信長公記とは、太田牛一による織田信長を取り扱った軍記である。
読んで字のごとく、織田信長の幼少期からその死までを取り扱った一代記。伝わっている本のほとんどが『信長記』というタイトルだが、小瀬甫庵の『信長記』と区別するために、『信長公記』と一般的に呼ばれる(成立はこちらの方が先なのだが…)。
作者は織田信長に弓衆として仕えた太田牛一(なお、信長の右筆というのは明治以降広まった俗説であり、明確な証拠は今のところはない)。『信長公記』は、この牛一がその時々につけていた日記をもとにして後年著述したものとされる。
なお『信長公記』は首巻のある十六巻のものと、首巻を欠く十五巻のものと2種類ある。この首巻と第一巻以降との記述の方式などが違うため、首巻とそれ以降は別に成立したものではないかともいわれている。
戦国時代の軍記の中ではもっとも有名なもので、他の戦国時代の軍記が長らく出版されていないのに対し、この『信長公記』は近年でも複数社から出版されている。さらに織田信長の一代記としては一番一次史料に近い時代の存在とされるため、信長に関する軍記では最も史料的に信頼できるとされている。しかし、牛一本人の記憶に依拠する箇所も多く、今では必ずしも全部が正しいとはもはや考えられておらず、すでに一次資料を基に学術的には否定された箇所も多い。
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最終更新:2024/11/08(金) 15:00
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