佐賀競馬場 単語

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佐賀競馬場とは、佐賀県鳥栖市にある競馬場である。佐賀県鳥栖市で構成される一部事務組合「佐賀県競馬組合」が催する地方競馬「さがけいば」が開催されている。

概要

初代佐賀競馬場は1972年まで佐賀市内にあったが、同年鳥栖市郊外現在地に移転。その際、称1万台収容とされる広大駐車場備し、自での来場を中心としたスタイルを取っている。公共交通機関JR鳥栖駅から西鉄バス佐賀路線バスを利用するか、久留米市柳川市から出発する「友の会バス」(片運賃のみ設定され、復路は無料となる送迎バス)を利用することとなる。

入場料は100円コインゲート式)。特別観覧席は500円定席と、グレードの高い2,000円の「ロイヤル席」がある。

コースダートコース1周1100mの右回りフルゲートは12頭。ゴールまでの直線は200mの地方競馬では一般的なスタイル。例によって内ラチ沿いはが深いことから、内寄りのゾーンを避けてレースが行われることが多い。距離は900m~2500mまで9種類が設定されている。

パドックはわが右回りで周回することとなっている。これは佐賀の時代からの武士のしきたりに基づいたものであるとか。また、装所がパドックのすぐにあるため、次のレースがスタンバイしている様子を見ることもできる。

場内には食堂のほか、軽食を販売する店が多く出ており、パンもの、練り物などを火であぶってから出してくれる独特なスタイルの店もある。前述の通り自での来場を前提としていることから、飲酒運転防止のためにアルコール類が一切提供されておらず、持ち込んでの飲も禁止されている。

実況アナウンスは「エヌエスエル・ナカシマ」の中島英峰2023年3月までの全開催全レースを1人で37年間担当。重賞でのゴール直前にはしばしば「栄まであと××メートル!」と中途半端な残り距離シャウトしたり、出走が延々と入りを嫌って発走時刻が遅れるとになり替わってファンお詫びするなど、節回しや言い回しが独特な名物実況としてしまれた。

2023年2月頃からJRAでお染みラジオNIKKEI勤務の競馬実況アナウンサー、ならびに元ラジオNIKKEI佐藤アナらが前半カードを担当するようになり、中島アナメインレース担当へとシフトしていたが、3月末をもって中島アナが「一区切り」として佐賀競馬の実況を退いた。4月に入ってからは佐藤が、また10月からは新人アナウンサーの東原洋が新たなメイン実況に就任。新時代のさがけいばを支える一人としてくも定着している。佐藤や東原に加え、ほかのラジオNIKKEI勤務アナウンサーも引き続きヘルプとして入る模様。また、中島アナも「引退」や「退職」ではなく、「一区切り」と表現しているあたり、今後も重賞でのスポット復帰などはありえるかもしれない。

2000年には当時九州に存在した3地方競馬佐賀・荒尾・中津)で「九州競馬」の組みを作り、日程調整や交流競走の実施、相互発売体制を構築して生き残りを図ることとなったものの、翌年中津々に止、2011年には荒尾も止となったことで組みは自然消滅。生き残った佐賀競馬も2006年度からは(他場ほどではないが)累積赤字を抱えたことで緊縮財政が続いていたが、地方競馬IPATの開始など全的な地方競馬の経営善の流れに乗って持ち直し、2014年決算赤字を解消した。

他場同様にYouTubeニコニコ生放送などの配信を行っており、佐藤哲三騎手率いるSAGAリベンジャーズによる馬券対決レース開始前のバラエティ番組「さがけいばの知らない世界」を放送したりと、さがけいば独特の空気を醸し出した配信は一見の価値あり。

ほとめきナイター

基本的に土・日開催を行ってきた佐賀競馬であるが、経営善の切り札としてナイター開催への移行を検討するようになる。まず、2013年度から「宵もよかよか さがけいば」と銘打った薄暮開催を導入し、時期によって最終競走を18時過ぎに繰り下げた。

