仮面ライダー電王とは、2007年1月~2008年1月までテレビ朝日系列にて放送された平成ライダーシリーズ8作目の特撮ドラマであり、最初からクライマックスである。
東映特撮ニコニコおふぃしゃるにて、2014年1月26日(日)より配信開始。
毎週日曜午前8時に最新話配信、無料視聴期間は前年度と同じく72時間(水曜日午前8時まで)となる。
さらに2014年3月21日(金)と23日(日)の2日にかけて、将棋の第3回電王戦とのコラボレーションとしてニコニコ生放送で全話一挙放送された。配信もまだ途中なのに。
そして、同年5月3日(土)から5月6日(火)の4日間にわけて全話一挙に放送。
常に運が悪い少年「野上良太郎」は、ある日「偶然」、時間旅行する列車「デンライナー」の乗車券「ライダーパス」を拾ってしまい、時同じくして歴史を改変しようとする怪物「イマジン=モモタロス」にとりつかれてしまう。さらには自分に取り付いたイマジンとは別のイマジンが起こした騒動にも巻き込まれてしまう。
しかし良太郎は特異点という素質を持っており、他の人間とは違い、自分に取り付いたイマジンをある程度制御したり、ライダーパスを使って仮面ライダー電王に変身する事が可能だった。ケンカもからっきしで気も弱い良太郎だが、とにかく暴れる事だけに興味がある奇妙なイマジン「モモタロス」と協力しながら、歴史を改変しようとたくらむイマジン達と戦っていく。
今までの「かっこいい」仮面ライダーと違い「(コメディー的な意味で)おもしろい」仮面ライダーである。
発表当初は「電車に乗るライダー」として話題を呼び、「バイクに乗らないならライダーじゃないのでは?」等と失笑を買った。 が、コメディ主体の明るい作劇、インパクトの強い個性的なキャラクター達と台詞が年齢層問わず人気になり、劇場版が複数製作されるなど、平成仮面ライダーシリーズとしては特に大きな評価、人気を獲得するに至った。
バイクも従来通り移動手段として使うほか、デンライナーの操縦シーンにも登場しており、またストーリーもコメディー的な部分をしつつもシリアスな場面も残し、平成仮面ライダーと言える部分もしっかり残っている。
設定としては時間犯罪を起こすイマジンとの戦い、ということで、時間犯罪に関連して少々難解な設定も散りばめられてはいるが、基本的にはイマジンとの契約者が抱えていた過去の問題を解消していくという判り易いストーリー構成をしている。
また、本編に登場するライダーの頭数は2人と、当時の平成ライダーではクウガに次ぐ少なさ。この”主要ライダー2人、明るい作風”という構成は後にWからウィザードに続く、平成ライダー二期前半の基礎的な部分に引き継がれる。
メインライターは仮面ライダー龍騎以来の起用となる小林靖子。前作のカブトから米村正二も脚本陣として続投している。その一方で井上敏樹は不参加となっている。チーフプロデューサーには白倉伸一郎のほか、サブプロデューサーには翌年の仮面ライダーキバで初めてチーフを担当する武部直美が起用された。音楽面ではクウガ、アギト、響鬼の3作に関わった佐橋俊彦。そのため、劇中音楽の評価も高い。
主人公である野上良太郎=佐藤健は、シリーズ初の平成生まれの最年少ライダーとして放映当初は話題になった。また、ヒロイン役のハナ=白鳥百合子も、ライダーのヒロイン役としてはかなりの美人女優で、かつストーリーにも大きく絡む、イマジンとドタバタを繰り広げる等人気が高かったが、俳優の都合により途中交代が起こってしまい、ファンの間では残念に思う声も多い。
また、主人公にイマジンが憑依するという設定のため劇中登場するライダーが基本的に吹き替え専門の声優が宛てられているのも特徴の一つである。仮面ライダー電王は変身後、イマジンの力を借りて戦う事から、モモタロス役の関俊彦を初めとするイマジンの名演が光り、様々な名台詞を生み出している。
毎回敵役怪人であるイマジンも喋る為、敵をただ倒すだけでなく、敵と味方のやり取りもあるのが特徴で、話を判り易くする他、毎回の敵にも魅力を与えている。
が、電王最大の特徴である声優起用の強みを露骨に前に出した商法(主題歌や劇中歌などを異なる歌手の組み合わせで複数枚リリースするなど)や、明らかなファン層の違い。クロスオーバー時の露骨な贔屓などもあって度々各所で賛否両論が繰り広げられる。
従来通り、夏に1作目の「俺、誕生!」が公開。これまではTV本編とは直接つながりがない、「もうひとつの最終回」という側面があったが、平成ライダーシリーズ初の「本編と映画の内容がリンクする」作品となった。
また1作品につき1つの映画がセオリーだったが、今作からの仮面ライダーシリーズは現時点で2作品以上映画に主役で出演している。中でも電王が主演の映画はその数の群を抜き、電王シリーズだけでも最多の3作品、さらに続編の超・電王シリーズも含めればその数は実に5作品と史上最多である。
更に、後に登場した仮面ライダー作品との共演作も多く、キバが1作品と、ディケイドが2作品、オーズ1作品ある。
こういった設定・コラボレーションは以降、ディケイドやWにより強く受け継がれるようになる。
映画第1弾。2007年8月4日公開。
本編27,28話の間に起こったデンライナー強奪事件を描く。
本編とリンクした作品の為、後に本編で起こる伏線が随所にある。
従来の映画では本編で登場する最強フォームのお披露目がお約束だったが今回はそれは無く、代わりに以降映画のみでの登場となるウイングフォームが登場している。
映画第2弾。2008年4月12日公開。
完全なパラレルワールド設定での物語。
過去にもVシネマで新旧ライダーが共演する作品はあったが、映画でのコラボレーションはこれが初である。 ちなみに本作は元々Vシネマとして制作されていたが都合により劇場公開となった。
