仮面ライダークロニクルとは、幻夢コーポレーションより発売されたゲームソフト。
タイトル | 仮面ライダークロニクル |
発売日 | 2017年4月2日(日) |
ジャンル | リアル体験ゲーム |
CERO | A(全年齢対象) |
楽しんでるかい、永夢。
特撮番組『仮面ライダーエグゼイド』に登場する架空のゲームであり、檀黎斗がライダーガシャットとそれに対応するバグスターそれぞれのデータを元に開発していた「究極のゲーム」。曰く「一般人が仮面ライダー(ライドプレイヤー)に変身して現実世界に現れたモンスター(バグスター)と生き残りをかけて戦う命懸けのサバイバルゲーム」。
21話で黎斗が見せたゲーム画面には下部にプレイヤーであろう仮面ライダーたちが、上部のウインドウにこれまでに出現したバグスターおよび仮面ライダーパラドクスが映っており、未収集のバグスターは空欄となっていた。黎斗はバグスターウイルスを使い対応するバグスターを集めていたが、あと一歩のところでパラドによってGAME OVERに追いやられてしまう。
以降はパラドが開発を引き継ぎ、幻夢コーポレーションの社長職を継いだ天ヶ崎恋に洗脳されたポッピーピポパポと、復活したグラファイトが集ったことですべてのデータが埋まり第2クールのラストで遂に完成となった。
そして新OPとともに幕を開けた第3クール、リアルとバーチャルが融合した究極のリアル体験ゲームという触れ込みのもと、幻夢コーポレーションの新作ゲームとしてガシャットが市場に出回り、何の告知もなかったにもかかわらず爆売れ。ここに「究極のゲーム」が開宴した。
細かなゲームジャンルを推察すると、VRMMOに近いことをしているが、現実世界の方にゲーム要素が現れるという「AR(拡張現実)」の概念が近いため、専用機器のみを使用した「ARMMO」と表現するのが正しいか。
また、これまでに登場していたゲームキャラ(バグスター)が登場キャラクターの多くを占めるため、幻夢コーポレーションオールスターゲームの一面も持ち合わせる。
通常のライダーガシャットと異なり、システムボイスは本作でラヴリカバグスター役を務める諏訪部順一が担当。
氏は劇場版のガシャット「マイティクリエイターVRX」も担当している。
以上が大まかなルールである。エグゼイド達はナビゲーター役のポッピーピポパポによってレアキャラと告知されたことでバグスターを倒すだけではなく一般市民たちの襲撃を凌ぐという新たな壁を乗り越えねばならなくなった。
とはいえ仮面ライダーや彼らに倒されるたびに復元されレベルアップを遂げてきたバグスター怪人と、ライドプレイヤー達のレベル差は歴然(とはいえエグゼイドは一般市民を傷つけるわけにはいかないのと数の暴力によってライドプレイヤー達に敗れていたが)。
この力量差を覆し、バグスターを討伐したのは天才ゲーマーNこと西馬ニコが初であり、彼女は仮面ライダーの戦いを間近で見ていたこともあり、地の利やエナジーアイテムを駆使し、現実と融合しているとはいえゲームならではのアクションで漸くリボルバグスターを撃墜した。逆に言えば、そこまで有利な要素がなければバグスター撃墜はほぼ不可能なのである。
どう考えてもライドプレイヤー達にとって不利な要素が妙に多いが…?
