五字熟語とは、五字の熟語である。
意外かもしれないが、五字熟語の数は本当に少ない。
筆者は漢字マニアであり、いろいろな種類の熟語を高校生のときからせっせと収集しているが、五字熟語と言えるものは片手で数えるほども存在しない。例を挙げると、「温良恭倹譲」(オンリョウキョウケンジョウ)と「地水火風空」(チスイカフウクウ)の2つがかろうじて知られているくらいかな。
あとは、「五十歩百歩」は有名だけど、本来なら「以五十歩笑百歩」と書くべきなのでちょっと除外したい。
そんなバカな? と思うかもしれない。確かにね。漢字5文字の言葉ってだけなら「時間差攻撃」「総合格闘技」「消費者金融」「遠距離恋愛」……とすらすら挙げられるじゃん!と言われたらそうかもしれない。
でも国語の先生によると、「弱肉強食」とか「品行方正」は四字熟語だけど、「焼肉定食」とか「品川方面」は四字熟語じゃないとか言われたことないかい? なんでかというと、「弱肉強食」みたいな語は国語辞典にひとつの単語として載ってるけど、「焼肉定食」は「焼肉」と「定食」という複数の単語を組み合わせただけの言葉だから、国語辞典に載っていないんだよね。「こういう国語辞典に載っていない言葉は熟語とは言わないの!」と筆者は中学生のころ教師に説明されて正直納得できなかったけど、世の中そういうふうになっているから仕方ない。
(追加) 掲示板に「非理法権天」って言葉がよせられたよ! これも立派な五字熟語だね。意味としては、「まずはモラルを守らない(非)ってのは人間失格だよね。でも人間ならモラルだけじゃなくて理性を保たなきゃね(理)。でもいくら理性があっても法律を守らないと社会の秩序は保てないよね(法)。でも法律にもどうしても不備がでちゃうから最終的には行政の言うことを聞くんだよ(権)。そして政府の権力ってのは、神々から託されたもの(天)ってことを忘れないでね。」って話。発祥は諸説あるけど、この言葉はどうやら中国じゃなくて、江戸時代の伊勢貞丈って学者が考えた言葉らしいよ。
みんなに人気で、漢字テストにも出やすい漢字4文字の言葉は、偉い人によると次の6つに分類されるらしい。
※国語の先生が「四字熟語である」と確実に認めてくれそうなのは、1.と3.だけ。他のはテストに書いても点数をもらえる保証はないからね。
実は2.に挙げたように漢字5字で書ける故事成語は少なくないけど、昔の日本人は長い漢字の組み合わせはどんどん訓読するようになっちゃったから、いつも漢字だけで書かれる言葉はうんと少なくなってしまう。
宮本武蔵の「地水火風空」のように、五字熟語の中二病かっこよさは四字熟語に負けず劣らない。
だからタグなんか編集するときにも漢字5字でまとめるようにすればきっと流行する……かもしれないよ。
ちなみに五字熟語PというVOCALOID使いがニコニコ動画には存在する。
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最終更新:2024/04/23(火) 20:00
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