伊勢物語とは、平安時代初期に成立した「歌物語」と呼ばれる古典文学作品である。
全125段の、和歌を中心とした物語から成る。主人公のモデルは在原業平であると古くから見なされており、二条の后(藤原高子)、堀川の大臣(藤原基経)、紀有常、惟喬親王、藤原敏行など業平と関係のある者がたびたび登場する。しかし、第63段で主人公が「在五中将」(業平の異名)と呼ばれていることを除けば、単に「男」と書かれることがほとんどで、素性を明らかにできない当時の何らかの事情があったものと思われる。
作者は在原業平とも言われるが明らかではない。複数人の作者が長い年月をかけて増補していったという説もある。成立年代も定かではないが、905年に撰進された「古今和歌集」の詞書に、原初形態の伊勢物語から採られたと思われる文章があり、またその逆に第25段のように古今和歌集から採られた発想もあることから、その前後に形作られたと考えるべきだろう。いずれにせよ、我が国のかな文学の中で最も古い部類に属することは間違いない。
話の内容は男女の恋愛が中心となるが、友情や親子愛、主従愛など幅広い愛が主題となっている。各段ごとの内容は独立していながら、ゆるやかな繋がりもみられる。
以下に、伊勢物語の中でも有名な段とその中に出てくる和歌を紹介する。
からころもきつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
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最終更新:2025/03/22(土) 14:00
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