五毛党とは (ウーマオタンとは) [単語記事]

五毛党とは、中国共産党が雇っている、同党のネット親衛隊に対するネットスラングである。また、日本において親中派に対するレッテル張りとしても使用される。

ネット上での活動

主に、中華人民共和国とその政権与党である中国共産党を、一般人を装いながら称賛する書き込みなどを行い、同時に同党（あるいは中国）に批判的な書き込みに対し、反論する意見を述べたり、時には集中攻撃などもしている。活動範囲はSNS・掲示板・ブログなどインターネット上なら、どこにでもいるとされており、もともと人口の多い国だけあって、（日本はもちろん）世界規模でその勢力を広げている。

ちなみに、日本でも与党を盲目的に称賛する書き込みを行っている者たちがいるが、裏工作で活動しているあちらに対し、こちらは、中国共産党が特に隠さずで堂々と募集を行っており、また上述の通りその規模も桁違いである。

なお日本のネット右翼とは敵対関係と言われたりするが、（ネトサポと併せて）結局のところお互い似た者同士だったりする（なお、国内の政党の中で最も中国共産党に批判的なのは、あの日本共産党だったりする）

由来

正式な名称は網絡評論員（インターネットコメンテーター）であるが、かつて1件当たり5毛が支払われていたことから、五毛党というネットスラングがつけられた経緯がある。なお、5毛とは、1元の半分すなわち0.5元（5角）のことであり、毛とは「角」の略称である。また向こうのほうでは、網軍と呼ばれたりしている。

なお初期こそ「書き込み1件当たり5毛」が支払われていたとされているが、現在では、活動内容に応じて、報酬額は大きく差があると言われており、5毛以下もあれば、長文次第で多額の報酬が獲得できるとされている。

レッテル張り

このように、日本国内においても彼らの活動が目立ってきているが、工作員などではなく、ただ純粋に中国に好意を持っていたりする、いわゆる親中なども多く、そのような者たちの書き込み等に対し、中国を嫌悪する、いわゆる反中と呼ばれる者たちが、レッテル張りとしてこの用語を用いて攻撃してくる事も多々ある。よく中国関連の話題において、掲示板やコメント欄が荒れてしまう原因の一つであり、安易にこの用語を持ち出すのは注意が必要である。