さ、楽しませてもらうぜ
ライドプレイヤーたちの前に現れたパラドは仮面ライダーパラドクスに変身し、彼等を瞬く間に一掃。変身が解除された途端に聞き覚えのある音声がフィールドに響き渡った…
なおも再変身をしようとするプレイヤー達の前にポッピーピポパポが現れ、それまで告知されていなかったルールが宣告される。
「ポッピーピポパポがゲームをナビゲートするよ!」
「もしも、戦いに負けてゲームオーバーになってしまったら、そのプレイヤーは、消滅しちゃうの!」
「コンティニューは出来ませ~ん! 一つだけのライフを、大切にね♪」
ライドプレイヤーのゲームオーバーは仮面ライダーのそれと同じ…即ちコンティニューなどなく、九条貴利矢や檀黎斗がそうであった様に消滅してしまうのである。ゲームオーバーになってからその事実を知ったプレイヤー達が死への恐怖に怯え絶叫しながら消滅して行く様を見届けたのち、パラドは冷ややかに言い放つ。
「許せないんだよ…この世界で一番偉いと思い込んでる人間共がな」
パラド達にとっての仮面ライダークロニクルは実際の宣伝とは正反対の、バグスターが人間を攻略し、人類を滅亡させるためのゲームであった。黎斗を亡き者にして開発を引き継いだのも自身の野望達成の道具として用い、楽しむため。
24話のラストでもパラドが「これでプレイヤーは揃った」と集結したバグスター達を指して発言しているが、この発言を基に推測すればクロニクルの真のプレイヤーはバグスター、表向きのプレイヤーである人間は雑魚敵キャラクターであると思われる。実際、完成した仮面ライダークロニクルのゲーム画面では、仮面ライダーではなく12種のバグスター[1]が映っており、彼らがプレイヤー扱いになっている。
バグスターが倒される度に復活という名の「コンティニュー」をしていたのに対し、人間側にそれが無いのは、ゲームプレイヤーと本来攻略対象であるゲームの敵キャラクター(を模したバグスター達)の立場が逆転した事を暗示しているのかもしれない。あまりにもバグスター側主体のため、あくまで人間がプレイヤーである黎斗の目標とはまるで別物にすり替わっている可能性がある。
また、仮面ライダークロニクルは使用した時点で何らかのバグスターウイルスに感染する。そのため、ゲームから降りるためにはバグスターウイルスの元凶となっているバグスターが撃墜されることで、存命中にバグスターウイルスの元凶が断たれなければならない。
この仕様によりライドプレイヤー達は、変身前から実態を知っていない限り仮面ライダークロニクルの実情を知ることが難しい。レビューや情報サイト、或いはニコニコのような動画投稿サイトによる「実態を知った後の情報拡散媒体」を利用し真実を知ることが困難であり、ガシャット自体も市販の物であるため拡散を止められない。
それらの条件が揃い、爆発的に売れてしまった本ゲームは甚大な被害を叩き出す究極の人類蹂躙ゲームとして君臨してしまった。
怪人の視点において人間=ゲームという名の殺戮の対象、仮面ライダー=そのゲームを妨害する存在と位置づけられる点では「仮面ライダークウガ」のグロンギのゲゲルと類似しているが、あちらと違いバグスターには厳格なルールなど定められておらず、スーパーヒーロータイム関連作「動物戦隊ジュウオウジャー」のブラッドゲーム主催者のジニスよろしく自分たちが楽しめればよいので、余計にタチが悪い。
因みにこんなえげつないとかいう次元じゃない代物なのにCERO:Aである。「全年齢(の人類が抹殺の)対象」という事なのだろうか…?