電王やその仲間のイマジン達は「デンライナー署の刑事」となってキバの世界へ登場する。
小ネタだが、実は出演者の中にはあんな人やこんな人が登場する。
映画第3弾。2008年10月4日公開。
本編終了後の世界を描いた作品。
新ライダー「仮面ライダーNEW電王」が登場する。
「さらば」の名の通り、電王シリーズにおいてはこれが区切りの作品であり、以降は超・電王シリーズとなる。
映画第4弾・超電王第1弾。2009年5月1日公開。
映画第1弾と同様にディケイド本編のサブストーリーとして描かれた作品。
電王の新フォームである「超クライマックスフォーム」が登場する。
また登場人物の過去にまつわる話であり、電王ストーリーの一部としても描かれている。
この作品より野上良太郎のキャストは第1弾で小太郎を演じた溝口琢矢が演じる。
映画第5弾・超電王第2弾。
やはり仮面ライダー史上初の、隔週1回3連続公開の3部作。
それぞれREDが「TVシリーズとして」、BLUEが「劇場版として」、YELLOWが「ライダーシリーズとして」のこれからの電王をモチーフに掲げている。
今作では電王は3作全てに登場するが、3作品それぞれに別の仮面ライダーが主演として登場する。
仮面ライダーゼロノスに変身する桜井侑斗が主人公。
侑斗と野上愛理のラブストーリーを描く。
仮面ライダーNEW電王に変身する野上幸太郎が主人公。
派遣イマジンだった相棒の「テディ」とのお話。
仮面ライダーディエンドに変身する海東大樹が主人公。
イマジンと契約しデンライナーを奪った大樹を、良太郎達が追う。
2020年4月24日に上映予定の「東映まんがまつり」内にて公開。実に10年ぶりの電王新作。
ママとケンカした10歳の家出少女、アンナが主人公。
ショッカーに追われデンライナーに飛び込んだアンナとイマジンズが平成元年で大冒険を繰り広げる。
他の平成ライダーに関して登場人物が”リ・イマジネーション”により別の役者が演じたり、舞台や設定が原典とかけ離れた物になっている(例:剣、龍騎、555等)のに対して、「電王の世界」については全員の登場人物や劇中の設定がオリジナルに準拠している。BGMも電王で使用された曲が流れている。故に原典とDCD「電王の世界」の相違点はほぼ無いに等しいであろう。
(劇場版:超・電王との絡みと展開の都合上、良太郎と幸太郎の出番は終盤であったが…)
そして、士、ユウスケ、夏海にモモタロスらイマジンが憑依するという展開により、メインキャストの「7変化ぶり」を堪能できるエピソードでもあった。
有名声優の起用や従来の平成仮面ライダーシリーズのような多少ブラックの入った路線から一新されコメディー路線になった事やモモタロス等のインパクトのあるキャラやセリフ(例:モモタロスの「最初からクライマックスだぜ!」、ウラタロスの「僕につられてみる?」等)のおかげで子どもや特撮ファンに限らず様々な方面からの人気がありニコニコ動画においても例外ではない。
本編や音楽を編集したMADやグッズの評価等、通常の特撮に多い動画に限らず手書きによる二次創作動画が多いのも特徴である 。
(ただし公式配信を除き、本編を使用した動画は削除率が非常に高い)
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掲示板
1349 ななしのよっしん
2023/12/10(日) 01:47:26 ID: wNO2lKBueA
電王、実は本編を一度も完遂しておらず内容も全然分らない!状態で作品だけ知ってる状態だったけれども。
これは内容を見る見ないで評価が変わると言うか、食わず嫌いする理由も解るかな?と言う感じ。
一応37話くらいまで見てるけども、電王以前の仮面ライダーは恋愛模様や気弱な主人公を軸にしつつ、時間と記憶を繋げて人々が持ってる人生を取り戻す為に闘うと言うのは余り無かった話。人々が突然怪物に襲われると言うのが主にライダーの話だけど、この電王は登場人物それぞれにイマジンに願いや人生を賭ける事が多いから、視聴者それぞれに惹かれる面も多い。
ただ仮面ライダーは孤高、孤立で戦う主人公も過去作には多いから良太郎周りのイマジン声優目当てで見る人も居れば、侑斗と愛理の恋愛の過去と良太郎に対する気弱主人公に見る庇護欲も掻き立てられる所も考えると、過去作の層からは受け付け難い気持ちもわかると言う感じ。
先述の様な書き込みも考えて「人生や恋に成功した人間が電王を見て孤立してる視聴者の仲間外れを見下してる」と小林さんが書いてるつもりが無い意図を受
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
1350 ななしのよっしん
2024/01/01(月) 08:31:52 ID: U69t7w5jsM
電王って初めて見た時はストーリーが難しかったんだけど、後からイマジンは肉体を失って精神体になった未来の人類が怪物の姿を得た者たちだって知って驚愕した
考えてみると元人間と元人間が同族同士で殺し合うすごく重い構図なのかなぁ…
違うようで、意外と仮面ライダー555とかと構図が似てるのかも?
1351 ななしのよっしん
2024/01/05(金) 18:57:25 ID: I42q9SN31r
選ばれなかった世界そのものが攻めてくるわけだから悲壮感がヤバイはずなんだがモモタロス含めてイマジン自体が忘れてるのか元の世界の情報を全く語らないのでそこら辺はよくわからないという
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最終更新:2024/03/29(金) 07:00
最終更新:2024/03/29(金) 07:00
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