修行僧とは (シュギョウソウとは) [単語記事]

修行僧とは、一般的に寺で掃除や座禅などをして精神を鍛える者の事を言うが、ニコニコ動画ではもはやサーバーに負荷を与えるためだけに動画を作り続けているのではないかとさえ思われる底辺うｐ主たちのことである。

概要

最底辺動画投稿者たちの総称。ゲーム実況プレイ、○○してみた系投稿者にしばしば見られる。
ランキング上で華々しい人気を得ることに成功した大物動画投稿者の動画を見て憧れ、「これなら自分にも出来そう！」と手を付けてみたはいいが、実況やプレイ動画なら切り貼り編集にトーク・解説の聞き取りやすさ工夫、してみた系なら音へのエフェクトのかけ方も知らず、剥き出しの録音生音声をそのまま投稿してしまうなど、超基本的いろはを学ぼうとしないまま取り掛かってしまい、ただ埋もれるのを待つだけの動画を量産するままに終わってしまう失敗が、初心者の頃には良くあるものである。

そんな苦い過去の遺産なのか、それとも本気で真面目に取り組んでいるのに質が伴わなかったのか、ニコニコ動画上には、投稿後既に年単位が経つのに再生数2桁、コメント0～1桁、マイリスト0～1という惨状のまま数十partもの動画を上げ続けた壮観なマイリストがしばしば実在することから、

「ここまで無視され続けてなお動画を作るモチベを保てるって、一体こいつら何の修行をしているんだ…」

という具合に、もはや皮肉を通り越して、ある種の敬意さえも表してこう呼ばれるようになった。
「コメント数：0 だと新着動画一覧に反映されない」という、今はもう無くなったが知らないとドツボなニコニコの旧仕様も修行僧増加に一役買ったと思われる。

ただし、「単に再生数の低い動画を数個作ったきり、限界を感じて製作を諦めてしまった」場合は修行僧とは呼ばない。あくまでも、低再生・ノーコメ状態が続いたまま、なお諦めず、または全く気にも留めずマイペースに複数partを投稿し続けるその様が、まるで精神修行の一環かと見まがわれるからこその修行僧呼ばわりである。低再生と継続性の両立が肝要。

※「ある種の敬意を表して」と述べたが、元はやっぱり再生数の低い動画投稿者をからかう意を含めたネガティブワードに違いないので、人様の動画に向かって「修行僧乙」と書きこむのは止そう。一握りの人気投稿者の栄華は、足元にいる彼ら大量の底辺投稿者・動画製作駆け出し初心者の基に成り立っていること、そして彼らの中の誰かが、いずれは腕を磨いて新世代を担う有名うｐ主になる可能性があることを忘れてはならない(→ex.hacchi)。

その他の用法

　飛行機に乗れば会社によってはマイルがつき、マイルが溜まればそのポイントに応じてタダで飛行機に乗れる。
　それが高じて、「飛行機に乗ったからマイルが溜まる」のではなく「マイルを溜めるために飛行機に乗る」といった本末転倒なケースが現れるようになってきた。エコノミーの狭い座席で数時間も耐えるその様から、マイル狙いの旅行者を「修行僧」と呼ぶこともある。ただし、正確にはマイル自体を稼ぐのではなく、マイルを稼いで上級会員になることが目的であると推察される。まことにもって航空会社からすればいいカモである。