佐藤栄作とは (サトウエイサクとは) [単語記事]

佐藤栄作(さとう　えいさく、1901年3月27日 - 1975年 6月3日)とは、日本の政治家である。内閣総理大臣を務めた。

概要

1901年に山口県熊毛郡田布施町で生まれる。酒造業の家系の三男として生まれた。兄は岸信介。

東京帝国大学を卒業後の1924年に鉄道省に入省する。鉄道省営鉄道の現業職ではなく、鉄道官僚として務めた。鉄道官僚時代には在外研究員として諸外国の鉄道を視察し、海外の鉄道運輸について学んでいる。また、鉄道省営鉄道以外にも全国の私鉄やバス会社に関する政策にも取り組んでいた。有名なものでは帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の設立にも官僚の立場から佐藤が関与している。戦後は運輸省に努め、運輸次官の役職を以て1948年に退官した。

1948年に非議員の民間人ながら一般党員として民主自由党に参加する。実質的にこの時から佐藤の政治活動が始まった。第2次吉田内閣には民間人閣僚として内閣官房長官に就任している。

議員としては1949年の衆議院総選挙に当選してからの経歴となる。議員としての活動中にも大蔵大臣として入閣している。

1964年に池田勇人の後継として自由民主党総裁に就任、与党であるためそのまま同じく池田勇人の後任として第61代内閣総理大臣に就任することとなった。内閣総理大臣としては沖縄返還や非核三原則によるノーベル平和賞受賞など、後世の歴史に残る活躍が多い。

内閣総理大臣の連続在職日数記録である2798日は大甥の安倍晋三に更新されるまで1位であった。

第60代	第61代,第62代,第63代	第64代
池田勇人（自由民主党） 1960～1964	佐藤栄作（自由民主党） 1964～1972	田中角栄（自由民主党） 1972～1974