『今日から俺は!!』とは、西森博之による日本の漫画作品。
『増刊少年サンデー』にて1988年9月号から1990年8月号まで、『週刊少年サンデー』にて1990年40号から1997年47号まで連載されていたヤンキーギャグ漫画である。通称は「今日俺」。
原作連載終了後から21年後の2018年10月には日本テレビ系で実写ドラマ化され、合わせて『週刊少年サンデーS』にて2019年1月号より4月号まで、21年ぶりの新作となる『今日から俺は!! 〜勇者サガワとあの二人編〜』が連載された。さらに2020年7月17日には東宝より実写劇場版が全国公開され、一連の流れの中でリバイバルヒットを果たした。
転校をきっかけにツッパリを目指す高校1年生の「三橋貴志」と「伊藤真司」。床屋に行った三橋は目立ちたい一心で髪の毛を当初予定していなかった金色に染め上げ、一方伊藤も怒髪天を衝くようなトンガリヘアにしてイメチェン。そんな2人がふとしたきっかけで仲良くなり、不良高校「私立軟葉高校」へと転入学するのだった…
平成初期を代表するヤンキーギャグ漫画として、『週刊少年ジャンプ』の『ろくでなしBLUES』(1988年~1997年)や『週刊少年マガジン』の『カメレオン』(1990年~2000年)などと肩を並べる作品。完結から相当年経つ現在でもかなり根強い人気を誇る漫画であり、コミックスは全38巻発売以降もワイド版全19巻・コンビニコミック版全14巻・文庫版全18巻などの再版も多く、それらを含めた累計発行部数はなんと4000万部にも及ぶ。
昭和後期~平成初期のツッパリが主流の高校生達の日常を、少年漫画らしい熱い展開やギャグを交えて話は進んでいく。一話完結や短編・長編シリーズなど構成は様々であり、各サブタイトルは全て「〇〇編」となっている。
不良モノの漫画としては珍しく、暴走族やバイクなどの代表的なモノがあまり登場せず、大抵の登場人物は恋愛において奥手なため下品な性描写や淫語なども非常に少ない。また、タバコを吸う不良が少数であることや、作中の不良達の暴力性や奇行性は高いものの殺し合いレベルの戦闘などはほとんどない(一部そういった行動に走ったり思想を持つキャラは存在する)。携帯電話などの機器も普及前の時代なので登場しない。
元々は読み切りとして製作されていた漫画であり、作者の西森は執筆当初は正式なデビューをしていなかった。しかし、当時の担当に途中まで仕上がった原稿を見せたところ、「面白いので結末を続き物にできるように変えて来い」と言われ、追加執筆によって第1話「ツッパリ少年編」が完成した。ちなみに元の話は、ツッパリを始めた三橋達だがヤクザと出くわしたところで髪型を元に戻して真面目になるというラストだったらしい。
これが『増刊少年サンデー』に掲載されたところ好評を博し、約2年ほど月刊連載をした後に1990年から『週刊少年サンデー』に移行し週刊連載化。ちょうどこの頃、主人公である三橋と伊藤が劇中で進級し、作品も黄金期を迎える。
ちなみに、本作の登場人物は今作以降の西森作品にモブキャラとしてちらほらと登場していたりする。また、ワイド版のみ描き下ろし表紙の織り込み部分に4コマ漫画として新作が描かれている(連載時とは絵柄は大分異なる)。
なお、本作には容姿がかなり違うOVA版や実写版が存在するのだが、特に後者は’’漫画の実写化’’によくある典型的な完成度になっており、原作ファンからは黒歴史化されている。なおOVA版はNetflixなどで配信されている。2018年の実写ドラマ版は過去に「スーパーサラリーマン左江内氏」「勇者ヨシヒコ」などを手掛けた福田雄一が監督、脚本を手掛けているだけあり、福田作品のノリと原作再現度のバランスがミックスされ好評を得ている。
