伊豆急8000系 単語

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伊豆急8000系とは、伊豆急行の所有する鉄道車両である。

概要

200系リゾート21の初期導入置き換えの為に東急8000系・8500系改造の上、2004年から2008年にかけて、45両が譲渡された。

元々、90年代後半の100系置き換えの時点で会社の東急電鉄に打診をしたが、古い車両を大切に末永く使いましょう計画絶賛発動中だった為と、乗り入れ側のJR東日本がその当時の車両であった113系211系が3ドアであった事から、4ドア導入に難色を示したため、この時は譲渡がわず、2000年から2002年にかけてJR東日本113系115系ベース200系を導入した。

200系は元々8000系導入までのつなぎの意味合いが強く、長期の使用を見込んでいなかった。それを裏付けるかのように車両の中には製造から30年以上経過した車両も存在した。それでも導入に至ったのはそれ以上に深刻な100系の老朽化のほかにも前に迫っていた伊東線ATS-P化にすぐに対応出来る車両が必要であった為と言われた。また来たる8000系ATS-Pを捻出する為の車両であるとも噂された。

リゾート21こと2100系体こそ1986年であるが、一番最初に製造されたR-1・2編成は床下の機器に100系のものを使用しており、床下を見れば40年以上は経過した年代物であった。そしてその体もが近い土地柄、による腐食でことのほか老朽化が進行していた。

その後、東海道伊東線E231系が導入されたことでJR側でも4ドアの対応ができるようになった事、5050系・Y500系導入開始に伴い、8000系に余剰が出てきたため導入に踏み切った。

当初は4両+2両で組成されていたが、現在は組みなおされて3両+3両になっている。外見こそあまり変わっていないが魔改造クラス改造が施されている。

余談であるが当初は50両導入の予定であり、リゾート21はR-3編成まで予定であった。

編成(導入当初)

当初は4両編成と2両編成で組成されていた。付番法則は概ね東急時代と一緒であるが、先頭に関しては新たにクハ8010・クハ8050(クモハ8250)・クモハ8150が登場した。また伊豆急導入に当たっては「デハ」から「モハ」、もしくは「クモハ」にふり直されている。伊豆急下田方から1号2号…と付番されている。

4両編成はT-1~、2両編成はT-11~と言う具合に編成番号がつけられた。

4両編成:(←熱海)クハ8010+モハ8200+モハ8100+クハ8000(伊豆急下田→)
2両編成:(←熱海)クハ8050(→クモハ8250)+クモハ8150(伊豆急下田→)

改造点

譲渡予定の車両は運用離脱の後に長津田検車区へいったん回送される。その上で2005年まではクハ8000+デハ8100+デハ8100+クハ8000、もしくはクハ8000+デハ8100に短縮した上で両端を手車ことデヤ7200系のけん引で長津田車両工場回送、併設される東急テクノシステムにおいて改造を受けた。

その後、近隣環境への配慮で搬出を長津田車両工場からに変更した2006年頃より編成ごと長津田車両工場回送されて、そこで2両、3両、4両と必要数が抜かれる形へと変更した。余談であるが改造されない先頭は運転台やヘッドランプガラス類といった再利用できるものを取り外してからの搬出となっており、デハ8150はこれらの部品を使って先頭改造を行ったとされる。これら以外にもコンプレッサーや電動化改造で使用した部品には発生品を使用している。

の状況によっては方向幕の大きさや体の構造に若干の違いが見られるが、年度による違いがほとんど見られないなど概ね統一された仕様となっている。なお、デハ8200形をベースとした車両は存在せず、また編成内に齢が較的新しい車両があっても、種には更新の高齢車両ベースにされる事が多かった。

以下は改造点となる。ここでは初期のものを記述する。2両編成にのみ施されたものに関しては文字で記述する。

外観・機器類

外観上の大きな特徴はスカートの取り付けである。東急時代はスカートをそもそも取り付けておらず、近年まで他の車両も取り付けていない事が多かった。また、伊豆急100系イメージしたハワイアンブルーシールが貼られている。但し、色合いは若干異なっている。

