今村猛(いまむら たける、1991年4月17日-)とは、長崎県出身の元プロ野球選手(投手)である。
OB | |
---|---|
今村猛 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 長崎県佐世保市 |
生年月日 | 1991年4月17日 |
身長 体重 |
183cm 83kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2009年ドラフト1位 |
経歴 | |
選手歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2013年 |
プロ野球選手テンプレート |
小学校から一塁手として野球を始め、中学校では遊撃手に転向した。
清峰高等学校に進学し投手に転向。3年春には第81回選抜高校野球大会(3年春のセンバツ)で優勝した。
2009年ドラフト1位で広島東洋カープに入団した。背番号は16。
2010年は、前田健太以外の投手陣が、ことごとく崩壊大炎上した台所事情もあり、8月に一軍に昇格しデビュー。ところがしょっぱなから満塁本塁打を喫するなどさんざんに打ち込まれ、プロの洗礼を浴びる。8月28日の阪神タイガース戦では2回3失点で敗戦投手となり、その後一軍での登板はなかった。
2011年、より長く「溜め」を作るフォームへの改造や、野茂英雄臨時コーチからクイックのノウハウを教わるなど、順調なキャンプを過ごし、広島としては2001年の苫米地鉄人以来の10代での開幕一軍を手にする。そして4月16日、20歳の誕生日を翌日に控えた読売ジャイアンツ戦にて、負傷により降板した先発ジオ・アルバラードのリリーフとして、4回表2死から3回1/3を投げ、毎回のようにヒットを浴びながらも無失点に抑え、プロ入り初勝利を挙げた。 ヒーローインタビューの壇上では、インタビュアーの「今の気持ちは?」系の3度の質問にすべて「うれしいです」とだけ答え、その初々しさにスタジアム中が和んだ。そしてインタビューの締めの最後の一言も「うれしいです」だった。
20歳の節目に、公式サイトの立ち上げとブログも書き始めたようだ。→今村猛16オフィシャルサイト
5月20日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)で、野村謙二郎監督のうっかりミスによって指名打者(偵察メンバーのつもりだったが、指名打者は1打席目から代打を出せない)として先発出場。一死一塁の場面で送りバントを決めるという一幕があった。
中継ぎでの好投から一時は先発に回るもいいところなく打ち込まれ、セットアッパー横山の故障もあって再度中継ぎに回る。すると水を得た魚のように速球も変化球もキレを増し、先発では130km/h台そこそこの球速がコンスタントに140km/h台中盤~後半を記録するようになり、7月17日の中日ドラゴンズ戦ではプロ入り後最速の150km/hを記録(和田一浩を見逃し三振)。ロングリリーフもこなす万能リリーフとして大車輪の活躍を見せ、守護神デニス・サファテへと繋ぐ勝利の方程式の一角を担った。8月3日の横浜ベイスターズ戦にて、最速を151km/hに更新。
2012年、調子の波が激しく、良い投球悪い投球を繰り返す中、不調のデニス・サファテの後を受けて投げた5月27日千葉ロッテマリーンズ戦にて、牽制悪送球を含め2失点で救援失敗し、大竹寛の4勝目が消滅。普段グラウンドでは感情を表に出さない男がベンチ内で号泣した。その後、5月30日の埼玉西武ライオンズ戦にてその悔しさを晴らすように三者連続三振、その中で153km/hまで自己最速記録を更新。以後、サファテが復帰しセットアッパーに起用されてからは継続の方程式をキャム・ミコライオと共に補い続ける。8月11日に球団記録となる29試合連続無失点を達成(歴代5位)した。従来の記録は23試合。疲労からか、8月は調子を落としたものの、9月は14試合で防御率1.35を記録。シーズンではリーグ2位タイとなる69試合に登板し、中継ぎ登板のみでは最多となる85.2イニングを投げた。
2013年、ワールドベースボールクラシック日本代表に選出される。
2014年は一岡竜司、中田廉の台頭で17試合の登板に終わり、50試合登板も3年で途切れた。
2015年は4月19日に遅めのシーズン初登板し、当初は比較的安定していたが、5月20日の中日ドラゴンズ戦にて3失点を喫すると、5月23日から6月6日までの4試合で連続失点を記録したため登録を抹消される。その後シーズン終盤の8月28日から再昇格し、以降はビハインドでの登板が多くなった。
この年は中崎翔太や中継ぎに回った大瀬良大地の台頭もあって21試合の登板に終わる。
2016年は67試合に登板し、中崎翔太とジェイ・ジャクソンと共に勝利の方程式を築き22ホールドを挙げ、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。日本シリーズでは4ホールドを挙げた。
2017年は開幕から抑えを務めたが、8月以降は不振に陥り中崎翔太が抑えを務めた。リーグ最多の68試合に登板し、23セーブ17ホールドを挙げ、2年連続の連覇に貢献した。
2018年は開幕を一軍で迎え、4月5日の東京ヤクルトスワローズ戦で通算100ホールドを達成。しかしセ・パ交流戦から打ち込まれるようになり、6月24日の阪神戦でワンアウトしか奪えず3失点を喫したことで6月25日に二軍に降格。43試合の登板で、3勝2敗1セーブ13ホールドに留まった。
2019年は開幕を二軍で迎え、一軍に昇格したのは7月になってからだった。27試合の登板で3勝1敗1セーブ4ホールドに留まった。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が6月となる。開幕を一軍で迎えたが、結果を残せず7月上旬であっさり二軍落ち。その後はほぼ二軍暮らしとなり、9月に一軍復帰も即炎上で二軍にとんぼ返り。ルーキーイヤー依頼の1桁登板、防御率12点台に終わった。
