二毛作

二毛作とは、一年の間に同じ耕作地で二回作物を育てることである。

概要

二毛作とは、一年の間に同じ畑で違う作物を二回育てることである。不毛の地という言葉があるように、毛という漢字は「地面から生えてくるもの全般」を指すとされる。つまり、二回植物を生やす農法だから二毛作というのだそうだ。

春にじゃがいもを作り秋にほうれん草を作る、春に米を作り秋に麦を作るなど、適した気候が異なる作物を時期をずらして植えることで農地を休ませることなく収穫することができる。何度も作物を作ると土地の栄養が足りなくなりがちなので、しっかり肥料を与えたりたまに休耕させる必要がある。

類似の農法

• 二期作

同じ畑で同じ作物を年に二回育てる農法。沖縄では米に適した気候が長く、水田が連作障害を起こしにくいので米を年に二回収穫できる。地域や作物によっては三期作、四期作も可能であるらしい。

• 輪作

同じ土地で複数の作物を数年単位で順に育てる農法。肥料や農薬、作物の性質などをうまく組み合わせて育てることで土地が痩せないように耕作できる。

• 三圃式農法

歴史の教科書でお馴染みの農法。輪作の一種で、3年周期で2種類の作物を耕作し、1年を休耕地とすることで土地が痩せるのを防ぐ。休耕地では家畜を放牧させていた。

関連項目

• 農業
• 水田、米