傷跡とは、
現実における傷跡は見ていて痛々しいものである。あるいは男の勲章である。
創作における傷跡は燃え要素であり、萌え要素であり、様々なギミックを仕組むことができるガジェットである。
バトルものなどの漫画においてキャラクターを描くに当たって『過去に強敵と戦ったことがある』『相当の戦闘経験者である』ことを示すためによく使われる表現。隻腕であったり、眼帯をしているなどというのもこの延長線上に当たる。
『強敵と戦ったことがある』のならば『その強敵との因縁が残っている』ことを意味していることが多い。このタイプのキャラクターの代表格として『北斗の拳』の主人公ケンシロウが挙げられる。彼は胸に七つの傷跡を持っており、その傷をつけたシンと再戦する運命にあった。
『相当の戦闘経験者である』のならば、その傷跡を持って如何に激しい戦闘を繰り返してきたかを示していることが多く、『このまま戦い続けるといつか死ぬぞ』フラグを内包している場合もある。この類のキャラクターとしては『ベルセルク』のガッツが挙げられる。この類の傷跡になるとストーリーが進行していくにつれ初期よりもその数がさらに増えていく傾向にある。
以上の傷跡は燃え要素として転換されることも多い。『この傷がうずくんだよ』などというセリフはその代表的なものである。
また、近年の作品では傷跡を萌え要素として昇華させている場合もある。病弱とは違い、活動的な女性につけられることが多い。
『萌え要素』としての傷跡であるが、『包帯』『眼帯』などとは区別して扱われるべきである。『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイによって広く知られるようになった『包帯』『眼帯』は『傷跡を隠すもの』であり、『傷跡』ではないのである。萌え要素は周囲に認識してもらって初めて萌え要素として成立するのであり、見せずに隠してしまっては意味がない。ここでは傷跡そのものを萌え要素としている例として『武装錬金』の津村斗貴子を挙げておく。こちらは公式にいじられた正真正銘の萌え要素である。
少し変わった部類として、傷跡そのものを特殊能力の発動条件としているものもいる。このタイプの場合だと、傷を負って完治したことにより新しい力に目覚めたのではなく、傷跡が残っているからこそ能力を発揮できるのである。
『特殊能力』としての傷跡としては本来身体能力を低下させるはずの傷跡をプラス要素に変換させる逆転の発想である。この場合、全く新しい戦闘法が生み出されたりするなど特殊なキャラに変貌する場合が多い。有名な例として志々雄真実を挙げておく。彼の場合、全身火傷という傷跡を使って『短時間の爆発的戦闘能力』を手に入れた。
メインキャラクターとしてはごくまれな例しかないが、単なるファッションとしての傷跡も存在する。この場合、自分に箔をつけたいキャラが自傷して得たものもある。ストーリーの進行になんら影響を与えず、またキャラ付けにもたいした影響を与えていないものである。代表的キャラとして『ドラゴンボール』のヤムチャを挙げておく。一体あの顔の傷はなんだったのか、今でも理解できない。こういう場合、分類ができないので単なるファッションとしておく。
もちろんこれらの要素を単独ではなく複数の要素を含んで存在する傷跡もある。
掲示板
30 ななしのよっしん
2015/12/22(火) 20:21:47 ID: tORB9XLrwb
31 ななしのよっしん
2016/03/31(木) 21:53:41 ID: KkqXP4sX/C
天津飯も傷跡つけられたんだよな、天下一武道会でタオパイパイにナイフで旨を一文字に斬りつけられて…。
32 ななしのよっしん
2017/03/15(水) 10:31:52 ID: KTrCtBayZh
>>29
単純に描写が面倒だから省いてるんだと思ってるわ
毎回毎回、身体中が傷だらけになってる描写とかやってられないし意味も薄い
特徴になったり因縁があったりと、キャラに由来する傷は残ってるイメージ
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最終更新:2024/10/10(木) 21:00
最終更新:2024/10/10(木) 20:00
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