本作の主人公。身長181cm(自称)。物語開始当時は15~16歳。中学時代までは黒髪の平凡な学生だったが、転校をきっかけに高校デビューとして金髪パーマのツッパリになる。学生服は短ラン・ボンタン。
卑怯でずる賢く、別名「金髪の悪魔」として千葉全土にその名が知れ渡っているほどの不良。三橋の名を出すと大抵の不良は震え上がる。頭の回転(悪知恵)が非常に速く、用意周到であったり突発的な発想で窮地を切り抜ける事が多い。その頭の回転の速さで屁理屈や啖呵を次々と発し、相手に不愉快な思いをさせることが多々ある。卑怯ということは自身でも認めており、戦いの定義として「俺は卑怯者と言われているが、相手が1人で来る以上1対1で片をつける」、勝利の定義として「相手に自分より不愉快な思いをさせること」という持論を持っている。
特に体を鍛えていたわけではないものの、天性とも呼べる抜群の運動神経によりかなりの腕っぷしの持ち主。背は高いが体躯が大きいかと言えばそうではなく、しかしながらパンチやキックの威力とスピードは凄まじいものがあり、大抵の相手は一撃で倒せる。瞬発力に長けているため飛び技が得意であり、空中で体の位置や向きを変えて強引に攻撃するなどのおよそ人間離れした動きもやってのける。足の速さは他の追随を許さず、特に逃げを打った時は追いつける人物はほぼ存在しない(開久高校の「韋駄天秀光」だけは唯一追いついたことがある)。また、伊藤ほど根性者ではないが持久力が高く、プロレスラーと張り合えるほどのスタミナを持つ。
先の通り卑怯者として名高いが、正統派なツッパリとしての熱い心も持っている。普段は伊藤をからかいながらも、心の底では腕っぷしや共感性の一致から彼を唯一無二の相棒として信頼している。実際に伊藤と比べてどちらが強いかは作中では判別不可能だが、三橋本人は自分の方が強いと言いながらも「伊藤は俺より強い」とも思っている節がある。
いつも甲斐甲斐しく世話を焼いて来る理子に対してよく悪態をついているが、彼女に害をなす者は決して許さず、自身を犠牲にしてでも守り抜くほどに本心では彼女のことを大切に想っている。
家は中流以下。いつも所持金が少ないのだが、持ち前の食い意地と金銭欲によって生活力だけは無駄にある(伊藤に無理矢理奢らせたり理子の弁当を勝手に食べたり等)。アルコールを摂取すると途端に温和且つ低姿勢な性格に豹変する性質、だがその間に自身の体にどれだけ軽く触れた者に対しても狂暴化し反撃してしまう。自分の体に触れなくとも仲間に危害を加えられると同様に怒り狂い、普段は言わない仲間に対する想いを素直に吐露して加害側を打ちのめす。弱点はオカルトものだが、苦手なのは祟りや幽霊などの反撃が出来ないものであり、呪いなどは唱えてくるものが実在しているためそいつを倒せば良いと思っている。雷も苦手であり、それ自体は怖くないのだが罰が当たったと言われるのが嫌らしい。
端正な顔つきであり、外見に限って言えば伊藤以上に女子から好評を得ている。実は黒髪の方が金髪の時よりも周りの評判は高い(本人は金髪の方を気に入っている)。
本作のもう1人の主人公。身長180cm(あくまで推測。髪も含めると205cm)。物語当時15~16歳。転校をきっかけに高校デビューとしてトゲトゲヘアのツッパリになる。学生服は長ラン(そのため下がどうかは判別しづらい)。
曲がったことが大嫌いな「漢」であり、生真面目で義理堅く、正義感が強い。一人を大勢で囲む多対一が嫌いなので、囲まれた方が誰であれ加勢して助けたくなる性質。入学直後、ケンカに対する姿勢から三橋とは一度袂を分かつが、彼がこっそり自分を助けていたことを知り、和解。以降は無二の親友となる。