2021年は一軍登板なしに終わり、戦力外通告を受けた。トライアウトを受けた後にオファーがなかったことから現役を引退した。
2021年12月25日にYouTubeチャンネルを立ち上げた。
今村の出身地は現在の長崎県佐世保市。佐世保の有名人といえば、佐世保の釣り師城島さんこと城島健司。2005年オフ、当時中学生の今村は、野球教室で訪れた城島と対戦。内角を厳しく抉りすぎてデッドボールを当てて、城島に笑いながら追い掛け回されるという一幕があった。
今村曰く「当たっても痛くないかなと」。城島はその時のことをしっかり覚えていて、今村の進学した清峰がセンバツ優勝したと聞いて我が事のように喜んだとか。
高校時代の投球スタイルは、飄々と投げながら、ピンチになると球威・球速を上げて抑え切るギアチェンジ投法。この投球術に関しては2008年の神宮大会大学の部で投げていた斎藤佑樹を参考に会得したという。
本人曰く「相手の流れを切るために、常に三振を狙いにいっている」とのこと。
口はあまり回る方ではなく、インタビューでマイクを向けられると口数が少なくなってしまうシャイボーイ。顔はフーンの顔文字( ´_ゝ`)にとてもよく似ている。
チーム内では専ら癒し系で、広報比嘉くんこと比嘉寿光のブログなどで『カピバラさん』という愛称で紹介されている故に、プロ野球板では以下のAAが使用されている。
| ̄ C ̄|_
_/ ̄ ̄ ̄ \
/ ヽ
/ ● ●ヽ
! ▼ l
ヽ_ 16 人 ノ
゙゙ーJ――――J''
今村本人が非常に酷使されており、炎上スレでも度々話題になるため、非常にこのAAを見る機会が多くなった。
相当な改変AAもあるのだが、先に『カピバラ』という愛称が付いた中日ドラゴンズ・吉見一起のカピバラAAもある。
鳴き声は今の所『キュル』で統一されている模様。
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | 広島 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 4.0 | 6 | 0 | 8 | 7 | 15.75 |
2011年 | 54 | 6 | 0 | 0 | 3 | 8 | 2 | 13 | .273 | 94.0 | 30 | 76 | 50 | 49 | 4.69 | |
2012年 | 69 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 4 | 26 | .500 | 85.2 | 18 | 89 | 21 | 18 | 1.89 | |
2013年 | 57 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 3 | 18 | .286 | 65.1 | 28 | 56 | 26 | 24 | 3.31 | |
2014年 | 17 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 20.2 | 9 | 16 | 10 | 10 | 4.35 | |
2015年 | 21 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | .500 | 26.0 | 13 | 22 | 14 | 10 | 3.46 | |
2016年 | 67 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 2 | 22 | .429 | 73.2 | 22 | 87 | 20 | 20 | 2.44 | |
2017年 | 68 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 23 | 17 | .375 | 64.1 | 27 | 69 | 19 | 17 | 2.38 | |
2018年 | 43 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 13 | .600 | 38.1 | 21 | 35 | 26 | 22 | 5.17 | |
2019年 | 27 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | 4 | .750 | 25.1 | 9 | 17 | 10 | 10 | 3.55 | |
2020年 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .--- | 4.1 | 2 | 1 | 6 | 6 | 12.46 | |
NPB:11年 | 431 | 8 | 0 | 0 | 21 | 30 | 36 | 102 | .412 | 501.2 | 185 | 468 | 210 | 193 | 3.46 |
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013年 | 日本 | WBC | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 2.0 | 2 | 3 | 3 | 3 | 13.50 |
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/07(土) 07:00
最終更新:2024/12/07(土) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。