そして2018年3月にはナイター照明施設が完成したことで、にわかにナイター開催が現実的になるが、同年11月からはひとまず「イブニングレース(イブニング開催)」と称し、照明がなければ行えなかった季の薄暮開催を開始。ほどなく2019年度からのナイター開催移行を発表する。しかし、発表後に地方競馬内での調整に失敗して一旦延期となるアクシデントがあったものの、2020年10月にようやくナイター開催を実現。募により佐賀弁で歓待を意味する「ほとめく」と「ときめき」を合体した「ほとめきナイター」の名称を付け、多くの競合が生じる土日ナイター開催先駆のばんえい競馬(最終20:45)、高知競馬(最終20:50)がある場合は、最終競走発走時刻を20:40として実施している。

なお、通年でのナイター開催とはなっていない。「ほとめきナイター」開始後は徐々にナイター開催期間を拡大しているものの、日後の寒さがこたえることもあってか1月中旬~3月中旬は薄暮の「イブニングレース」が残されている。ただし、薄暮開催導入当初とは違い、最終競走が19時過ぎに設定されていることが多い。

ナイター移行後は「土日を含む週3回開催」と「土日開催」で1開催を組むケースが増えている。

「うまてなし。」

2022年は佐賀競馬場が佐賀市から鳥栖市へ移転開設して50周年。それを記念して、「うまてなし。」と銘打った一大キャンペーンを展開、関わる人々を細かい所までフィーチャーしたPR映像開を皮切りに、新年度に入った4月にはに入る部分に至るまでの大幅なリニューアルが施された。

○○でうまてなし。」というPR映像で多用されたフレーズが遊びやすいのか、ニコニコ競馬チャンネルの他場の放送でもコメントで使われるなど較的期に浸透した様子。

翌年2023年4月からは「うまてなしDXと規模を拡大。競馬業界初となるCGアバターデビューメタバースによる競馬体験など、更なるうまてなし体制を敷く模様。

重賞

ダートグレード

毎年2月に行われる「佐賀記念JpnIII)」(2000m)と8月に行われる「サマーチャンピオンJpnIII)」(1400m)の2競走。このうち「サマーチャンピオン」はダートグレードでは数少ないハンデキャップ競走で行われている。

地方交流・地元重賞

九州競馬」時代には2(3)場共通の独自格付け「KG1~3」(のち「KJ1~3」)が付されていたが、荒尾競馬場止で意味を成さなくなり一旦格付けが消滅。その後2013年から「S1」「S2」の格付けが設定された。このうち「S1」は2012年以前から存在していた重賞(「九州ダービー賞」「九州大賞典」「中島記念」など)に付され、2013年以降に新設されたものには「S2」が付けられた。

このうち「S2」重賞2014年だけで実に50競走以上組まれており、地方競馬1場の重賞開催数としては異常とも言える多さである。これは地方競馬IPATでJRA開催日に馬券販売を行うためには「基幹競走」として重賞2013年からは準重賞でも可)をどこかの場が開催しなければならないというルールがあり、その「基幹競走」の多くを佐賀が引き受けるべく新設されたものである。しかし、これらは重賞と名は付けど、レース体系の整備には手が回らなかったようで、旧来の特別競走の出走条件や賞を引き継いでおり、結果「特別競走より1着賞が低い重賞」とか、「オープンと付されているのにB級格付けの条件しか出ていない重賞」といったツッコミどころ満載なものが多く、「名ばかり重賞」「なんちゃって重賞」と揶揄される始末。実際、本馬場入場曲は「S1重賞」が独自の曲に対して、「S2重賞」は特別競走と同じものを使っており、運営も負いは感じているようである。(その後、準重賞の区分が新たにできて条件戦についてはこの扱いに変化した)
  2018年に「S1重賞」と「S2重賞」の格付けは止され、「重賞」と「準重賞」として事実上旧「S2」を重賞から除外する形で再出発し、2022年現在では28の重賞競走が編成されている。

ただ、なりふり構わぬ重賞乱発のおかげで自場だけでなく同日開催の他場も地方競馬IPAT発売の恩恵を受けていたのもまた事実である。

主な所属騎手

以下は元所属騎手

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関連項目

脚注

  1. *重賞レースとその前後の計3レースで「うまてなしファンファーレ隊」による生演奏が行われ、全3種類のファンファーレ演奏を1日で聞くことができる。
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