しかし、衛生省が事実を公表し、事態への対応の根拠として「CRの仮面ライダー」を挙げ、彼らのバグスターへの対処という実績を以て事態の収拾を約束。さらに当ゲームの回収に加え使用を禁止することで、拡散を食い止めようとした。また、CRの仮面ライダーが身を張ってライドプレイヤーを助けたことで、ライドプレイヤーの中にもCRの理解者が生まれ始めた。
この動きに対し幻夢コーポレーション側は、「ゲームクリアにより消滅したプレイヤーが復活する」というクリア報酬を提示したことで、犠牲者を助けるためにライドプレイヤーになる者たちも再び増加を始めてしまう。事情は微妙に違うが、鏡灰馬もその一人である。当初はこの言葉が事実と証明することは不可能であり、同社に殴りこんだ花家大我もこれを全くの嘘と決め込んでいたが、ある男の登場により話が変わってくる……。
だが、仮面ライダーがバグスターを撃墜しても攻略の証「ガシャットロフィー」が出現しない[2]ため、仮面ライダークロニクルの根本的な解決にはならない。あくまでライドプレイヤーが攻略しなければゲームが先に進まない。そのためか、仕様を聞いた西馬ニコが自ら仮面ライダークロニクルに参戦し、バグスター撃墜の第一人者となる。
そしてニコはCRのサポートもあり、順調にゲームを進めていき、遂に上級バグスターの解放に成功する。
しかし、CRがバグスターとの決戦に挑んだ際、突如割り込んだのは檀正宗。
上級バグスター解放近辺で、黎斗の一件により罪が晴れたことで釈放された正宗は幻夢コーポレーション社長に復職していたのだが、決戦に乱入後「仮面ライダークロニクル」の運営を引き継ぐと正宗は宣言。手始めに前任である天ヶ崎恋を実質的に殺害する。
以降、アクティブなバグスターの登録を突然抹消するなど、クロニクルの運営において強権を発揮。
クロニクルの世界進出を果たそうとする正宗は人命を厭わない方針をより尖らせており、自身が変身可能な「仮面ライダークロノス」の力をダシに、絶対にクリアできない「クロノス攻略クエスト」を打ち出し、自身が実質的に多くのプレイヤーを殺害することで、犠牲者を救うためにクロニクルを新規購入する者を増やすという外道を働く。
正宗の更なる目的は仮面ライダークロニクルの海外展開であり、より広くクロニクルを拡散させようと暗躍している。
その一端としてジョニー・マキシマ(演:ブラザートム)が社長を務める外資系ゲーム会社「マキナビジョン[3]」と接触しており、その要求に応じてCRのライダー達からゲーマドライバーを奪い取り、マキナビジョンに提供していた。
一方で攻略に最も近かった西馬ニコにラスボス・ゲムデウスのウイルスを感染させるなどして、CRに対する遅延を図っていたが、命の意味を理解したパラドが永夢と共同戦線を張り、正宗の持つマスターガシャットを破壊したことで患者は救われ、正宗の商戦は水泡と帰した。
―――かと思われたが、正宗が意図せず発動した「リセット」により、破壊されたはずのマスターガシャットは『破壊された事実がなかった』ことになり、結果的に復元されたのだった。
復元により続行された仮面ライダークロニクルだが、グラファイトが攻略されたことで、遂にラスボスであるゲムデウスが姿を現す。
ゲムデウスは正宗により、パンデミックを引き起こすように改造されていたが、CRやその協力者の活動によりドクター達はゲムデウスを追い詰める。
ゲムデウスは倒されるとそこでゲームが終了するラスボス。
クロニクル終了を止めるべく、正宗は瀕死のゲムデウスを自ら破壊。その残骸を己の中に取り込むことで、人として死んだ代わりに自身がゲムデウスになり替わることとなった。
これにより、イレギュラーな真ラスボス『ゲムデウスクロノス』が誕生することとなってしまった。
しかし、ドクター達の機転、そしてバグスターの身を挺したウイルスの抑制によって、ゲムデウスクロノスまでもが攻略される。
変身に使用していたマスターガシャットもバグヴァイザーⅡも破損し、とうとう真の意味で進退窮まった正宗は、マスターガシャットともに自決する。
「ロックされた患者データの鍵」であるマスターガシャットを回収できなくなったことで、現在進行形で感染していた患者は助かったものの、既に犠牲になっていたゲーム病患者はバグスターとしても復元出来なくなるという形で、凶悪なパンデミックという事態にまで陥った殺人ゲームは幕を下ろすこととなった。
しかし事態は最小限で収束し、鍵は喪われてもゲーム病患者はデータとしてでも確かに存在している。いつか、マスターガシャット無しでも鍵を開け、そしてそこから「人間に」戻せる可能性が無いと決まっている訳では無い。ドクター達はこれからも、人々を救うために病と闘い、そして技術の進歩や臨床などを重ね、彼らの復元を目指していく。