内装

内装はクロスシートの設置など、大きく手を加えられている。シール類などは東急時代を踏襲している部分が多く、ノーパンの注意書きシールがそのままと言うこともある。

運行開始後と再改造

運行開始前の記念列車では4両編成を2本つなげた8両編成での運転を行った。後にも先にも8両編成での運転はこれっきりであり、営業運転開始時は4+2の6両編成である。JR線・伊豆急線を通しで6両編成を組む運用もあれば、伊豆高原で2両編成を切り離して4両編成で運行するものもあった。逆に上り方面では伊豆高原までは4両で、その先は2両連結して伊東線へ行く列車もあった。また、時間帯を中心に2両編成で伊豆急線内を運行する列車もあった。また導入と併せてワンマン運転が開始され、4両編成・2両編成の単独の運転において行われた。なお、台数口の少なかった当初は運用が固定されていた。加速度東急時代とべても明らかに落とされており、急加速の印が強かった東急時代とべると非常にゆっくりとしたものとなっている。また、所謂後期の異音も存在している。

こうして2005年4月1日より運行を開始した8000系であったが々と問題が発生した。

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは伊豆大川駅から伊豆高原の坂を登っていたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにか降りていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何がなんだかわからなかった…
    ,  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐T´ '"´ /::::/-‐  \    空転だとか滑走だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/` /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

(伊豆高原電車区所属T-11編成の)

元々、8000系系列は東急時代より空転が多かったが、2両編成のクモハ8150はデハ8100ベースとして、デハ8200と組んで初めて本来の性を発揮するのでデハ8200がない場合、並列接続が出来ないなど性の一部をオミットせざるを得ない。結果、加速が荒くなり空転を起こしやすくなる。の日や落ち葉の多い日においては伊豆大川伊豆高原の勾配を登れないと言う有様であった。また、回生制動も45km/hで失効してしまう(4両編成は22km/hで失効)ので、こうした性差や加速時の空転や制御段数に伴う衝撃が大きかった。

こうした問題の対策の為、2006年頃にクハ8050にモーターの取り付けを行った。これにより特性を通常の8000系えて空転を減らすことに成功した。そして、これ以降に導入される2両編成も電動制御として改造されることとなった。再改造に当たって、以下の改造が行われた

同時に新しく譲渡される車両改造にいくつかの追加の改造が施されるようになった。これらの改造は従来より入線している車両にも追加で改造が行われた。

さらに2008年頃になると全車両を3両編成に組み直された。まず、4両編成はクハ8010+モハ8200モハ8100+クハ8000の二つに分け、前者に2両編成のクモハ8150を組み込み、後者クモハ8250を組み込んだ。その結果、クハ8010+モハ8200+クモハ8150クモハ8250+モハ8100+クハ8000が誕生した。この際にクハ8010にトイレが設置された。なお、赤字で書かれている編成はA編成、字で書かれているのがB編成である。これにより柔軟かつ融通の利く運用が可となった。

ちなみに伊豆急8000系に取り付けられた内案内表示機やドアチャイム、自動放送は長野電鉄に行った8500系も同じものを使用しており、ほぼ同時期に行われたドアチャイム良も反映されている。 

編成表(wikiより)

A編成が8編成、B編成が7編成の合計45両が存在していたが、が発生し、現在はA編成8編成とB編成が6編成の合計42両が存在している。必ずしもA+Bで組成されるわけではなく、A+AやB+B、もしくはB+Aで組成される事がある。一部番が不ぞろいなのはトランバガテル編成に車両を合わせた関係と思われる。

すべて3両編成後のものを表す。赤字は未更新地には簡易更新グレーは元トランバガテル編成、カッコ内は東急時代の番をあらわす。なお、列がくなってグレー文字取り消し線となった編成と表記する。

左から熱海方向。

A編成

トイレがモハ8200に存在する。

TA-1 クハ8011(クハ8011) モハ8201(デハ8112) クモハ8157(デハ8138)
TA-2 クハ8012(クハ8029) モハ8202(デハ8130) クモハ8151(デハ8155) クモハ8151は大方向幕
TA-3 クハ8013(クハ8043) モハ8203(デハ8151) クモハ8153(デハ8121) モハ8203は大方向幕
TA-4 クハ8014(クハ8037) モハ8204(デハ8153) クモハ8154(デハ8122) モハ8204は大方向幕
TA-5 クハ8015(クハ8023) モハ8205(デハ8124) クモハ8155(デハ8126)
TA-6 クハ8016(クハ8013) モハ8206(デハ8114) クモハ8156(デハ8132)
TA-7 クハ8017(クハ8015) モハ8207(デハ8116) クモハ8152(デハ8723) クモハ8152は大方向幕
TA-8 クハ8018(クハ8019) モハ8208(デハ8118) クモハ8158(デハ8136)