人気者でありながらも人間性自体は否定されてばかりの三橋といつも一緒にいることで、伊藤本人の人柄も手伝って軟葉高校では三橋以上に男女問わず人気があり皆から慕われ尊敬されている。三橋が基本的に「三橋さん」と呼ばれるのに対し、伊藤は「伊藤君」や「伊藤ちゃん」などとフレンドリーな呼ばれ方をされることが多い。特徴的な髪型ゆえに三橋からは「カッパ」や「ウニ」呼ばわりされている(コミックス4巻ではヤクザの刀で頭頂部を円形に斬られて本当にカッパヘアーになってしまったことがある)。
性格的には三橋とあらゆる意味で対照的だが、根の部分では似た者同士であり、なんだかんだで彼と一緒になって悪乗りすることが多々ある。普段は三橋の唯我独尊っぷりに振り回されているが、逆に三橋の性格を知り尽くしているため彼を上手く操縦できる数少ない人物の一人である(理子ですら「やっぱり伊藤ちゃんにはかなわない」と述べている)。
三橋と同様、伊藤も特に体を鍛えてはいないのだが、持ち前の運動神経と人一倍ある体力と根性によって三橋に決して劣らない腕っぷしの持ち主。紅高の不良に絡まれた際には、倒れていた木の電柱を抱え上げた上に振り回して撃退するという離れ業を披露したこともある。何十発と攻撃を受けても倒れず、例え倒れたとしても起き上がり相手を打ちのめす驚異的なタフネスを兼ね備えており、柔和な性格ながらも喧嘩において意地を張れば張るほど強くなる。意地を張った状態の伊藤の強さを三橋は「おっかねぇ」と評している。
元々目つきが良くなく髪が長いため、普段立てている髪を下ろすとオタクのような外見になってしまい、度々三橋に馬鹿にされている(本人もそれを気にしている)。本人曰く髪のセットには40分かかるらしいが、一度だけセットなしでウニヘアーになったこともある。酒に弱く、アルコールを少しでも摂取すると途端に眠くなる。時折オヤジギャグを言うことがあり、言ったところで場の空気を凍りつかせるため三橋に殴られたり周囲から無視されたりしている。
家は大金持ちであり所謂富裕層。親は実業家としていくつもの会社を経営している。広い庭には鯉が泳ぐ池まである。
恋人は青蘭女子の高坂京子。かなりの相思相愛なカップルだが、伊藤は恋愛に関しては保守的な考えを持ち、それは相手の京子も同様なのでお互いプラトニックな恋人関係にある。京子が傍にいる場合などはあまり喧嘩などを好まなくなり、喧嘩の助太刀をしている途中でも京子が来ると平然とその場から立ち去ったりする。
掲示板
117 ななしのよっしん
2024/11/27(水) 22:56:28 ID: A7ywueFhrh
ドラマ見たけど佐藤二朗がすげえノイズだった
ドラマオリジナルの色を出すのと毎回同じキャラをやるのは違うだろ
118 ななしのよっしん
2024/11/30(土) 16:26:25 ID: wreJeAwfKs
>>117
佐藤二郎て事は理子の親父だな
いつものこの人のノリでやってて原作とはまるで違くて違和感てのは分からないでもない
原作では一応真面目な部類の人間だし
三橋の親父も原作では陰キャなのにドラマではやたら陽キャで母ちゃんの尻に敷かれてるて感じではない
全体でみると今日から俺はらしさをちゃんと出してる良作なんだけどね
119 ななしのよっしん
2025/03/26(水) 14:10:22 ID: FEMWg1Oh/L
はしかんの顔芸を定期的に見たくなるからTverで配信あるのありがたいわww
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急上昇ワード改
最終更新:2025/04/07(月) 10:00
最終更新:2025/04/07(月) 10:00
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