佐野満とは (サノミツルとは) [単語記事]

佐野満（さのみつる）とは、特撮ドラマ『仮面ライダー龍騎』の登場人物であり、仮面ライダーインペラーに変身する警備員である。

演：日向崇

ちょうどいいや、俺の概要見せますよ! 俺、強いんですから。

40話ラスト～44話に登場。とある駐車場で警備員をしている冴えない若者だが、実は大企業の御曹司で父親から勘当された過去を持つ。

楽な生活をするためにライダーとなる。派閥があることを知った上で契約金を支払う代わりに手を組まないかと他のライダーたちに持ちかける。城戸真司／仮面ライダー龍騎と香川教授／オルタナティブ・ゼロはこの提案に興味を示していたようだが、香川は仲間の東條悟／仮面ライダータイガに殺害されてしまい、真司からは「条件がいいから」という理由で香川側に付いたため怒りを買う。

最終的に誰とも契約を交わすことはできなかったが、北岡、浅倉との戦いで負傷した東條を介抱する。

その後、父の死亡により、莫大な遺産を手にし、縁談の話も持ち上がるなど、幸せの絶頂を迎える。つまりライダーバトルに参加する目的を達成したため、戦いを放棄しようとする。だが戦いを止めれば自らの契約しているモンスター達に喰われてしまうため結局ライダーとしての宿命からは逃れられず、今ある幸せを守るため、再び戦いに身を投じる（よく「デッキ壊して真司や他のライダーにモンスターを倒してもらえばいい」という意見が挙がるが、そんなことしても神崎が見逃すはずもなく、斎藤雄一のようにモンスターが送り込まれ捕食されるだけである）。

真司との戦いに乱入してきた東條に「英雄になるための犠牲」として裏切られてしまい、逃走を図るが、待ち構えていた浅倉威／仮面ライダー王蛇のファイナルベントを受けて、カードデッキが破壊されてしまう。
現実世界に戻る術をなくした彼は、鏡から見えた婚約者に届かぬ叫びをあげ、絶望の末に消滅した。

「何でこうなるんだよ……。俺は……俺は……。幸せになりたかっただけなのに……」

出番は短かったがその壮絶な最期は視聴者に強い印象を残した。当時、日向は40度近い熱を出しておりそのことも相まって名シーンとして名高い。

仮面ライダーインペラー

身長：195cm
体重：94kg
パンチ力：200AP (10t)
キック力：400AP (20t)
ジャンプ力：ひと飛び50m
走力：100mを5秒

彼が劇中で変身する仮面ライダー。牛の仲間であるレイヨウをモチーフとする。

契約モンスターのギガゼールは電気信号により、同じレイヨウ型モンスターと意思疎通することができ、常に集団で行動する性質があるため、インぺラー自体も未契約のレイヨウ型モンスターを味方に付けることが可能である。
本来の契約モンスターはギガゼールただ一匹であるが、劇中でも毎回非常に多くの同種モンスターを引き連れていた事もあって、非常に見分け辛い。
この種のモンスター個々の能力は低めであり、ギガゼールも同様である（それでもボルキャンサーよりは強いが）が、契約元のギガゼールを狙って撃破するのは極めて困難であると思われる。
そこらじゅうから際限無く同種モンスターを呼び集められるのは意外にも驚異的な能力であるが、反面未契約のモンスターまで餌をたかりに来るという欠点も抱えている。

武器はギガゼールの角を模した大型ドリル・ガゼルスタッブ。その基部は盾の役割も果たす。
インペラーのデッキは13ライダーデッキ最少の三枚のカードによって構成されているので、この武器が汎用的に攻撃にも防御にも用いることが出来る唯一の手段であると言っても良い。

ファイナルベントはレイヨウ型モンスターの群れによる一斉攻撃の後に、インぺラーがトドメのニーキックを喰らせる「ドライブディバイダー」。劇中ではシアゴーストに対しての一度しか使用されなかったため印象が薄いが、「龍騎」での数少ないライダーキックである。

契約モンスターアドベント (4000AP)	ギガゼール	召喚機	ガゼルバイザー
スピンベント (2000 AP)	ガゼルスタッブ（ギガゼールの頭頂部を模した二股のドリルを召喚）
ファイナルベント (5000AP)	ドライブディバイダー（ギガゼールを始め、多数のガゼルモンスターが敵に体当たりを敢行。トドメにインペラーがニーキックを繰り出す）

『仮面ライダーディケイド』での仮面ライダーインペラー

「龍騎の世界」で、ライダー裁判を行うライダーの一人として登場。仮面ライダーアビスと手を組んでいたようで、実力を探るため原典同様に多数のレイヨウ型モンスターを引き連れて戦うも、仮面ライダーディケイドに倒されリタイアした。なお、この作品では、原典では（スーツ改造の都合上）使役していなかったメガゼール・ネガゼールも使役していた。