B編成

トイレがクハ8000に設置されている。

TB-1 クモハ8257(クハ8017) モハ8101(デハ8111) クハ8001(クハ8012)
TB-2 クモハ8251(クハ8035) モハ8102(デハ8129) クハ8002(クハ8030)
TB-3 クモハ8253(クハ8021) モハ8103(デハ8150) クハ8003(クハ8044) モハ8103は大方向幕
TB-4 クモハ8254(クハ8033) モハ8104(デハ8157) クハ8004(クハ8034) モハ8104は大方向幕・軽量
TB-5 クモハ8255(クハ8025) モハ8105(デハ8123) クハ8005(クハ8024)
TB-6 クモハ8256(クハ8031) モハ8106(デハ8113) クハ8006(クハ8014)
TB-7 クモハ8252(クハ8049) モハ8107(デハ8115) クハ8007(クハ8016)

現状

200系2008年引退した後は、従来の運用はすべて8000系となっており、JR伊東線直通列車伊豆急線内運用に充当されるが、深夜にはJR伊東線完結運用にも充当されている。

基本的に伊東線直通列車伊東線完結運用は3+3の6両編成で運行されており、このうち伊東線直通列車は通しで6両編成のものもあれば、伊豆高原車両の切り離し・増結する運行もある。この際、方向幕は切り離される後ろの編成は「伊豆高原」と表記される。また、切り離し運用の場合は伊豆高原より南ではワンマン運転となる。変わった運用としては熱海伊豆高原リゾート21の運用で伊豆高原車両交換をして8000系3両が担当する運行がある。

伊豆急線内完結の場合は基本的に3両での運転となり、ワンマン運転を行う。ワンマン運転と言っても乗務員は2人乗り込むが、ドアの開閉と言った運転扱いは運転士が行い、もう1人は内精算などがメインとなる。

また毎年頃になると、咲きの河津桜輸送に充当されるが、その際には快速表示を出して「さくらリレー号」として運行される。その際には時にはほぼ出る事のない「河」行きが表示される。

長らく立った動きはなかったのだが、故障のために長期離脱していたといわれたTB-3編成が2022年3月・解体となった。

特別塗装

登場以来、スケッチトレインと言った期間限定のラッピングが施された車両が存在していた。

その中でも注すべき編成としては200系にも存在したバガテル公園PR車両トランバガテル号であり、二代となったT-2編成とT-11編成(いずれも当時、現在はTA-2・TB-2)は200系のような車両全体をペイントするのではなく、シールラッピングをされた。また、自動放送も専用のものではなく伊豆急8000系標準のものが使われた。現在契約切れに伴ってラッピングが剥がされ、標準のハワイアンブルーシールも貼られていないので、東急時代のオリジナルスタイルとなっている。

平成24年7月14日に当日限りで貸切扱いではあるが、東急時代をイメージしたリバイバルカラーが運転された。TA-2編成は帯を身にまとい、クハ8012は地に文字方向幕を装備し、クモハ8151地に黒文字方向幕を装備した。TB-2編成は帯なしでありながらも、方向幕を取り付けてクモハ8251地に黒文字、クハ8002は地に文字方向幕を装備した。また、急行も点された。なお、急行LED懐中電灯を入れたもので原とは異なる。また、当初はスカートの取り外しも検討されたが、踏切の多い路線であり、運転取り扱い上問題が生じる為、塗りにされて写真で撮した際に立たないようにした。

長い間、帯なしの状態が続いたのだが2015年現在、通常のハワイアンブルーシールり付けられている。

その後、2019年11月よりTA-7編成を用いて標準のハワイアンブルーステッカーを剥がし、スカートくしたうえて、オリジナルスタイルでの運行がされている。なお、2020年11月にはいわゆる歌舞伎カラーでのラッピングも行われた。

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