京丹後市とは (キョウタンゴシとは) [単語記事]

京丹後市（きょうたんごし）とは、京都府北部に位置する市である。

概要

人口約5万5千人・面積約500 平方キロメートル。
市の花はトウテイラン、市の木はブナ、市のキャラクターはコッペちゃん。
コッペちゃんは、カニ漁の解禁日11月6日生まれの女の子で、特技は丹後ちりめんのはたおり、好きな食べ物は丹後コシヒカリ。身長は203 cmもあるので、遠くからでも良く目立つ。
あまり聞きなれないトウテイランは、山陰地方の砂丘に見られる、青紫色の花を咲かせる美しい花である。

2004年に中郡の峰山町・大宮町、竹野郡の網野町・丹後町・弥栄町、熊野郡久美浜町の6町が合併して誕生した。

京丹後市は日本海に面していることから海の幸に恵まれ、間人（たいざ）のズワイガニが美味で知られる。
また、海沿いの観光地として夕日ヶ浦や、鳴き砂で有名な琴引浜が人気である。
西日本最大級の道の駅、丹後王国「食のみやこ」は、丹後半島のゆたかな食文化を紹介し、提供する拠点でもある。
ついでに隣町の宮津市には日本三景のひとつとして有名な天橋立があり、すぐに足を伸ばすことができる。

丹後半島は古墳時代から栄え、約6,000もの古墳があり、古代の丹後地方が大きな勢力を持っていた証拠となる遺物が多く発見されている。
縄文時代から使われてきた「藤布」や大和朝廷にも献上された「丹後ちりめん」は、京丹後市の名産品として現代にも引き継がれている。
峰山町にある金刀比羅神社には日本で唯一の狛犬ならぬ狛猫が鎮座している。これはちりめんを食べて駄目にする鼠除けを願ってのものとされている。

確かな記録がある世界最高齢の男性・木村次郎右衛門（116歳54日）をはじめとして、100歳以上の長寿者が全国平均の2.5倍、約60人という長寿地域である。研究によると豊かな自然環境とその恵み、農業・漁業に従事していたので体が鍛えられた、活発な住民性といったものから、交通機関が乏しいので必然的に歩くことになり運動になったという身も蓋もないものまで様々な要因が考えられている。
市では地域性を活かしたヘルスツーリズムを掲げての町づくりを進めている。