一般販売された本ガシャットであるが、実はライドプレイヤーだけでなく、もう一つの変身形態「仮面ライダークロノス」が存在する。仮面ライダーの名を冠した形態であるが、こちらに変身するにはすべてのバグスターに対する完全な抗体を備えていなければならない。
元は黎斗が「ラスボスに対抗するためにプレイヤーに用意された伝説の力」として実装していたが、仕様の穴を突かれ檀正宗の力として強権を振るわれている。
実際のところ絶対にクリア不可能であるが、作中では「攻略すればクロノスの力を入手できる」という名目で先述のイベントクエスト「クロノス攻略クエスト」が開催された。
作中では、正宗以外にもう一人、ゲムデウスに立ち向かった伝説の戦士クロノスの姿が存在したという。
本編では語られていないが、作中登場したいくつかの要素により、後任により改悪されて発売した当ゲームの本来の仕様が推測できる。
この二点は開発者の檀黎斗がとあるガシャットに遺していたものであり、そのガシャットの機能は作中の資料解読により、当ゲームに導入する予定があったのではないかと推測できる。
仮にこれらが当ゲームの製品版に導入されていれば、ある程度の安全性を確保し、難易度調整が入ることにより、『人類側のエンターテインメント』として機能しうる可能性があったのかもしれない。
仮面ライダークロノスも、その力を使用することがゲムデウス打倒の可能性と明言されたため、何らかの形で一般プレイヤーでもクロノスに辿りつくルートがあったと思われるが、今となっては真実は闇の中である。
黎斗の言動から推測できる彼の理想のクロニクルは「人類に夢と冒険を与えるエンターテインメント」であり、後の展開から、周囲に被害を及ぼす程の事件を起こす気はなかったことは明白である。
黎斗の自業自得とはいえ、もし当ゲームがバグスターや正宗に改悪されていなかったら、このゲームは理不尽難易度のクソゲー+周囲に甚大な被害を及ぼすバイオテロにはならなかったのかもしれない。
通常のDX版ガシャットはバグルドライバーⅡとのセット販売のみ。
一部音声と光る仕掛けを排した廉価版は、ガシャポン版は「サウンドライダーガシャット11」、食玩版は「SGライダーガシャット5」にそれぞれ収録されている。
さらにTVサウンドトラックの数量限定盤には「2 songs ver. Wish in the dark/PEOPLE GAME」が付属。
DX版基準の仕様だが一部ボイスが変更され、バージョン名にある通り、仮面ライダークロニクル主題歌「PEOPLE GAME」と、TV版挿入歌「Wish in the dark」の二曲のサビが追加されている。
本編同様、突如として事前予告なしで「DX仮面ライダークロニクルガシャット」のライドプレイヤーVer.がプレミアムバンダイにて限定販売されることとなった。
通常の商品の仕様に加え、西馬ニコのボイス集とライドプレイヤーの変身解除音が追加されており、発光グラフィックで表示されるキャラクターが仮面ライダークロノスではなくライドプレイヤーに変更されている。
また、パッケージも非常に凝っており、「現実ではゲーム機ではないため表示を許されなかった」CERO表示以外は原作を完璧に再現している。
突如として発売されたにも関わらず、原作のような猛烈な売れ行きで瞬く間に一時発注が終了してしまった。
さらに終盤のイレギュラー展開に対応するため、ボイスタイミングの調整、キメワザスロットホルダーの音声変更を重ねることで、スロット2本差しのゲーマドライバー版仮面ライダークロノスへの変身に対応。
まさかの番組再現追加が予約終了後に行われた。
掲示板
273 ななしのよっしん
2022/07/16(土) 12:38:45 ID: yenWR6o+pa
ゲームバランスクソすぎやろ
赤と青のパズドラ野郎マジでナーフしろ
塀の中にいる檀正宗元社長に頼んでくるわ
274 ななしのよっしん
2022/07/21(木) 23:41:06 ID: TITxbOTRdK
悪いことは言わない、止めなさいw
その人も奥さんを失って、クロトは母さんを失い、凄い黒い野望を持ってるからw
ついでにクロニクルのガシャットは緑、ウイルスは細胞を持つ、という事は次に登場する仮面ライダーはきっと皇帝みたいな声してるんでしょうね(白目)
275 ななしのよっしん
2022/09/22(木) 12:09:44 ID: hXxjtfUoEZ
アニヲタwikiの方は記事の前半がゲームカタログwikiの体裁になってるの面白すぎる
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 08:00
最終更新:2024/04/19(金) 08:00
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