縄県も入れて「九州・沖縄地方」とも呼ばれる地方である。
また、本州の西に位置する大きな島を「九州本土」と呼ぶ。
九州地方 | |
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面積 | 39,809.25Km2 |
地図 | |
推計人口 | 13,145,777人 |
人口密度 | 327.3人/km2 |
域内総生産 | 41兆4252億円 |
データ基準日 | 2012年10月1日 |
面積は39,906.73平方km、人口は約1320万人。中心都市は福岡市。
福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県が九州本土にあり、周辺には壱岐・対馬、五島列島、天草諸島、甑島列島、種子島・屋久島、トカラ列島、薩南諸島がある。九州地方最南部は沖縄県との県境にある鹿児島県の与論島。
名前の由来は「筑前」、「筑後」、「肥前」、「肥後」、「豊前」、「豊後」、「日向」、「薩摩」、「大隅」の9国が存在していたからであり、現在でもJRの駅や自治体名、半島の名前などに残っている。尚「壱岐」と「対馬」は単独で国であったのでこれら9国に含まれない為、狭義では九州に含まれない。
九州一の高さを誇る山は本土では九重連山中岳の1,791mで、それ以外では屋久島の宮之浦岳の1,936m。九州一の高さを誇る建築物は福岡市にある福岡タワーの234m。九州最大の河川は流域面積、流路延長共に筑後川(流路延長143km、流域面積約2,860平方km)である。
スポーツでは剣道が全国的に見ても盛ん。
野球ではNPBの強豪・福岡ソフトバンクホークスがあり、九州出身の有力選手を積極的にドラフト指名している。また温暖な気候のため、南部の宮崎県などは各チームがシーズンオフのキャンプ地として利用する。
サッカーも盛んな地域で高校サッカーの伝統的な強豪がひしめく。Jリーグには、現在J1にサガン鳥栖・大分トリニータ、J2にアビスパ福岡・ギラヴァンツ北九州・ロアッソ熊本・V・ファーレン長崎が所属している。
2011年3月25日、鹿児島県にセブンイレブンが初出店。これにより九州地方7県すべてにセブンイレブンが進出したことになった。(ちなみに鹿児島県では2014年2月末までに、約200店舗出店される予定。)
前述のとおり九州本土に9つの律令国があった。五畿七道では対馬国と壱岐国を加えて西海道とされた。以下現在の九州7県との比較だが肥後国と日向国との境界にはあいまいな部分があり一般に米良地方は日向国とされ下図でもそうしているが幕末時点では人吉藩領の肥後国とされた。
律令国 | 現在 |
律令国 | 筑前国 | 筑後国 | 豊前国 | 豊後国 | 肥前国 | 肥後国 | 日向国 | 大隅国 | 薩摩国 | ||||
現在 | 福岡県 | 大分県 | 長崎県 | 佐賀県 | 熊本県 | 宮崎県 | 鹿児島県 |
九州では薩摩や佐賀の幕末の雄藩や国際貿易港の長崎の存在により政治的意図が絡み合い複雑な変遷をたどる。
明治4年7月の廃藩置県直後は幕末の藩を県に置き換えただけで全国に3府302県あり境界も錯綜していたため同年10月に3府72県に整理統合された。(第一次府県統合)
明治4年10月の統合では境界はおおむね律令国を基準に統合されたが肥前国・肥後国が二分割、日向国と大隅国では大淀川が境界にされ11県が置かれた。
律令国 | 筑前国 | 筑後国 | 豊前国 | 豊後国 | 対馬国 | 肥前国 | 壱岐国 | 肥後国 | ||
県名 | 福岡県 | 三潴県 | 小倉県 | 大分県 | 長崎県 | 伊万里県 | 熊本県 | 八代県 |
律令国 | 日向国 | 大隅国 | 薩摩国 | ||
備考 | 大淀川以北 | 大淀川以南 | 本土部 | 島しょ部(琉球諸島を含む) | 全域 |
県名 | 美々津県 | 都城県 | 鹿児島県 |
明治8年に白川県が熊本県に再改称し、これで福岡周辺以外は現在と似た状況で一旦落ち着くがまだ廃藩置県の波は待ち受ける。
明治4年10月 | 明治6年 |
明治9年、全国的にさらに府県の統合が図られる。(第二次府県統合)
4月、小倉県を福岡県に、佐賀県を三潴県に編入。8月、三潴県のうち筑後国を福岡県に、肥前国を長崎県に編入。福岡県の一部を大分県に編入。宮崎県を鹿児島に編入。
この統合で佐賀県と宮崎県が消滅し九州5県となる。佐賀県が消滅し管轄が移り変わるのは明治7年の佐賀の乱に対する処分と言われている。
明治9年4月 | 明治9年8月 |
佐賀県では明治9年の消滅以来分県運動が続けられた。宮崎県でも明治10年の西南戦争で荒廃した上に復興が鹿児島側で優先されたため分県運動が高まった。これらの運動を受けて明治16年に佐賀県と宮崎県と再設置された。このとき宮崎県の諸県郡の一部(後の南諸県郡)は鹿児島県に留められ現在の九州7県の形となった。
第一次産業では、農業、漁業、林業がバランスよく九州各県に広く分布しており、出荷額も多い。また温暖な気候であるため、熱帯・亜熱帯地域が原産のサツマイモ、マンゴー、バナナなどの生産も行われている。
畜産業に関しては九州南部で非常に盛んである。特に都城盆地は日本最大級の畜産地帯である。
第二次産業は、北九州工業地帯を中心に、製鉄や筑豊地区の炭鉱などが盛んに行われていたが、炭鉱は全て閉山になっている。しかし高度経済成長期から、九州地方では重化学工業・製造業・先端産業の立地が急速に進み、急成長を遂げた。
九州で主に工業が盛んな地域は、北九州~大分にかけての臨海部、宮崎県北部の日向・延岡地区、福岡県南西部~熊本県南部にかけての不知火・有明・大牟田地区など(このうち、北九州を除く地区は新産業都市に指定されていた)。このほか、長崎県では三菱重工業や佐世保重工業、福岡県久留米市ではゴム工業なども盛んである。
ちなみに「北九州工業地帯」・「大分臨海工業地帯」は太平洋ベルトに属している。
また、近年のIT産業の進出により、半導体分野での世界シェアは1割を占めるまでになっており、世界ではアメリカの「シリコンバレー」などにならって、「シリコンアイランド」と呼ばれている。
さらに最近では、トヨタ自動車・日産自動車・ダイハツ工業・ホンダなど自動車メーカーの工場の立地が進み、先に「シリコンアイランド」と呼ばれていた経緯から「カーアイランド」とも呼ばれるようになっている(台数ベース世界シェアは1.9%)。
九州の全産業生産額の過半数を大きく占めている。
とりわけ福岡県の全産業に占めるシェアは高く、卸売業は福岡市を中心に九州全域を市場として発展しており、同県の卸売業の年間販売額は全国第4位、九州全体の60.6%を占めるなど、九州における第三次産業の割合の高さの一因となっている。
(※ニコニコ大百科に九州に本社を置く企業の記事がありましたら追加してください。)
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最終更新:2024/10/10(木) 07:00
最終更新:2024/10/10(木) 07:00
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